桜はほぼ散りました。


3人花見 (2)

 写真は、親子3代での葉桜見物・・・左から、私、母、私の末娘です。

桜が散ると何となく気合が入って、やる気のエンジンが唸り始めます。これが、例年の私のライフスタイルなのですが、今年はまだ気ばかり焦ってパワー全開にはほど遠い状態です。それでも、身の回りの出来事が一つづつ整理されてゆくと焦りも収まって気分も落ち着いてきます。
 先日来、本業の花見化学を任せた長男に膵臓ガンの疑いが出て、ガンではないと診断されてホッとしたところです。
 ところが、その経過が悪くて精密検査のために東大病院を紹介され待機中、これでは落ち着きません。
 気のせいか、最近、身内や友人知人に健康不調を訴える人が増えたような気がします。その内容は、ガン、心臓疾患、糖尿病、前立腺、痛風など様々ですが生活習慣病を疑えるものが殆どです。
 男で多いのは大酒飲みか喫煙者、医師の勧告を無視してタバコを喫い続けている人も何人かいます。自分や家族を考えたら、もっと健康に留意しなければ、と思うべきなのに全く気にもしません。健康だけは自己責任ですから自分で管理するしかありません。その管理を怠るのはれば自滅です。
 私はかつて中国の文化革命で日本に帰化した蔡一藩(さいいっぱん)師に風水とツボ療法を二年間教示され、今もそれを「手もみ健康法」として用いていますので健康状態良好、病気知らずで過ごしています。その手もみを母親にも用いていますので、母親も100歳を超えてますます元気、嬉しい限りです。

 今日12日(日)も、県議選の投票を兼ねて母親連れで近所の残り桜を楽しんできました。葉桜寸前で見ごろとは縁遠い無残な姿の桜並木でしたが、天候もよくおだやかな日曜日、親孝行ではなく自分が息抜きをした感じです。今回の選挙は、統一地方選の前半戦とかで、知事選は北海道、神奈川、三重、福岡、大分など10道県、県会議員は41道府県、私の住む埼玉県は知事がなく県議だけの選挙で、用紙に書き込むのは候補者一名の名前だけです。ところが、いざ名前を書き込む段になって立ち往生です。なんと時代の移り変わりで候補者がいつの間にか一新されていて知っている名前が5,6人並んだ一覧表にないのです。仕方なく所属をみて知らない人物の名を書き込んできましたが釈然としません。明日には忘れますが、今はまだ事前調査不足を少しだけ恥じています。

 今週のニュースでは、二つの出来事が気になりました。
 一つは、オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ議長との握手です。
 59年前、ソ連からのキューバへの核弾頭や石油輸送を海上封鎖で遮って第三次世界戦争必至という緊迫感を感じている世代としては、あの東西冷戦時代の両陣営は、開戦か戦争回避かで紛糾し一触即発状態でした。あの時はソ連が手を引いて開戦は免れました。その2年後、米国とキューバは国交を断絶、米国はキューバをテロ支援国家に指定して敵国としたのです。私たちの世代は、このキューバ革命の立役者フィデル・カストロを熱狂的に支持し、その映画もヒットしました。当時30歳だったカストロは、ゲリラ戦を次々と増強される米軍を完膚なきまでに叩いてキューバから追い出したのです。
 大国アメリカに勝ったキューバ・・・これが当時20歳だった私の記憶です。
 革命前のキューバでは、殆どの大農園が米国企業の所有となって、国の経済も米国の支配下にありました。その農地を返還させてキューバ国民に開放し、経済と秩序をキューバを民族自決主義国家として正常に機能させる、というのがカストロの掲げたキューバ革命です。このカストロの農地改革に対して、米国は即座に報復処置をとりました。米国企業が独占していたキューバ国内の石油精製事業の中止を命じたのです。
 困ったキューバは、米国を敵視するソ連に接近して石油の輸入を始め、キューバは米国陣営からソ連陣営に変わります。
 ソ連にとっては願ってもないチャンスです。米国本土からわずか140キロの至近距離にミサイル基地を設置できればアメリカ全土が射程距離に入ります。そうなれば、東西冷戦状態の均衡が破れて圧倒的にソ連側陣営に有利な状態が世界中を支配したのです。
 それを防いだのが、米国の臨戦態勢での海上封鎖です。この時、ソ連船団が封鎖を強行突破すれば第3時世界大戦でした。
 その後、キューバはベネズエラべから石油を輸入していますが今後はどうなるか分かりません。
 今回の和平交渉を指示したと言われるキューバ革命の親・フィデル・カストロ初代議長は89歳でいまだ健在です。
 やはり、健康が一番、健康であればいい考えも浮かぶものですね。