またも辛い事件です。


和歌山県紀の川市の空き地で、近くに住む小学5年生の森田都史(とし)君という11歳の男の子が刺殺された凶悪事件をニュースで知りました。まだ人生の楽しみを知る前の無垢な幼い子が刃物で惨殺殺されるという非道極悪な残虐事件、犯人は八つ裂きにしても収まらない怒りを感じます。それは、私が同年の孫(女児)を持つからかも知れません。
 その後、殺人容疑で現場近くに住む無職の男が容疑者として逮捕され、自宅の衣装ケースに隠し持った凶器とみられる剣のような形の大型のナタ3点を、目撃情報で見られた物と似ている着衣を没収したとありますが、いずれも刃渡り約40センチ、これはまさしく刀剣と同じか、それ以上の凶器です。
 登山や渓流釣りをしていた頃の私は、藪の枝落としに山刀を所持していましたが、それとて刃渡り25センチ前後、鞘に納めてきちんと管理していたものです。法律では、正当な理由なく持ち歩くことの出来ないのは刃渡り5.5センチ以上の刃物です。刃渡り40センチ以上ものナタを、この男は何に用いるつもりだったのか?
 この男と男の子の接点は剣道教室で、以前、剣道の稽古をつけていたという情報もあり、容疑者が礼節を尊ぶ武道教室に在籍したことがあるとしたらますます許せません。
 つい先日も、名古屋大学理学部1年の女子学生が、殺害事件で愛知県警に逮捕されています。
 これは若者だけの問題ではありません。
 イスラム国問題を含めて、地球全体のモラルが今、ギシギシと音を立てて崩れてゆくような不安を感じるのは私だけでしょうか?
 私はいま79歳、老骨にムチ打って一日一日を睡眠時間3~4時間で人生の残り仕事をしているのに、それを傍観しながら何もしない人もいます。その人は、人生はなるようになる・・・と達観して、時間を惜しむ私を冷笑します。
 人類愛を訴える人、人を傷つけて何とも思わない人、人生いろいろ確かに何をしても自由です。
 この世の中、一体全体、モラルや人生観はどこでどうなってしまったのでしょうか?
 80歳まであと1年弱、もう何も気にしないで済む日が刻々と近づいています。