月別アーカイブ: 2013年12月

よいお年をお迎えください。


 お元気ですか?
今年も残り数日という年の瀬になりました。
 安部総理の靖国参拝は、寝てる子を起こしてしまいました。
 日本人としては当然の参拝ですが、アメリカの失望まで生ん
でいます。信じる道を行くのは格好いいことですが地雷原には
足を踏み入れないことも政治家には必要なことです。太平洋に
まで覇権拡大を狙う中国などは、ここをチャンスとばかりに反
日の世論を煽っています。
 しかし、その国内は汚職撲滅などと出来もしないことで政敵
倒しに躍起になって内乱寸前の状況の様相を呈していて、周辺
諸国と争っている場合ではありません。
 中国の歴史は三国志時代以前から賄賂で官職や地位名誉が買
えたのですから、何をいまさらの感は免れません。いずれ首脳
陣の勢力争いが一段落すれば、また元通りになるのは目に見え
ています。
 ところで、この暮れの心の準備はいかがですか?
 私は近年になく絶好調・・・のつもりです。
 年賀状も早めに書いて出しました。
 いや、ハガキの尽きたところで書くのを諦めたのです。
 大掃除もしましたし、一応は一年の清算はしたつもりです。
 ただ、大きな反省はあります。
 勢い込んで執筆に入った戊辰戦争が足踏み状態なのです。
 負け戦の東軍にも土方歳三、榎本武揚、大鳥圭介などの人材
がいながら統率がとれず、会津藩以外の関東以北の奥州各藩は
足並みが乱れています。
 それに引き換え、一方の西軍は勝ち組に乗ろうとする便乗組
の参加で勢いづき、日に日に勢いを増してゆくのが分かります。
 それを中立の立場で書くには相当の覚悟と勇気が必要なのを
体感します。そして今、その渦中にいる西郷と大久保の巧みな
謀略を書いています。
どのような戊辰戦争になるか・・・楽しみにお待ちください。
 2013年も暮れました。
 よいお年をお迎えください。  花見 正樹

クリスマスは?


 お元気ですか?
 クリスマスいかがはいかがお過ごしですか?
 今年は、ご家庭で家族でのパーティが主流の
ようですね。
 でも、一人で音楽を聴いて過ごすイブもなか
なかいいものですよ。これを「クリぼっち」と
か言うらしいのですが。
 ところで、突然なのか当然というべきか都知
事が辞職しました。政治家が裏金で追いつめら
れるのは昔からのパターンですね。
 田中総理は3億円、細川政権は1億円、猪瀬
知事は5千万と、規模と金額はその人なりに小
さくなりましたが、その5千万の言い訳にシド
ロモドロで逃げ回った結果が退陣ですから腹の
小さい人との印象は免れません。
 でも、庶民の夢はもっとささやかで現実的で
す。先日、テレビのニュースで銀座三越デパー
トで正月に売り出す福袋の予約に並ぶ延々と歩
道を埋める長蛇の列仁仰天しました。
 先日、近畿大学のマグロを食べるために1時
間半も並んだ私としては笑うことも出来ず、行
列のニュースを見た家人の「ああまでして・・
・」には相槌も打てません。
 それでも、銀座界隈ではこんな列ぐらいで驚
いてはいられません。
 有楽町数寄屋橋高架下の宝くじ売り場に並ぶ
全国からの宝くじ亡者の超長蛇の列は20日の
締切日まで続く年の瀬の風物詩なのです。
 4列渋滞で最後尾がマリオンのカラクリ時計
の先まで延びていても地元では誰も驚きません。
 不思議なのは、その列の途中に小さな宝くじ
売り場の小屋があって、いつでも列に並ばずに
買える閑古鳥状態なのです。
 長時間寒さに震えて並ぶより、そこで並ばず
に買えばいいのに誰も列を離れようとしません。
 皆さん一心に毎年大型賞金が出るガード下に
と寒さと退屈に堪えるのです。いや、10万円の
投資で数億円を手にした歓喜の瞬間とその後のバ
ラ色の人生を考えると、数時間の我慢ぐらい何で
もないのです。その何万分の1に賭ける庶民の夢
は実現可能なのです。
 閑古鳥の店と大行列で大繁盛のくじ売り場、そ
のライバル関係が逆転する日はあるのか?
 どの世界にもライバルはあるものです。
 トヨタと日産、ソニーと松下、JALとANA、
朝日と読売、電通と博報堂、キャノンとニコン、
巨人と阪神、米とパン・・・ぞれでもライバルに
勝とうと必死です
 それが、逆転する場合もあるから面白いのです。
 県と村ほどの差があったJALはANAにすで
に経営内容で逆転していますし、本の配給の二大
勢力の王者だった東販も大きく差をつけていた日
販に追い抜かれ、トーハンと改名しても効果はな
いようです。どんな世界でも栄枯盛衰はあり、勝
者は栄華を誇った瞬間から衰退するのは、活力に
溢れた若者が、わずか数10年で老いてしまうのと
似ています。
 そう考えるとこの人生、3億円を当てて大金持
ちになったところで所詮は残り数10年の命・・・
人生が狂うだけです。と、考えると、やはり堅実
につつましく生きるのが一番との結論に達します。
 22日は冬至、日が短い上に寒くなりました。
 風邪などひかぬようにくれぐれもお体を大切に
お過ごしください。
 ではまた、お会いしましょう・・・花見 正樹

師走の銀座の話題です。


 お元気ですか?
 歳末商戦に向けてどこもかしこも全力投球の感じですね。
 日本全国各地のデパート、スーパー、商店街などが今や
クリスマス目がけて疾走中です。
 夕暮れになると街には、それぞれの工夫と贅を尽くした
イルミネーションが輝き目を楽しませます。
 食後の腹ごなしにと、冷たい風を頬に受けて銀座から
有楽町界隈をのんびり歩いてみました。
 並木通り、有楽町の交通会館、デパート各店、高級ブラ
ンド各店などが歳末商戦に参戦していました。
 どこもかしこも色彩と明度とデザインでの華やかさを
競っていて、夜の静けさなどはどこにもありません。
 それでも、銀座のクリスマスツリーの電飾といえば、
やはりここにたどり着きます。誰もがご存じの電飾ツリー
の銀座代表は、銀座4丁目中央通りの真珠のミキモトで決
まりです。
 華やかさと格調の高さ重厚さが伝わってくるクリスマス
ツリーで、例年ながらその出来栄えは見事です。
 その銀座で今、最新の話題は何といっても「近畿大学産
のマグロ」です。マグロだけではありません。ハマチ、タイ、
シマアジなど養殖可能なものは実験的に何でも手をつけて
います。
 なにしろ、天然マグロの場合は生物連鎖で蓄積される水銀
はやむを得ませんでしたが、人工では放射能も水銀も無縁です。
 これが安く大量に出回ったら大間のマグロ漁師も真っ青です。
 早速、元某テレビ局幹部らマグロ好き仲間5人で長蛇の列に
紛れこんで食して参りましたが、これがなかなか美味しいのです。
「これはイケル!」
 これから魚の養殖がさらに盛んになり産業としても成功、我々
の食文化にも大きな変化が現れる。これが私の感じた結論です。
 師走もはや中旬に近付き朝晩はめっきり寒くなりました。
 どうぞ、お風邪を召しませんように・・・花見 正樹

明治は遠くて近きもの


 私は今、明治維新の功罪を問う戊辰戦争について調べています。
 東大史料編纂室で官軍の出納簿を調べたところ、その潤沢な資
金源に行きあたりました。東征軍(いわゆる官軍)は各藩を脅し
て巨額の軍資金を供出させています。
 各藩から何万両という供託金を集めての戦争ですから物量に不
自由はありません。薩長土を主体とする西軍の兵士には、きちん
と月給も支払われていました。
 最下級の兵士で月3両、衣食住は軍持ちですから宿場で遊ぶの
にも不自由しません。武器弾薬も豊富で支給済みですが、足軽級
の農民兵が27両出して7連発の最新式銃を自前で買った記録も
兵士の日記から見つけました。これでは、貧しい東北各藩の武士
が旧式の武器で戦っても勝てるわけがありません。
 この絶望的な環境の中で戦った東軍を、どう書けばいいのか?
 迷いながら今、私は執筆中ですが心は痛みます。
 ところで、この11月末日、北海道美唄市内の民家で、戊辰戦
争で用いた砲弾が見つかりました。直径約10センチ、長さ約18
センチの大筒の砲弾です。
 消火栓の点検で地域を回っていた消防隊員が発見し、美唄署に
通報したというものです。警察から処理依頼を受けた陸上自衛隊
で調べた結果、戊辰戦争で使われた「4斤砲弾」と判明しました。
 その民家に住む老女(84)は、自宅納屋で見つけたて何も知
らずに玄関に飾って置いたそうです。
 爆発の危険があったら大変でしたが、信管が抜かれていたそう
で一安心です。
 それにしても美新戦争の函館で生き残った新選組隊士が死んだ
のが昭和13年。昭和11年に私が生れた時、まだ戊辰戦争の戦
士が生きていたのにも驚きます。
 各地を旅をして感じるのは、この半世紀に都会は時代の変遷を
感じても、父母の故郷の会津喜多方地方には、たぶん江戸時代と
何ら変らぬ田園風景が広がっています。それは、私が第二次世界
大戦時代に疎開していた68年前と何ら変わらない景色であるこ
とでも証明できます。
しかも、そこに住む親類なども自動車や電化製品の恩恵に預かっ
てはいても、昔のままの囲炉裏の生活もまだ健在なのです。
 こうして考えると、戊辰戦争などつい先日の出来ごとのように
さえ感じますし、遠いと思った明治がすぐ手が届く目の前にある
ような錯覚にとらわれることがあります。
 その思いで今、私はゆっくりと筆を進めつつ、いやローマ字変
換のキーを叩き続けているところです。