女性のための開運講座ー53&新撰組


 
 なお、百恵さん(現在は一般人ですのでさん付け
です)は、14歳からの活動でシングルは31枚で
1630万枚、LP45枚で434万枚を売り、ホ
リプロはビルを新築、今でも百恵ビルと呼ばれてい
ます。
 百恵さんは表面上は芸能界から身を引いています
が、今、横須賀 恵(よこすかけい)というペンネ
ームで作詞をしています。すでに51歳、渋谷区恵
比寿出身の横浜&横須賀育ち、30年前の昭和55
年に俳優の三浦友和と結婚、東京都国立市で平和に
暮らしています。長男はロックバンドで活躍中、次
男は俳優として動きだしています。私が買った赤い
セーターがどうなったかは知りませんが、百恵さん
が未だに芸能界の裏舞台で活躍しているのだけは事
実です。
 その百恵さん引退と入れ違いに、彗星のように現
れたのが、松田聖子です。

 それは衝撃的なデビューでした。
 昭和55年の4月、百恵さんが引退を表明した翌
月、「青い果実」で歌手デビューした聖子は、音楽
界では百恵さんの穴を埋めて余りある救世主的存在
になります。
「これはイケる!」
 これが関係者全員の総意です。
 聖子の所属事務所のサンミュージックは、後援会
の組織化を考え、レコード発売会社のソニーミュー
ジックと企画の電通は、聖子の売り出しに、若い女
性に人気のある占いのコラボを考え、東易サロンと
して知られ始めた私の事務所に白羽の矢を射こんで
来たのです。
            つづく
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー53 

 恋愛・結婚、さまざま模様-21

 ○愛情幸福度テスト-2-1

 このテストは、前回の1~5問に続く6~10問で
す。配偶者または恋人を想定して行ってください。
 愛情運に恵まれるということは、なにもかも意思
が通じ合うということではなく、常に新鮮な緊張を
はらんでいて、信頼と尊敬と愛情がミックスされて
いる状態に加えて、将来への明るい希望があること
です。
 将来への夢があれば、どのような苦労も乗り越え
ることができ
るのが夫婦であり恋人です。いま、あなたと彼(彼
女)が将来に希望を持てる状態にあるかどうかを計
る手がかりとして次の5問に答えてください。
 あなたが恋愛中であろうと、同棲中であろうとベ
テラン夫婦であろうと、その状態に関係なく相手を
想定して答えてください。
 あなたが男性なら質問の性別を変えてください。
第6問
 彼は、愛情面で満足させてくれていますか?
第7問
 彼は、あなたから見て尊敬できますか?
第8問
 彼は、あなたの過去を何でも許しますか?
第9問
 彼は、あなたと共通の趣味を持っていますか?
第10問
 彼は、あなたを身も心も愛してくれていますか?

 第6問は、男女の仲の大切な要素の一つである愛
情と性生活です。
 彼が愛情豊かで性的にも満たしてくれれば幸せで
す。彼が、タフすぎると思う人はぜいたくです。
 彼が性的に弱いと思っても、愛している間は精神
的な労わりで愛情生活は成り立ちますが、性的な欲
求不満は知らず知らずの間に蓄積されてゆきます。
 性生活に不満のあるカップルは、いずれ心理面で
も不満を持つようになるのは当然です。

 第7問は、男女の心のバランスをみるための質問
です。
 似たもの夫婦より、お互いに異なった気質の夫婦
が合うということは多くの例が実証しています。
 とくに、行動的な二人の組み合わせはスポーツ仲
間の結婚などに見られますが、二人とも外交的すぎ
ると、交際費その他の支出の増加、衝動的な買い物
などで貯蓄ができません。
 お二人とも口ばかりで理論が先行し実行力がとも
なわない家庭は、子供の教育、転居、転職などで迷
いが多く、勝負どころでのチャンスを逸しやすく、
ぐちが多い家庭となります。
 バランスのよい家庭とは、活発と落ち着き、行動
力と計画性のともなった男女の組み合わせでなりた
ち、年月の経過にしたがって、その効果の差が大き
く表われます。

 第8問は、相手の心の余裕をはかる質問です。
 この質問は実に複雑な内面を秘めています。
 愛情が濃ければ濃いほど、相手のすべてを知りた
いという気持はあって当然ですが、その内容によっ
て自分が傷つきたくないという気持も働きます。
 彼が、あなたの過去について聞いたときは、素直
に言ってもいい相手かどうかを見極めること大切で
す。
 相手に余裕があれば、どんな過去でも許容されま
す。それを、いちいちとやかく言ったり問い詰める
ような相手は余裕がないかジェラシーなのかです。
 しかし、多くの場合は相手の過去を聞いても、自
分の幸せが絶対であれば気にならないものです。

 第9問は、共通の趣味についての質問です。
 アウトドアの趣味に共通の楽しみがあると外向的
夫婦となって、家庭は活発になります。
 例えば、テニス、水泳、ハイキング、釣り、旅行
などに夫婦の趣味が合うと、子供が成長してからも
一緒に外出する機会が増え、楽しい家庭となります。
 ところが、この場合でも相手をライバル視する趣
味に問題が出がちです。
 もちろん、男性に思いやりがあれば家庭円満間違
いなしですが・・・。 

 第10問は、最も重要なことです。
 愛情はあるが尊敬の念の欠落している夫婦は、永
い間に愛情が冷えたときに、よりどころを失います。
 夫婦の間で尊敬などあり得ないと信じている方は、
いずれ結果が出ます。相手の長所を発見する努力を
すれば、一つや二つは必ず長所を見つけることがで
きて尊敬の念が湧いてくるものです。

 さて、前回の5問を加えた10の質問のうち何項
目がイエスだったでしょうか? 
 一問10点として10問100点満点で採点して
みてください。
 幸福感というものには尺度がありませんので、内
容次第では50点でも幸せな人もいると思いますが、
これは、ご自分自身が満足しているかどうかが大切
なことなのです。
 理想としては70点以上・・・さあ、いかがでし
たか?
                つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

 第二章 勝太の心象風景
 
(3)弟弟子・惣次郎-1

「義弟ですが、この子を預かって頂けませんか?」
 近藤周助の古い弟子の沖田林太郎が、九歳の惣次
郎を試衛館に連れて来たのは嘉永三年(一八五〇)
の秋だった。
 惣次郎は弘化元年(一八四四年)六月、陸奥国白
川藩士で二十二俵二人扶持の下級武士・沖田勝次郎
の長男として江戸麻布の白河藩下屋敷内の裏長屋で
生まれた。
 父の勝次郎は惣次郎が二歳のときに病死し、沖田
家は惣次郎の十一歳上の姉ミツが十四歳のとき、
日野の井上家から温厚な林太郎を婿に迎えて家督を
継いでいた。奥州地方の習慣で長女が婿取りで家を
継ぐことがあり、それで、長男の惣次郎が外に出る
ことになったのだ。
 ただ、勝次郎の急死で家督相続が間に合わず、白
河藩の藩籍を離れたことで無禄になったことが林太
郎の誤算になっていた。
 沖田家に婿入りした井上林太郎は、八王子千人同
心だった井上家の出身で、以前から近藤周助の弟子
だったが、剣技の才はあまりない。林太郎夫婦は惣
次郎の将来も考えて、師の近藤周助か剣術の好きな
惣次郎に目を掛けていたこともあり、試衛館に預け
たら剣術で身を立てるのではないかと考えたのだ。

 勝太も、林太郎夫婦や惣次郎とも顔なじみだった
だけに、惣次郎の試衛館入りは何の問題もなく決ま
り、惣次郎は勝太と同じ部屋で寝泊りすることにな
った。
 惣次郎は明るい性格で、八歳上の勝太にすぐなつ
いて実の兄のように慕い、使い走りや雑用などで目
いっぱい下働きをしながら、暇があると庭に出て大
人用の木刀で飽きることなく素振りを繰り返してい
た。
 ある日、勝太が声を掛けた。
「惣次郎は、そんなに剣術が好きか?」
「はい。武士の子ですから」
「では、本格的に教えてやろう」
 勝太が、自分が子供の頃に使っていた実父手作り
の剣道具を実家から取り寄せて与え、門人たちと手
合わせさせたところ意外にも、大の大人の門人たち
が、背もまだ伸びきらない幼な顔の惣次郎に追い詰
められ逃げ回って撃ち据えられて悲鳴を上げている。
 それからの勝太は惣次郎に天性の才を見て、暇さ
えあれば稽古をつけていた。

 惣次郎が来て二年が過ぎた。
 練習熱心な惣次郎の剣はめきめきと鋭さを増し、
その鋭い突きを食らって勝太が転倒するという破天
荒な出来事まで起こっている。
「これは凄い。ぜひ入門を認めてやってください」
 勝太の進言で、惣次郎がわずか十一歳で天然理心
流・近藤周助門下として正式入門したのは、嘉永五
年(一八五二)の正月だった。
 それからの惣次郎は、わずかな歳月で充分に剣技
を磨き、勝太に仕込まれた突きの技に工夫を凝らし
て、二段突きという無敵の技を編み出していた。
 手練れの剣士であれば、どんなに鋭い突きでも避
けられると自負するものだが、惣次郎の突きだけは
逃げようがなかった。逃げたところを次々に突いて
くるから結局は逃げ切れないのだ。

 江戸小日向柳原甲良屋敷にある天然理心流・試衛
館道場は、勝太が代稽古をするようになって門人が
飛躍的に増えていた。
「試衛館という芋道場に行けば、何とか飯を食わせ
てくれるそうだぞ」
 これが評判になって、江戸に出ては来たが職に困
っている浪人などが出入し、図々しく内弟子となっ
て寝泊まりする者もあり、宿泊して修行に励みたい
などと立ち寄って一宿一飯の恩義に預かる武芸者な
どもいて、施設が手狭になったことから、近いうち
にどこかに移ることにして近隣での物件探しも始め
ていた。
 天然理心流に正式に入門して八カ月の秋、惣次郎
は早くも師の周助と立ち会って三本に一本は実力で
取るまでに成長していた。驚いた周助は、惣次郎に
破格だが「目録」までは認めざるを得なかった。
 大概の入門者が五年で目録までいけば上首尾だか
ら、惣次郎の天性の才は勝太以上なのは間違いない。
 しかも稽古熱心で早朝からうるさくて仕方がない。
 周助も手を焼いていた。
「先生、一手、稽古つけてください!」
「わしは今日は多忙でいかん。勝太に頼め」
「若先生は昨日から出稽古です」
「ならば、誰でもいいから道場に現れた門人に胸を
貸しておれ」
「それは仕事ですからしますが、他の人では稽古に
なりません」
「そのうち、福田が現れるかも知れんから待ってお
れ」
「福田先生は他流試合に出掛けました」
「仕方ない。道場には誰もいないだろうな?」
 天然理心流宗家の周助が、まだ幼な顔の惣次郎に
撃ち込まれる図など誰にも見せられない。
 誰か玄関に来た気配を感じたら、さっさと木刀を
引くから二人の稽古風景は誰にも知られていない。
 そんな日々が続いていた。
                  つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・・
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