女性のための開運講座ー63&新撰組


 節分を過ぎて、占いでも新年を迎えました。
 雪のない首都圏に住む我々は、早くも春の到来を
感じています。北陸、東北、北海道の豪雪地帯では
記録的な雪が溶けるまでは時間がかかります。暖房
費、雪掻きの苦労、交通渋滞など雪国ゆえの苦労が
偲ばれます。一日も早く雪解けの春が訪れることを
祈るのみです。
 それに反してテレビに映る沖縄は、すでに半袖の
人もちらほらみかけます。南国で繰り広げられるプ
ロ野球のキャンプ情報を聞くと、もう春の盛りです
ね。しかも、祐ちゃん騒ぎで経済効果が何億とか、
凄いことですね。いずれ、シーズン開幕で祐ちゃん
熱は北海道も熱くなります。
 そうなると雪解けも速まりそうですね。

 一方、寒々としているのは大相撲の八百長事件で
す。元祖・八百屋の長兵衛さんも草葉の陰で大笑い
していることでしょう。
 相撲ファンの多くは、「ついにバレたか」「それ
見たことか」「やっぱり!」と、思っています。 
 昔から注射とかナアナア相撲とか拵え相撲という
ものはありました。角界には、いつの時代でも中盆
と呼ばれる仲介者の存在があります。7勝7敗で千
秋楽を迎えた力士は、相手が勝ち越しか負け越しな
らほぼ勝ちます。ですから、千秋楽に7勝7敗から
8勝7敗で勝ち越す力士は8割近いのです。
 これは、阿吽の呼吸で相手に花を持たせるのだか
ら、八百長ではない、とも言えます。日本人には昔
から、武士の情け、という言葉があります。
 これは許せます。武士の情で勝たせる・・・これ
は無償の行為です。ところが、白星一つを20万と
か50万とかで売買されていたのがバレたのです。
 無敵の高見山が星を売って財を成した(噂です)
時代の相場は10万でした。時代を考えると、今の
価格は順当なのかも知れません。関取と呼ばれる十
両でも年収は千四百万とか、十両の下位で負け越し
て幕下に陥落すると、途端に給料ゼロ、場所手当て
として10万ほどですから番付1枚の違いで天と地
の差が出てしまいます。妻子持ちなら干上がってし
まいます。関取になると付け人に足袋まで履かせて
もらえますしタニマチから小遣いも貰えます。
 幕下になるとタニマチも去り、貧しく孤独な相撲
生活になり、付き人になる場合もあります。だから
八百長で転落を防ぐのです。いわば、生活防衛です。
 1年6場所90番のうち46買えば、残りは44、
これだけで勝ち越しです。ガチンコで一つも勝てな
くても、これで、関取の座は安泰なのです。
 毎場所、実力勝負0勝でも8勝7敗、7勝8敗の
連続で、関取を上下するだけです。
 相手が間違ってコケたりして実力で数場所3勝で
もしたら連続11勝で三役入りです。
 そうなれば給料も倍増、いくらでも星が買えます。
一場所15の星を買えば全勝、すぐ横綱です。横綱
になっても買い続ければ、たちまち双葉山の記録に
迫れます。
 ところが、そうならない理由もあります。
 誰かが邪魔するからです。邪魔者は誰だ?
 この観点から眺めると、連勝を止める男の筆頭は
何と言っても稀勢の里です。
 稀勢の里は不思議な力士です。
 どう考えても大関以上の器なのに勝ち星が安定し
ません。強い力士に強く、弱い力士に弱いからです。
 ひょっとして稀勢の里も八百長? そこで、私は
稀勢の里に注目しました。あの男の鬼のような形相、
それも演技かも知れません。すると、稀勢の里を見
ていれば八百長力士が一目で分かることに気づきま
した。角界内部の人間は、星を売ったり買ったりす
る仲間は内部情報で熟知しています。当然、稀勢の
里の耳にも噂は届いているはずです。
 稀勢の里だけは手強い、これが八百長力士仲間の
評価です。憎っくきは稀勢の里、コイツだけはどう
にもならない。なにしろ、ガチンコ相撲といえば稀
勢の里の代名詞です。人間は好かれれば好きになり、
嫌われれば嫌いになります。
 そこで、稀勢の里憎しの八百長力士との対戦では
稀勢の里が本気を出します。親の仇を睨むような目
つきで歯を食いしばり、張り手を食らわし突き飛ば
します。
 だから、稀勢の里に土俵下まで突き飛ばされた力
士は八百長力士なのです。一方、善人力士とぶつか
った時の稀勢の里は力が入りません。だらしなく寄
り切られて不審な顔で首を傾げ、高見盛ほどではあ
りませんが花道をトボトボと下がります。これでは、
永久に横綱になれないと思う人もいますが、それは
違います。
 15日間、相手が全部八百長力士なら稀勢の里は
実力発揮で全勝です。だから、八百長が増えれば稀
勢の里は横綱になれるのです。言葉を換えれば、こ
のまま八百長を増殖させておけば日本人の横綱が誕
生したのです。そう考えると憎っくきは、携帯の消
去記録を再生した警視庁です。警視庁が日本人横綱
の誕生を阻止したのです。
 相撲協会は春場所を中止し、自粛の姿勢を見せて
います。誰も、八百長相撲など高い金を払って観に
行かない、と考えたのかも知れません。だったら入
場料を格安にすればいいのです。
 これだけ八百長が話題になれば、八百長の上手下
手を観るのも楽しみの一つです。そう考えたら、や
っぱり春場所は中止すべきではなかったのです。そ
れに、名称を「国技・日本八百長大相撲協会」に変
えれば詐欺でもありません。大相撲もようやく、プ
ロレス同様のショービジネスに昇格できそうですね。
 私も、千賀の浦部屋の初場所千秋楽打ち上げパー
ティに呼ばれ、20歳関取の枡の山に「頑張れよ」と
声をかけました。私としては、ガチンコ相撲の見本
「稀勢の里を見習え」という気持ちだったのですが
十両最下位の枡の山ですから、「頑張れ」の意味を
カン違いしなければいいのですが・・・

  春場所=中止・・・仕方ないです。
  プロ野球=球春・・・胸が弾みます。
                つづく
 ーーーーーーーーーーーーーー
 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
 ーーーーーーーーーーーーーーー

 女性のための開運講座ー63 

 恋愛・結婚、さまざま模様

 1、道徳か本能か?

 人生相談に男女問題はつきものです。
 多くの女性は「愛情があってのSEX」を望んで
います。愛する人との与え与えられる性の喜び、幸
せが満ち溢れて結婚します。
 その愛の結晶としてのベビー誕生、それこそ結婚
の意義もあり幸福そのものです。結婚するというこ
とは、二人が肉体的に愛し合う生活に公然とできる
ことを意味します。
 ところが、最近はこれが崩れ始めて、相談内容が
変って来ているのです。
 男の生理と同じように、女性も性欲処理のために
不倫相手を求めているのです。こうなると、女性も
SEX相手に必ずしも愛情を必要としない、という
ことになりますね。
 これを女性の男性化とみるべきか、迷います。
 動物学的にみれば、女性は種族保存の本能に基づ
いて自分を保護する強い男性を求めます。なのに、
自分の配偶者が稼ぎ少なく意気地無しでEDだった
ら? こうなれば他に目移りしても仕方ないですね。
 恋愛なら愛情が冷めたら別れればいいだけですが、
結婚していたらそうはいきません。
 結婚後に愛情が冷めたからといって、そう簡単に
は離婚ができません。それで、家庭内別居、セック
スレス夫婦ということになります。ところが、セッ
クスレスになったからといって性欲が消えたわけで
はありません。
 最近は、人一倍性欲の強い女性も増えていますか
ら当然、女性の不倫も増えています。こればかりは、
いくら倫理観や道徳論で抑えつけても本能に基づく
生理現象ですからとても勝てません。
 この不倫願望の強い女性ほど、社会的にも活躍で
きるのは「出来る男は女好き」と同じ理屈です。
 占いでは、四柱推命の吉凶星に「紅艶(こうえん)
というモテモテ星があります。この星をお持ちの方
は性的魅力もありSEX好き、色気もあるから群を
抜いてモテます。
 しかも、それだけではありません。この星をもつ
ご本人がモテて幸せになるだけでなく、お相手の男
性も思わぬ幸運に恵まれるのです。いわゆる「あげ
まん」ですね。
 芸能界でみますと、浅野温子、中山美穂、薬師丸
ひろ子、早見優、山瀬まみ、古くは司葉子さんなど
も、男のパワーを倍増させ、配偶者の運勢を一気に
上昇させる「紅艶」の持ち主です。
 あなたが、この星を持っているかどうか?
 お問い合わせがあれば・・・
                 つづく
-----------
 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
      ---
 新撰組ー異聞

 第二章 勝太の心象風景

(10)出稽古先-2-1

 庭に出ると、宮川屋敷の庭にある野外道場いっぱ
いに門人をはじめ、近隣の若者が四十人ほど集まっ
て、久しぶりに来た試衛館の師範代の稽古を受けよ
うと集まって来たが、そこに勝太の姿を見て口々に
声を掛けてくる。
「勝五郎、先生方の荷物持ちで里帰りか?」
「養子に行って、少しは剣術も覚えたのか?」
 原田忠司が式台から立ち上って一言触れた。 
「本日より島崎勝太も、原田、福田、本日不在の島
崎一(はじめ)同様、天然理心流師範として、この
宮川道場の稽古にも参加することになりました。よ
ろしくお願いします」
 福田と勝太も頭を下げたが、一同、きょとんとし
て声もない。知らない名前だからだ。
「よろしく頼みます」
 そこで勝太が改めて前に出て頭を下げた。これで
事情が分ったが誰も納得した顔ではない。
「勝五郎がおれらに稽古を?」
「それは無理だ。おらの方が強いだべ」
 福田平馬が毅然として言った。
「今日は、島崎勝太師範だけで稽古をつけ、われら
二人は検分いたす」
 それからは、道場備え付きの防具を取り換え引き
換え、門人や昔の悪ガキ仲間が次々と防具を付けて
勝太と撃ち合うが、勝太の木刀にもろくも打ちのめ
されて呻いている。
 父の久次郎、兄の音五郎にも容赦なかったから勝
太の強さが際だった。
 稽古が終わった時は、怪我人が続出していた。
 音五郎が酒瓶と薬袋を持って、茶碗を持つ一人一
人に声をかけている。
「茶碗酒一杯と一包みだぞ。これで、打ち身が治り
痛みも消えるからな」
「これはなんだね?」
 疑問に思った勝太が兄に聞くと、師の近藤周助が
どこからか貰ってきて置いていった「石田散薬」と
いう薬だという。
「どこで造ってるんだ?」
 福田平馬が言った。
「なんだ知らんのか? 石田村だから石田散薬だ。
試衛館でも使おうか?」
「そんなもの要らんですよ」
 石田村と聞いただけで勝太は不快になる。
 その夜は宮川家泊まりだったから、三人を囲んで
の盛大な酒宴になった。
 中村余吉という庄屋の道楽息子から質問が出た。
「勝五郎が近藤先生の養子になって島崎勝太になっ
たのは分ったが、宗家も継ぐのか?」
 福田平馬が応じた。
「師の近藤周助先生は、天然理心流の宗家争いに十
二年かけた。島崎勝太も十二年かけてこちらの原田
と争ってくれれば、その間に漁夫の利で拙者が宗家
になれる。どうだね原田先生?」
 原田が笑った。
「十二年は長すぎるから勘弁してくれ。勝太が宗家
になるのは反対はせんが、襲名披露までには兄弟子
全員を完璧に倒すのが条件だ」
「全員? わしに島崎一、原田の三人をか? どう
だ勝太、出来るか?」
 勝太には返事のしようがない。いつでも倒せると
思っているからだ。ただし、宮川家や村から集まっ
た全員が十二年かかっても勝太には無理だと思うら
しく、首を振り溜め息をつき諦めた様子で顔を見合
わせ、気の毒そうに勝太を見た。
                 つづく
      ---
 では、次回をお楽しみに・・・・
=========================================
   開運道スクール http://kaiundou-school.com  
 ============================================