月別アーカイブ: 2016年2月

いよいよ球春


 球場

お元気ですか?
 水ぬるむ春、スポーツシーズンの到来ですね。
 ニュースでは、高梨が今季13勝目で通算43勝目などと、W杯ジャンプ女子の結果を報じますが、もう誰も驚きません。もはや高梨沙羅ちゃんの優勝は当たり前、二位と報道された時はびっくりして思わずアクシデントを心配したものです。
 さて、今日2月27日(土)、サッカーファン待望のJリーグが開幕しました。
 ところが、ホームで戦った前年王者のサンフレッチェ広島が主軸の佐藤選手の不発もあって、川崎フロンターレの小林選手の一発にやられて初戦敗退で黒星発進です。なにやら今年のサッカー界は波乱含みで面白くなりそうです。
 ところが、とんでもないニュースが飛び込んできました。
 中国スーパーリーグ所属の各チームが、争ってチーム強化に世界の有力選手を集め、その所属クラブが投じた移籍金の総額が、なんと過去に類をみない巨額は日本円に換算して約413億円、世界最高額の中国サッカー界の爆買いです。
 なお、現在のFIFA(国際サッカー連盟)発表順位では、中国が93位、日本は58位、ドングリの背比べ状態です。
 ま、どっちでもいいことですが・・・

 待ちに待った球春・・・いよいよプロ野球もオープン戦を通じて本番への仕上げの時期に入りました。
 元スター選手だった清原和博(カズヒロ)は留置所で読書三昧との消息も、野球界ではもはや話題にもなりません。
 早くも今シーズンに向けて死活を賭けた激しい正選手争いが始まっているからです。
 さて、今日の主題は、カズヒロの逆のヒロカズです。派手と地味、長打と単打、豪快と裏方、全て逆、私はどちらも好きです。
 巨人ファンならずともプロ野球に興味を持つ者なら、上記ヒロカズこと井畑弘和の突然の引退はご存知だと思います。
 今日、2月27日、東京ドームの初陣を飾った新監督・高橋監督率いる読売ジャイアンツのコーチを引き受けた井畑弘和です。
 試合は今日32歳の誕生日を迎えたマシソン投手の好投と、捕手・小林、大田、村田らの好打で4-2でヤクルトに勝っています。
 この試合をBSテレビで断片的に見て、選手の守備位置、走塁へのタイミングなどに気配りする井畑内野守備走塁コーチの初仕事ぶりをこの目で確かめ、高橋新監督はよき友を持ったものとの思いを深めました。
 一般の人は井畑選手と聞いても清原選手ほどの知名度はありませんからピンと来ないかも知れませんが、井畑といえば、華麗で堅実な守備で知られ、ゴールデンングラブ賞7回(清原は5回)、いぶし銀の渋く粘り強いバッティングでヒットを重ね、鮮やかな盗塁とチームプレーに徹した仕事師として知られています。
 名球会入り条件の2000本安打まであとわずかの1912本(清原は2122本)、怪我も少なく堅実な仕事ぶりは誰もが認めますのでまだまだ出番もあり名球会入りは確実と見られていた選手です。それが引退、少々驚きました。
 その惜しまれた現役引退には事情がありました。親友で同年の高橋由伸が現役引退と同時に監督を引き受けた以上、コーチをやらざるを得なかったのです。適材適所、確かに高橋監督を補佐する参謀には最適任です。名球会入りを断念してのコーチ就任・・・その男気には、名球会会員の協力で少年野球指導団体を手伝ったことのある旧野球少年の私としては、その真摯さに頭が下がるばかりです。
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介護施設


元気村1
    元気村です。

 お元気ですか?
 ひどい事件です。
 川崎市内の老人ホームでの80~90代入居者3人の連続転落死が、実は殺人事件だったなんて・・・
 101歳の母親が埼玉県久喜市の我が家近くの明るく安全な施設にお世話になっている私としては、信じられません。
 私の知る限り、母の世話になる施設は皆さん元気で明るく親切で、ただただ感謝、これが私の率直な感想です。
 ただ、その施設でも、アベノミクスの一億総活躍政策の影響で、要介護度2以下は自宅介護、預かっても3ケ月、自宅介護か他の施設を探さなければならなくなります。
 ですから、いい施設ばかりでお世話になるとは限らないのが老人介護の現実、施設だけでなく担当の介護士を含めて当り外れがあるかも知れません。そうなると、やはり自宅介護が安全、となり、家族の負担が増すのです。
 今回の連続殺人事件を起こしたその有料介護付き老人ホームは、川崎市幸区にあります。ニュースで知ったのですが大きな企業体で100を超す施設を有し、事件のあった施設も立派な建物です。ところが、建物の立派さとは裏腹に従業員はお粗末、この施設では他にも暴行、窃盗などの事件が相次いで発生していたことが明らかになっています。
 連続殺人の犯人とされる元職員のI(23)は、昨年11月に4階の男性(87)、12月にやはり4階の女性(86)、大晦日に6階の女性(96)をベランダから投げ落として殺害した疑いで取り調べを受けています。
 それにしても、信頼して大切な高齢父母を預けた家族からみたら、この事件は信じられない出来事です。
 ところが日本全国でみると、これらは氷山の一角で、不審な死亡事件は闇から闇に葬られている、という老人問題の専門家もいます。
 それでも私は実際に、真剣に施設で働く若い男女の介護士を数多く知っていますので、高齢者養護施設の未来に希望をもっています。
 私は今、母が世話になっている元気村という地元の施設に入居して、3食昼寝風呂付きで執筆仕事が出来たら、と夢想しています。
 但し新たな入居資格は要介護度3以上(母は1)、それにはどうしたらいいのか? これから密かに策を練ります。 

祝・結婚!


錦戸 

大相撲では土俵上で力士が塩を撒きます。
 高く大きく塩を投げるのは琴奨菊、高見盛など人気力士の特権です。
 弱くて不人気な力士が毎回そんな派手なパフォーマンスを続けたら観客から笑われます。
 その大量塩投げの仕草が豪快で大人気だったのは何といっても高砂部屋の水戸泉関でした。
 一回に投げるのが600グラム、仕切り直しごとに投げるから一日2キロ以上、15日間30キロ、年間5場所で150キロです。
 さすがに遠慮して、制限時間後だけ大撒きにしましたが、塩を撒いた直後に頬や胸を叩く所作も人気があったものです。
 得意は突っ張り、押し出し、左四つで上手を引くと滅法強かったのですが、怪我のデパートというあだ名があるほどケガに悩まされて、幕内上位に行くとケガ休場で下位に落ち、また頑張って上に行ってまたケガ、こんなことの繰り返しでした。
 そのため十両にも落ちましたが、その都度頑張って這い上がって幕内に返り咲き東関脇まで上り詰めています。
 しかも、平成4年(1992)の夏場所には西前頭筆頭の位置にあっての快進撃でなんと平幕優勝・・・まったく不思議な力士でした。
 この2月12日(金)、その水戸泉こと現・錦戸親方が22歳年下のソプラノ歌手・小野友葵子さんと結婚の報が流れました。
 それを知った瞬間、私は何となく肩の荷が下りた思いでホッとしました。
 20年ほど前のことですが、茶屋の女将の仲介で、私の知人の娘と水戸泉関との間に縁談が起りました。
 全盛期ながらケガの多い水戸泉に家庭を持たせたら、もっと私生活が安定するのではないか、との世話心からの縁談でした。
 知人から相談を受けて相性をみるとお互いに大吉、私としては同部屋の朝潮ファンでしたから大賛成でした。
 ところが、縁談に乗り気だった知人が突然「この話はなかったことに」と大騒ぎで縁談をぶち壊してしまったのです。
 反対の理由は明確ではありませんが、両家の宗教問題だったかのように記憶しています。
 そのことが、水戸泉関にも好意的だった私としては残念で気掛かりだったのです。
 今、水戸泉関こと錦戸親方の幸せそうな写真の顔を見て、末永く共白髪での幸せを祈りつつ私も一安堵したところです。

清原事件に想う


少年野球

この2月2日、プロ野球の元巨人軍の主砲・清原和博選手(48)が覚せい剤所持で現行犯逮捕されました。しかも、その前日に群馬県まで覚せい剤を購入に行っていた疑いがあることが判明しています。清原容疑者は、覚せい剤の購入先ですぐ覚せい剤を使用し、その後、都内のホテルに交際中の女性と宿泊し、翌日、帰宅した直後に覚せい剤所持で現行犯逮捕されたものです。
 捜査員がマンション最上階14階の部屋に踏み込んだ時、清原容疑者は左手にビニール袋を持っていて、その袋の中に注射器やストローなどが入っていたそうです。その後、病院での尿検査でも陽性、これで覚せい剤使用も確定、本人も素直に容疑を認める供述をしていると報道されています。
 警察の事前捜査では、清原宅のごみ箱から覚せい剤使用の痕跡を漁って、覚せい剤所持に確信を持ち、その上で長期間の行動調査によって常習を確認してから逮捕に踏み切っています。これで、つい出来心で一回だけ、というような言い訳は出来ません。
 私も警備会社の顧問をしていた関係で警察の捜査員緻密さは知っていますが、多分、証拠隠滅や逃亡の可能性を考えて清原容疑者の行動から接触した人物とかあらゆる情報を積み重ねて分厚い証拠書類を作成してからの逮捕と思われます。
 私はかつて、中日の4番バッターでセ・パ両リーグの本塁打王、監督も経験した名球会の故江藤慎一氏と組んで少年野球指導団体を主宰していた野球マニアで、かなりの清原オタクだっただけに今回の不祥事は残念でなりません。
 清原和博といえば、西武、巨人、オリックスを渡り歩き、無冠の帝王と言われる魅力的な強打者であることは野球ファンなら誰でも知っています。とくに、PL学園時代に作った甲子園通算最多13本塁打の記録はいまだに破られていません。
 私は、プロ野球でこそ無冠であったが、この高校時代の大記録だけでも清原の野球人生に燦然と輝く金字塔であると信じてきました。
 清原は、大阪岸和田の小学6年生時代、岸和田リトルリーグ大会で投手・4番で完全試合をやってのけています。
 中学生になると2年生で岸和田シニアリーグのキャプテン、関西シニアで優勝を果たしていますが、その頃から本理だ、す。3年時には日生球場のネットを揺らす大本塁打を放って周囲を驚かせています。
 PL高校入学後は投手を希望したが、同時入学の桑田真澄投手の傑出した実力に驚嘆して投手を断念、野手を選んだと聞いています。
 清原は1年生から4番打者として君臨、同じく1年生エースの桑田投手とのコンビで連戦連勝、5季連続で甲子園に出場という偉業を果たし、1年生の夏、3年生の夏に優勝、2年生の春・夏は準優勝、3年生の春はベスト4という記録を残しています。
 プロ野球志向の清原は巨人入りを希望したが、巨人は盟友の桑田を指名、清原は望まなかった西武に入団します。
 この1年目が凄かった・・・開幕2戦目に初本塁打、オールスターゲームにもファン投票1位選出、第1戦で安打、第2戦で本塁打でMVP(最優秀選手)に選ばれています。その初年度の成績は本塁打31本、打率304、打点78で全てが高校卒新人最多タイ記録、チームも優勝してシリーズ最優秀選手賞(MVP)と新人王に輝いています。
 清原選手のピークは入団4年目の1990年、打率307、本塁打37、打点94の堂々たる成績で、オフの契約更改で当時の史上最年少23歳の1億円プレイヤーとなっています。
 華やかな舞台で活躍する清原選手らしいオールスター戦での記録で1位だけでも数多くあります。
 通算打率:365(100打数以上タイ)、通算打点34、通算得点26、通算塁打96、これらはONでも成し遂げなかった凄い記録です。
 その他の歴代1位の記録にも、21年連続2シーズン2桁本塁打、入団1年目から13年連続シーズン20本塁打以上、通算サヨナラ安打20本、通算死球数196、通算サヨナラ満塁本塁打タイ2本、3イニング連続本塁打タイ、などがあり、これも凄い記録です。
 清原選手は、日本のプロ野球界を代表する強打者として立派に活躍しましたが、有終の美を飾れずにこの始末・・・少年野球を通じて世間になにがしかの貢献をしたと自負する私としては、純粋に野球に取り組む全国の野球少年や野球ファンに詫びる気持ちでいっぱいです。それだけに、元清原ファンであった私としては脳天を金属野球バットで殴られたような衝撃を感じながら、この一文を書いています。しかも、甲子園で用いるアルミ合金の野球バットの着色は殆どが、花見化学出荷の輸入染料ですから、清原選手の高校記録を生み出した金属バットも、私の手を経た染料が絡んでいることになります。
 それだけに、この事件に私が心を痛めるだけでなく、警察がことの真相を追求して元凶を罰し、清原容疑者の厚生による社会復帰と心を入れ替えての野球界への奉仕による社会貢献を心から望むものです。