新連歌集ー4


名残裏

1、野の奥に日毎の夕陽あかあかと    和伸
2、 やがて木枯し吹せ荒れぬべく    忠夫
3、波凍てて北の漁りを誘ふ頃      牟世
4、 形そのままに消え残る槽      宜博
5、飯炊ぐ煙主人の息づかひ       正謹
6、 窓には今朝も鳥の噸り       裕雄
7、見渡せば花ばかりなる小野の里    忠夫
8、 七つ紋付たけなはの春       執事