女性のための開運講座ー36&新撰組


 国の命運を握る民主党の代表選挙は党を真っ二
つに割る激戦の末に、前半は「1に雇用」「2に
雇用」「3に雇用」と叫び、後半には慌てて戦略
を変え、相手の攻め口を逆手にとって、政策の実
施と財政の健全化を図り始めた菅総理の勝利で終
わりました。
 しかし、絶対にこのままでは収まりません。
 二幕目の暗闘はいよいよこれからです。
 挙党体勢など口から出まかせ、露骨な小沢外し
で死闘を繰り返した党内選挙の報復人事を断行す
るのが本来の政治家のあるべき姿ですから仕方あ
りません。今は、菅さんにペコペコと頭を下げ、
景気回復策を一日も早く実行して頂く以外にはあ
りません。
「よろしくお願いします」
 ま、「長いものには巻かれろ」「風が東なら尾
は西」で、こういうのを風見鶏というのですね。

 勝てば官軍・・・まったくその通りです。
 薩長を柱とする官軍が錦の御旗を軍列の馬前に
掲げて東上したときの錦の御旗こそ、維新の立役
者の一人・戦う公家三条実美の苦心作の偽物で

すから訴訟があっても不思議はないのに、その旗

のために士気衰えて破れた幕軍の未練さは、さぞ

かしと思われます。
 しかし、何事も「勝てば官軍」です。いつまで
もグチを言えば「負け犬の遠吠え」となります。
 その「負け犬」の片棒を担いでの「新撰組」、
だんだん腹が決まってきました。
 負けるのが分っていても、散る時は散る!
 これが男の美学だとしたら仕方ありません。
 せめて、散り際だけは美しく・・・です。

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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。

 女性のための開運講座ー36 

  恋愛・結婚、さまざま模様-4

 恋愛は楽しいものですが別れは辛いもの、恋に別
れは付きものとはいえ、別離の苦悩は一生忘れられ
ません。
 それでも人は恋をし愛し合い、付いたり離れたり
しながら喜怒哀楽を味わい、結婚という人生の賭け
になだれ込みます。
 その結果、結婚3組に離婚1組という高い確率で
別れ話に泣くことになります。
 したがって人生相談所には離婚、再婚、再々婚、
再々再婚の相談が切れ目なく続きます。

 男も女も三大本能(食欲・性欲・睡眠欲)の一つ
として、本能的に自分と結ばれる相手を求めるのは
自然の理ですが、焦りは禁物、簡単に結婚して簡単
に別れるくらいなら、恋愛までで止めるべきかも知
れません。
 男と女の恋愛願望は永遠に続き、それにまつわる
悲喜劇も絶えることはありません。そこには、理性
だけでは図れない男女の因果関係が存在するような
気がします。
 「縁は異なもの味なもの」「袖すり合うも他生の
縁」「合縁奇縁」などの言葉は、全くの赤の他人が、
ある日、ある時、ある所で偶然出会って結ばれる状
態をいいます。
 ほんの少し運命の歯車が狂って出会った男と女が、
いつの間にか一心同体で愛し合い、同じ屋根の下で
生活を共にする不思議、これは偶然なのか、それと
も必然なのか、と考えると、やっぱり運命的な出会
いとしか言いようがありません。
 その出会いを生かすも殺すも本人次第、あるいは
性格によって状況は変わるのかも知れません。
 そこで、前回に述べた生年生月の12支からみた
性格の裏表から、そのきっかけを求めてみます。
 生年、生月の12支が別なら二面性、同じ12支
なら、その意味が強まり、ます。

 子は、気が細やかに用心しながら恋愛に近付く
 丑は、器用に粘り強く好きな人に近付いてゆく
 寅は、独占欲丸出しで度胸よく相手を説得する
 卯は、雄弁に楽しい話題からお互いの心を開く
 辰は、新しいもの好きで新たな恋を求め続ける
 巳は、粘り強く愛情を口のして目的を達成する
 午は、明るい行動力で有無をいわせず目的達成
 未は、豊かな愛情と感性で相手の心と同化する
 申は、頭を使いあの手この手で相手を説得する
 酉は、奉仕的な心遣いで尽くして思いを遂げる
 戌は、強い責任感で将来を約束して納得させる
 亥は、好きな人に一直線に熱中して目的を達成

 ただし、何事も度が過ぎては結果がよくありま
せん。「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
               つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組3
部作」を執筆中です。その内容を先にお届けします。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
        HPのURLは最後尾にあります。
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 新撰組ー異聞

(3)ミゾソバ(溝蕎麦)刈りー4

 この地に住み着いて約百年を経た土方一族は、田
畑を耕して穀類や野菜を得た上に、多摩丘陵での獣
狩りや弓矢での鳥打ちで山の幸、秋には川面を波立
たせて遡上する鮭獲りで海の幸、これを燻製にする
ことで一年を通じて魚肉に困ることがない。この食
に関して何一つ不自由なく暮らすことが出来たのが
土方一族繁栄の元だった。
 これに気付いた歳三の四代前の土方隼人は、多摩
川と浅川の合流点の土手上に、治水と一族繁栄と河
童の悪さ防止祈願を兼ねて、山から運んだ天然石の
碑を水神様として建立した。
 その夜だった。夢枕に河童が現れ、「なんじに悪
事を封じられた河童明神の使いである。過去の許し
を得んために川辺の幸による妙薬の秘法を授ける」
と、打ち身や捻挫に卓効のある「石田散薬」の製法
をこと細かに伝えたという。その真偽のほどは今に
なって証明するには難があるが、そのお告げは次の
通りだ。
 歳三はまだ出会ったことないが、世の中には頭の
いい河童もいるものだ。

 1、夏の暑き日に川辺の湿地に群生する牛に似た
蓼(たで)の葉を刈り集めるべし。
 2、同じ時期に山辺に咲くxx草を得てx割りほ
どを加えて混ぜるべし。
 3、刈り取って混ぜ合わせた二つの草を、重さが
一割になるまで天日で干すべし。 
 4、乾燥した草を黒くなるまで焦がさずにあぶり
焼くべし。
 5、乾燥して黒く焼きし葉を鉄鍋に入れ、ささら
にて酒を散布し蓋を閉めてしばし放置すべし。
 6、再び天日に干して充分に乾燥させるべし。
 7、薬研(やげん)にて擂り潰して粉末にすべし。
 8、これらは酒にて服用すべし。
 9、薬効は、鎮痛、止血、切り傷、打ち身、骨折
の早期回復、利尿作用などである。
 10、ゆめゆめ疑うことなかれ。

 以上の御託宣が河童明神から得たと、兄の喜六が
真顔で知らせたのは、歳三が家伝の秘薬作りに手を
貸すことになったからだ。家伝として内々でここま
では伝えられたが、未だにミゾソバに混ぜる「同じ
時期に山辺に咲く草」については口伝となっている。
こればかりは家長だけの秘密事項だから仕方がない。

 歳三は子供の頃からミゾソバ刈りをした日の数日
後から、喜六に連れられて麻袋を背負って多摩の山
野で弟切草(おとぎりそう)刈りをするのが習慣に
なっていた。
 ミソソバ刈りは村人総出だったが、家伝の秘密を
守るという建て前で喜六と歳三の二人だけでの作業
になるのだが、これは重労働だった。二人で朝から
晩までカマス(麻袋)いっぱいに詰めて家を往復す
るのだが、どうしても三日から四日はかかる。

「人の手を借りたら?」と、歳三が家に四人もいる
作男に手伝わせようとしたら「いかん!」と喜六に
きっぱりと断られた。
 秘伝だから公には出来ないと言うのだ。

 弟切草は真夏の花で、多摩丘陵のどこにでも黄色
で可憐な花を誇らしげに咲かせて、採取にはまった
く苦労しない。浅川や多摩川の畔などにも密集して
いるのだが、家伝で採取も極秘だから、そこからは
採らない。村人の目に入りづらい丘陵ということに
なる。
 しかし、喜六と歳三が弟切草を刈る姿は何度も村
人に見られているし、歳三の背負った麻袋から弟切
草の葉が顔を覗かせていても、道で行きあう村人は
気軽に挨拶して、荷の中身などは誰も気にしない。
 弟切草も薬の材料になることを、村人の誰もが知
っているからだ。
 それでも、家長の喜六と家族が口外しない限りは
門外不出の家秘相伝は厳然として守られている。現
に、弟切草刈りを手伝う歳三も兄喜六の口から「ミ
ゾソバに弟切草を加える」などとは一度も聞いてい
ない。
 家伝の秘法と河童の秘密はこうして永久に守られる。
                  つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・・
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