甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演 余談~4

 このコーナーは安司弘子講師(左)と宗像信子(右)講師の担当です。

白河戊辰150周年記念事業
~「甦る仁のこころ 合同慰霊祭・特別記念講演」余談~4

安司 弘子
(歴史研究会白河支部長)

2013年1月、NHK大河ドラマ「八重の桜」がスタート。
このドラマは福島県の被災を受けて会津にスポットが当たったわけですが、白河も激戦地だったわけですからなんとかドラマに登場させてもらえないかという想いが高まります。
2011年6月に放映が発表されてまもなく、私は自身のネットワークで、ドラマ参入のための何らかのアドバイスやアイディア、人脈の紹介などで力になって欲しいとその想いを訴えました。
すぐに応じてくださったのは山川健次郎のご子孫でした。
その人脈から更に複数の方のご尽力を経て、ドラマ制作者の頭に「白河口の戦い」は刻まれました。
それは文献を集め始めたばかりの、まだリサーチも始まっていない時期だったようです。
そのご熱血観光課長がNHKに何度もアタックし、山本八重と川崎尚之助が新婚旅行で白河を訪れるシーンや、福島県出身の俳優西田敏行さん扮する西郷頼母が稲荷山で苦闘する場面などをテレビ画面で観る事が出来たのです。

そんな中の2011年11月、私のような知識も専門性もない者が「桜プロジェクト」に従事することになったのは不思議としか言い様がありません。
戊辰のスポットを紹介するパンフレット「戊辰としらかわ」は、
県南地方9市町村の戊辰スポットを網羅する会心の作です。
http://shirakawa315.com/yae/boshin_and_shirakawa.pdf
パンフレットに連動する戊辰余話集『「戊辰としらかわ」を巡る二十の物語』と併せて、資料の提供から内容のチェック・校正に至るまで恩師金子誠三先生のお世話になり達成できたものです。
ほかに戊辰ゆかりの15カ所に看板を設置、モニターツアーや宿坊ツアー、戊辰講演会、ボランティアガイド養成講座、各種イベントでのPR活動など盛り沢山のことに携わりました。
大変ながらも学びがあり、やり甲斐のある貴重な体験だったと感謝しています。
つづく