女性のための開運講座ー39&新撰組


 日本の立場が極端に弱くなっているようです。
「尖閣列島、北方四島は日本の領土です!」
 政治家がこう叫んでも、中国とロシアは領土問
題では歩調を合わせていて、一向に応じません。
 日本政府の弱腰には、国民も呆れ果てました。
 戦後65年、あまりにも日本人は弱くなり過ぎ
ています。なぜ、日本人は自分達の国土を守ろう
としないのでしょうか?
 65年前の敗戦は、資源も食料も不足の中、精
神力だけで戦って負けました。いわば、負けるべ
くして負けた戦いです。それでも戦いました。
 社民党は軍備など持たず、話し合いで平和は保
たれる、と終始一貫して楽観主義です。人類の歴
史で国を守る力なしに生き延びた民族はいません。
 私も平和論者ですが、極東総代理店だった自分
の主業(スイス&ドイツ製軽金属用染料の卸売)
が中国に奪われかけている現状を黙って見過ごす
わけにいかず、原価の高い国産品での自社ブラン
ドで中国市場に参入しようと戦いを挑んでいます。

 日本政府は、中国が希少非金属の対日輸出を止
めると脅しただけで白旗を上げました。このまま
では、日本は中国の属国になってしまいます。
 今、日本の財界、産業界も自信を失って右往左
往しています。アメリカも、尖閣列島問題は日米
安保の傘の外だと日本の政府を突き離しました。
 その途端に政府は慌てて、違法漁船の船長を釈
放しましたが、これが裏目に出ています。これで
は中国のやりたい放題になってしまいます。
 菅さんでは、このような修羅場を乗り切るだけ
の度胸がありません。理屈だけではケンカには勝
てないことが、いまだに分っていないようです。
 今や日本は、北朝鮮、中国、ロシアの包囲網の
中で、国際的にも孤立しつつあります。

 外敵の脅威が現実になった今、新たな対応が必
要です。社会派で節約を正義としてきた菅総理に
は、景気対策も軍拡も無理です。
 景気対策の遅れはひどく、中小企業の不況は目
にあまります。大都市以外の地方の駅前商店街は
どこも悲惨な状態です。これらは、大型スーパー
の拡大政策を野放しにした為政者の失政です。誤
れる自由主義は、共存共栄より弱肉強食の世界を
作りました。 

 母の介護を通じて、私も高齢者対策の矛盾点と
欺瞞を感じています。弱者斬り捨てがこの国の政
治なら、やはり、日本は滅びゆく国です。
 予算がないから?
 とんでもない。膨大な年金の積み立てがあった
はずです。それを、ダムや高速道路、高層高額な
役所などムダな箱物に使い放題使ってしまったの
です。
 そのしわ寄せが、貧しい者と高齢者の斬り捨て
です。しかし、いくら私が力んでも蟷螂の斧でし
かありません。
 ならば、私は私で小さな力ながら自分が出来る
ことをやり抜くだけです。命あるうちに、安定と
繁栄の世が訪れるのを願いながら・・・

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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。

 女性のための開運講座ー39 

 恋愛・結婚、さまざま模様-7

 前回までは、結婚を前提にした交際は「身元調
べや趣味の違いを知ることが大切」で、その第一
歩が「免許証調べ」とのアドバイスをしました。
 役所でも銀行でも、「免許証」は「健康保険証」
と並ぶ身元確認のための一級資料です。
 もちろん、知りあって間もなくで遠慮もありま
すから、免許証提示を求めるタイミングは重要で
す。交通違反を咎めて横柄に「免許証!」と手を
出す女性警官風な口ぶりは避けて、あくまでも丁
重にかつ強圧的に免許証をお見せ頂くのです。
 なにしろ、一生の幸不幸にえいきょうするので
すから遠慮は無用、付き合う気持ちが強くなった
ら、理屈は何とでもつけて、免許証を見せてもら
うことです。
「免許証にどんな写真貼ってるの?」
「免許証、見せてくれたら付き合うから」
 それで、断るような男は怪しいと思って間違い
ありません。さっさと撤退することです。

 次に、重要なのが婚歴調べです。
 結婚を前提に、と持ちだした途端に逃げ腰にな
る男は怪しいと思ってください。
 こんな相手はバツイチで結婚に懲り懲りだった
り、なかには現役の妻子持ちなんて男がいたりし
ます。初婚には間違いなくても、同棲生活が長か
ったりする相手も癖があって難があります。だら
しない生活に慣れ過ぎているからです。
 この場合、こちらの経歴次第では、バツイチま
では認めるとかハードルを下げればいいだけです。
 ただ、こちらに連れ子がいる場合、相手の男の
人間性次第で子供の幸不幸が大きく変ります。
 それだけは甘くみてはいけません。

 さて、次が大切です。
 まず、お相手の家族構成と将来の生活設計です。
 結婚後、三代同居家族で終末期老人の面倒を見
ている病弱な両親と同居・・・これは人生修行に
はいいかも知れませんが新婚生活には向きません。
 
 さらに、生活基盤の強弱も知る必要があります。
 給料は手取り幾らで年収は?
 年収はまずまずでも、サラ金の負債がたっぷり
あったりしたら結婚しても返済暮らしですから経
済的余裕はありません。長年のOL暮らしで地道
に貯めた少々の持参金などはたちまち消滅です。

 とにかく、これで本籍、住所、氏名、生年月日、
ゴールド免許、同棲もバツもなく、多少は財産が
あって借金なし、新婚時は同居なし・・・ここま
でで第一次選択は無事に通過です。
                 つづく
 ではまた、次回に・・・

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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

(4)大伝馬町・伊藤呉服店-3

 それでも、上野の店での苦い思いでは心の傷に
なっていて、あの二の舞を避けるために絶対に隙
を見せない決意で、断固として女嫌いの姿勢を貫
いていた。
 番頭の磯吉は小柄で口数の少ない真面目な男で
歳三とは気が合った。
 ある日、千代の稽古事のお供で日本橋まで同行
した折に、両親との雑談で意外な話題が出たこと
を聞いた。それも思い切った告白のような口ぶり
で千代が言った。
「以前、両親はわたしの婿に磯吉をと考えていた
んです。それが、歳三さんが来てからは様子が変
って、つい数日前に、磯吉を呼んで、暖簾分けを
約束したんです」
 そこまで言って後を言い淀み口をつぐんだ。
 歳三はその先を聞くのが怖かった。自分が何を
仕出かしたというのだろうか。自分の出現で磯吉
の運命が変わったとしたら気の毒だ。
 もしかすると? 歳三さえよければ・・・など
という話なら断固断らねばならない。歳三は仕事
は嫌いではないが、ここに安住して武士になる好
機を逸することを恐れた。その心の葛藤が顔色に
出たのか帰路はお互いに無言で、それから暫くの
間、二人は口もきかなかった。

 暖簾分けの決まった番頭の磯吉は生真面目によ
く働いた。やはり、男なら婿入りよりは小なりと
いえども一国一城の主人がいいのか?
 歳三は雑念を払うように真剣によく働くから評
判もよく、ますます主人夫婦が親しげに家族の一
員のように声を掛けてくる。歳三はこれが面白く
ない。やはり、この店の婿養子は磯吉がなるのが
一番いい。磯吉なら千代とも仲良く添い遂げられ
そうだし、この店が堅実に発展するのは間違いな
い。それに、磯吉は性格もいいから客の評判も悪
くはない。
 ところが、その独立話があって数日後から毎晩、
隣の磯吉の部屋に、廊下を隔てた女中部屋からお
絹が忍んで来て磯吉と睦み合うようになった。
 奉公人同志の色恋沙汰はご法度、これは前の店
でも同じだった。何か悪い予感がする。
 お絹は歳三の部屋にも何度か忍んで来たが、歳
三は指も触れずに追い返している。その嫌がらせ
で磯吉に迫ったのか? 薄い壁一つ隔てただけだ
から、耳を塞いでもお絹の喜悦の声が容赦なく聞
こえて来て、十七歳の多感な歳三の煩悩を誘い寝
不足になり食欲も勤労意欲も落ちてゆく。
 これに耐えるのもお店奉公の勤め、歳三はこう
考えて我慢した。
 寝不足で食欲がなく頬がこけた歳三の身を案じ
てか、ある夕食後、千代が珍しい京菓子持参で歳
三の部屋に忍んで来た。その日は折り悪く、早い
時刻からお絹が隣室に入っていて磯吉との秘め事
が始まっていた。千代にもそれが何かは分かるら
しい。千代が我慢しかねたのか歳三にしがみつき、
歳三は必死に拒絶したのだが、結局は千代の情念
に負けた。二人は喜悦の声を殺して愛を交わした。

 この夜を境に千代は折を見て歳三の部屋に忍ん
でくるようになったが、歳三は差し入れも断り、
「二度と来ないでほしい」と、言って強い姿勢を
貫いた。
 入店時に店主の伝兵衛に「店内での色恋は厳禁」
と釘を刺されているからでもあった。

 秋になったある日、事件が起こった。
 女中のお絹が仕事中に吐き気がすると言い、そ
れを悪阻(つわり)と見抜いたお縞の追求で、懐
妊していることが判明したのだ。当然ながら真相
究明となり、お絹があろうことか「相手は歳三」
と、偽りを告げたのである。
 磯吉の暖簾分けも近く、お絹は店を出されても
磯吉の嫁になるのが決まっている様子だった。
                つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・・
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