暑さも地震もまだ「序の口」です。


 千賀の浦親方と  

 お元気ですか?
 いよいよ6月入りで夏、衣替えの季節です。
 と、言っても連日30度を超していましたから体感ではとうに夏を迎えています。
 6月を水無月(みなづき)といいますが、これは旧暦ですから、梅雨で天の水が無くなった状態を差したとされます。でも、信歴ではま

だ梅雨は真っ盛りです。おれでも、田植から稲が育つまでに水が必要なところから水を乞う意味で水無月と名付けたとも解釈できますね。

でも、それよりも俳句の季語にも使われる「風待ち月」「水月」「蝉羽月」「炎陽月」のほうがシックリきませんか?
 これからは、花菖蒲、グラジオラス、あやめ、蜜柑の花、紫陽花なども目に優しく映りますね。
 この6月は、私にとっては特別な意味のある季節です。
 また下手な鮎釣りを楽しめるからです。
 以前なら、31日の夜から河原で焚火をして解禁日の夜明けを待ったのですが、今はまだ道具も出していません。
 ここ数年、鮎が大きく育つ八月中旬までは川は眺めても竿は出さないことに決めているからです。
 小鮎から釣り続けていると、その延長で中鮎から大鮎を釣っても感動が湧きません。
 どうせ、9ケ月待ったのですから最高の楽しみを味わいたいものです。
 と、思いつつも昨年は連日の大雨に祟られて大空振り、見事に大空振りで1年を棒に振ってしみました。
 そこで、今年は考えを変えて半月か1ケ月だけ竿を出すのを早めることにしました。
 これで、もう好機を逸することはありません。
 ところで、昨日30日(土)の夜、埼玉北部の我が家には大きな地震が挨拶もなしに訪れました。
 しかも我が家は、週末になると現れる娘家族などと遅い夕飯でしたから一瞬、箸が止まって子供たちは大騒ぎです。
 なにしろ気象庁の観測では、M8.5という3・11東日本大震災に次ぐ大規模な地震だそうですから全国47都道府県で揺れを記録し
たというのも納得です。
「占いでいえば、三碧木星年は{震}の意味、地震は仕方ないさ」
 つね日頃から家族には言い聞かせていますが、いきなりグラグラとくる地下に潜った竜神の卑怯な手法には我慢がなりません。しかも、
震源地は小笠原沖なのに、震度4の都内を通り越して、我が家に近い埼玉北部の春日部市周辺は最大震度5に近い強力な揺れ、なんと世の
中の秩序や礼儀をわきまえない失礼なやり方ではありませんか? 
 震源地は深度約600メートル、震源地が深ければ深いほど途中を通り越して遠隔地に大きな揺れをもたらすそうですから嫌な奴です。
 しかも、震源地の深さに比例して揺れは大きく広がるそうです。と、同時に、震源地が深いほど余震は少なく津波の心配も少ないそうで
すから、地震のメカニズムにも一長一短、悪者ばかりではないようですね。
 前回の3・11大地震は沢山の死者を出す殺人鬼でしたから人間でいえば極悪人、当然、死刑です。あの時は拙宅も食器棚や本棚が倒れ
て室内はメチャメチャでしたが、今回は我が家の被害はゼロ、一応は善玉地震とみて無罪放免の予定でした。
 ところが、テレビのニュースでは、新幹線や列車・電車・地下鉄が止まって帰宅できない人が出て大混乱、650人が新幹線で一夜を明
かすなど大変な騒ぎです。それに、高層ビルのエレベーターまでが途中で止まったり停電地区も出て人的被害は少なくなかったことが判明
、しかも、駅の階段で転んで肋骨を折って入院した会社員をはじめあちこちで怪我やヤケドで入院する人が続出、これでは無罪どころか無
期懲役に変更です。
 今年は地震の当たり年、地盤が緩めば当然ながら噴火側もハッスル、地下で眠っていたマグマさんも「待ってました!」とばかりに目を
覚まして活発に動き始めます。
 富士・箱根もさることながら、口永良部島の噴火は、まだ序の口、これからが本番間違いなしです。
 序の口といえば、相撲の番付表に載らないほど下っ端ですが、それで引退する若者も沢山います。
 その序の口でも、部屋によっては断髪式を行う場合があります。
 千賀の部屋でも先日、序の口の若者の引退で断髪式が行われました。
 千賀の浦親方(元関脇舛田山)も、部屋に関取が一人もいない状況では辛い立場です。
 つい昨年までは、升の山というとてつもなく強い力士がいて前頭上位まで進出、三役を狙えるところまで上りました。
 しかし、升の山には足首のケガと心臓病の二枚持病がああって休場続きで降格と浮上を繰り返しついに十両からも陥落、千賀の浦部屋は
関取不在の激震に見舞われています。幸い、写真のように千賀の浦親方は元気ですから早晩、また強い力士が台頭して、白鵬時代と入れ替
わっての新たな相撲ブームに寄与することに期待します。
 ところで、私の大地震への心構えは、「出たとこ勝負、成り行き任せ」、人生観と同じです。