女性のための開運講座ー46&新撰組


 最近の円高で輸出主体の日本企業は苦戦中です。
 実業界だけではありません。この長い不況でマス
コミ各社にも異変が起きています。
 マスコミというと新聞、テレビ&ラジオ、週刊誌
とありますが、その中にも大、中、小のランクがあ
り、それぞれが規模に応じて苦闘中です。
 テレビでいえばキー局のテレ朝、フジ、TBS,
日テレなどがあります。それに地方の系列各社が続
き、その末端に至るまでが、広告主確保のために視
聴率などで熾烈な争いを繰り広げているのです。
 新聞も同様です。
 朝日、読売、毎日、日経、サンケイなどの下に、
地方新聞があり、その下に郷土新聞という弱小新聞
があります。それがまた競争が激しいのです。
 その激しい販売合戦や視聴率狂騒曲のさもしいあ
り様は、マスコミ各社の全盛期を知る者としては哀
れにしか思えません。
 四半世紀以上の昔、全盛期のフジテレビでレギュ
ラー出演していた経験をもつ私としては笑うにも笑
えません。
 当時の日本はアメリカに次いで、GDP世界二位
の経済大国で、テレビ局も絶好調、広告収入で潤っ
ていましたから、私まで社旗を掲げた黒塗りのハイ
ヤーを自由に使い、散々いい思いをさせて頂きまし
た。
 その後、時代を経てバブル景気は崩壊し、地方局
などは冬の時代が訪れ、そもまま冬が続いています。
 今、私は山口放送の長寿番組のレギュラーとして
26年7ケ月目に入っていますが、同じ時期から山
形県のある放送局でも番組をもっていました。とこ
ろが、ある時、その放送局の重役から、とんでもな
い申し入れがありました。
 私に、支社長をしている山形県内の郷土新聞と縁
を切ってもらえないか? との打診です。
いうのです。当時、確かに縁があって、その郷土新
聞の東京支社長をしていましたが、自分が番組をもつ
放送局の邪魔をするほどの仕事など何もしていませ
ん。
 事情を聞くと、私が出演しているその放送局とラ
イバル関係にある別系列の放送局が、私が支社長を
する郷土新聞と資本提携しているらしいのです。
 俗に言う「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というも
のです。それを聞いて、つくづく嫌になりました。
 私はさっさと、キリのいいところで、その東北で
は珍しい長寿番組を降り、郷土新聞の支社長も人に
譲って今は顧問になっています。
 それでも、マスコミの端っこに参加していると、
美術展など各種イベント、テーマパーク、試写会な
どマスコミ招待の場は毎日のようにあります。
 最近はどこも広報費節約で派手なパーティはあり
ませんが、それでも豪華な酒食でお土産付き、出席
さえすればリッチな思いが出来ます。
 ただ、今の私には時間がありません・・・残念!

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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー46 

 恋愛・結婚、さまざま模様-14

 結婚出来ない理由
 1、結婚したいが家庭生活に自信がもてない。
 
 この項目は、結婚相談所と人生相談室時代に得た
内容から開運カウンセラー教育への一環としてまと
めたものです。周囲からの相談が多い方は、軽く目
を通しておいて損はないと思いますよ。

 まず、結婚のチャンスが早いか遅いか、それを論
じる前に、なかなか結婚できない女性の「なぜ?」
を考えてみましょう。
 当然ながら、早すぎた結婚で失敗する女性も数多
くいます。それを考えるとなかなか結婚できないと
いう女性も増えています。結婚できない女性には、
それなりの理由や後からつけた理屈があります。
 結婚出来ない理由、それらについて考えてみます。
 この場合、子育てどころか料理も出来ない若い女
性も激増しています。
 TBSだったと思いますが「噂の東京マガジン」
という番組での料理づくりコーナー「やってトーラ
イ」でのことです。
 稲荷寿司が無事に出来た娘が12人中2人、ある
娘は、焼き豆腐をくり抜いて中身の豆腐を捨て、そ
の中にご飯を詰め込んで「ハイ、稲荷ずし!」、こ
んなのはご愛嬌です。それ以上の衝撃は「アジのた
たき」です。アジの頭を木槌で叩いたギャルがいた
のにはたまげました。それ以上に、それを見越して、
その場に木槌を置いたスタッフの慧眼には脱帽です。
 それにしても無知な若い女性が増えすぎです。

 最近では無節操な恋愛での「できちゃった婚」な
どという仕方なく結婚というケースも少なくありま
せん。当然ながら赤子の扱い方など知りません。そ
れに、産みたくて産んだ子ではありませんから愛情
もありませんし遊ぶ時間もなくなりますから邪魔に
なるだけ、空腹で泣き叫ぶ赤子を叱ったり叩いたり、
その挙句が育児ノイローゼです。
 男の場合は、独身時代から遊び好きで酒タバコ、
ギャンブルと金使いが粗くてサラ金通いだったのが、
結婚したからと言って急には直りません。こんなの
ができちゃた婚で所帯をもっても妻子を養えるはず
がありません。早晩、離婚届けが待っています。

 これは、相思相愛の勢いで、自信もないまま準備
不足の状態で結婚した若い男女でも同じです。楽し
く過ごすべき新婚生活が苦痛に満ちているばかり、
結局は、経済的苦境や未熟な家庭生活に破綻が生じ
てお決まりの離婚騒動・・・哀れなのは慰謝料もな
く放り出され、無一文の裸同様で幼な子を抱えて途
方に暮れる若い母親です。この場合に一番多いパタ
ーンは、結婚に猛反対して勘当扱いされた実家に泣
き込んで、母親に赤子を預けて自分はスーパーなど
のパートに働きに出る羽目になります。
「なぜ、経済的に余裕が出来るまで待てないか?」
 この質問には「待っても同じだから」と、将来に
自信を失っているのですから気の毒です。
    
 こうなると、半々の確率での失敗を承知で結婚す
るか、条件が揃うまで我慢してチャンスを待つか二
つに一つ・・・その結果、早く結婚して失敗する若
者達と、結婚したくてもできない若者達と、結婚し
たくない若者達の三つのグループに別れることにな
るのです。
              つづく
 では、次回をお楽しみに・・・・

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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

(6)山犬戦法-3

(こいつが頭か!)
 思わず腰を伸ばした歳三が、前を向いて木刀を振
り上げた。
 それが彼らの罠だった。突然、右手の草むらから
「ウーッ」と低い唸り声を上げて褐色の獣が跳び、
牙を剥いて歳三の喉元を狙って襲い掛かって来た。
 正面の敵は囮(おとり)だったのだ。歳三は隙を
突かれながらも身を捻って、反射的に木刀を目の前
に迫った獣の頭上目がけて振り下ろした。鈍い音を
立てて頭を砕かれながらも獣の執念は凄まじく、そ
のまま歳三に激突しながら牙を剥いて手首に噛みつ
いた。辛うじて木刀の根元で突き飛ばすし、さらに
一撃を加えると、獣は灌木の根元に横転して四肢を
痙攣させて息絶えた。
 あと四頭! 危うく最初の難は逃れたが噛まれた
手首から血が流れている。山犬とは今までにも何度
か遭遇したことはあるが、実際に襲われたのは初め
てで、悪童で鳴るさすがの歳三も背筋に冷たい汗が
流れ緊張感で身が引き締まる思いを感じながら次に
備えた。
 それも一瞬、残った四頭の山犬がいっせいに襲い
掛かって来た。歳三は冷静さを取り戻せないまま夢
中で左右に動きまわり、視界に入った山犬めがけて
夢中で片手殴りで木刀を振り回し、足や手を噛まれ
るのも構わずに相手を追いまくり攻め続けた。
(立ち止まったら殺される!)
 悲鳴を上げながら内蔵を食い荒らされた大猪の断
末魔の姿が脳裏に浮かぶ。
 秩父から奥多摩にかけて、山仕事の村人を何人も
殺し、馬や牛を襲ってきた凶暴な山犬と戦いながら、
歳三は、徐々に山犬の動きが読めてきた。山犬が動
こうとする逆をついて動き、相手が身を捻って反転
するところを撃ち、これで一頭を倒した。これが最
善の策だった。
 あと三頭。
 次ぎは、自分から隙を見せ、相手が牙を剥いて躍
り上がった瞬間、横に少し身を交わして相手の頭を
思いっきり撃ち砕いて一頭を倒した。残るは二頭、
歳三は勝てることを確信した。
(この戦い方は使える!)、歳三は山犬と闘いなが
ら人と人との格闘に置き換えていた。歳三は冷静さ
を取り戻し、自分から敵を追って木刀を振るった。
 その片手殴りの木刀は鋭く風を裂き、一頭の山犬
の脳天を的確に撃ち砕くと、敵は短い悲鳴を残して
息絶えた。
 あと一頭、巨大な山犬の頭領が凶悪な目で歳三を
睨み、歳三も山犬も逃げなかった。ここからは一対
一、堂々と雌雄を決するしかない。
 山犬が跳び歳三が撃つが、相手の攻めも巧みにな
って、なかなか致命傷を与えるには至らない。
 これを何回か繰り返すうちに、歳三は、山犬が微
妙に跳びながら体を捻って歳三の隙を狙っているこ
とに気付いて愕然とした。これだから致命傷を当て
られなかったのだ。それに気付いた瞬間、歳三は山
犬と一緒に跳び、山犬の跳躍した頭一つ内側に狙い
をつけて木刀を振り下ろした。今度は充分な手応え
があり、足元に山犬の巨体が転がり、闘いは終わっ
た。
 五頭の山犬は死力を尽くした闘った末に敗れた。
 傷つきながらも生き残った歳三は荒い息を吐いて
立っている。勝つと負けるは紙一重、負ければ死し
て二度とこの世を拝めない。だから勝たねばならな
い。
「勝ったぞ!」
 思わず声に出した歳三は木刀を投げ出し、草むら
に仰向けに倒れて目を閉じた。だが、勝利の快感は
ない。死と紙一重だった闘いの疲労は歳三の心身を
重くした。
 道場で汗を流す竹刀での稽古などは足元にも及ば
ないほどの緊迫感を味わったのは確かだった道場で
防具に身を固めて竹刀で殴りあい、浅い撃ち込みは
「まだまだ」とか「浅い!」とか言って無視するが、
刀なら頭を割られ肩を斬られている。
 真剣勝負であれば生きるか死ぬかしかない。
 生きぬく気持ちが強ければ戦闘中でも必死で策を
練る。
 これを知っただけでも貴重な十九歳の体験だった。
 ただ、この感覚は中毒になる。歳三はそれを感じ
て慄然とした。
                  つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・

 
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