どん底からの復活!


 5月中旬のさわやかな季節、テレビの朝のニュースで「今日は夏日、都内の最高温度は30度」、早くも盛夏の訪れです。
 さあ、いよいよ鮎のシーズンだぞ! こうなると気持ちが落ち着きません。もっとも6月に鮎が解禁しても、私が竿を出すのは8月ですから準備期間は充分あります。とはいえ私はいま79歳、70代最後の夏をムダには出来ません。ひとまず川に入る準備をと、今日はパソコン入り重いカバンを肩に階段上りを始めてみました。
 ところが体は思うように動いてくれません。たかが13階が意外に大変なのです。5階で息切れ、8階で一休み、ようやく13階に辿りついてときは息も荒く足もガタガタ、ただの老人でした。昨年は何とか休まず上れた階段が今年は上るのに一苦労、これが現実です。
 今日はもう階段上りはしません。でも、明日はまた挑戦します。これを続けると1ケ月後には休まず苦もなく13階まで上れます。
 そうなれば、今年も激流に耐える体力が出来ますので一安心、あとは天候と腕次第、昨年は折角仕事を空けた一週間が連日の雨で不漁でしたが今年は何とかなりそうです。今年は早い時期から仕事の段取りを仕上げて、いつでも出かけることが出来るように考えます。
 私の人生の三大目標は、もの書き、占術家育成、大鮎釣り、これだけですから単純です。それも全て中途半端だから我ながら呆れます。人生には限りがありますから仕上げ期が必要なのに、そのラストスパートもなくゴールも見えていないのです。
 こんなことでいいのか! と自らを叱咤激励するのですが、自問自答の結果は「これでいいのだ!」と自分を肯定して終わりです。
 したがって、今年もマイペースで無理はしません。階段上りも「気が向いたら」と、自己妥協です。
 さて、昨日のプロ野球の話題です。昨年オフに中日を戦力外となって解雇され、まだ29歳の若さで夢を絶たれて絶望的になった堂上選手は、巨人軍の入団テストを受けて、何とか拾われ育成選手として再就職し、何とか命拾いをしました。
 その堂上選手が昨日の12日、外野手としていきなり出場、2安打1打点。しかも、自分をクビにした中日相手に決勝点を叩きだして勝利の雄叫びです。インタビューで流した堂上選手の涙は男として共感できます。中日時代から練習の虫と言われていた堂上選手は、この猛練習による自信と男の意地で逆境を乗り越えたのです。この一瞬の光明を永続させられることができるかどうか? これからが堂上選手の正念場です。一度は挫折した人生を諦めず、初心に帰って最初からやり直しどん底からの復活・・・この意気や良し!
私も大いに学びました。