サミット終わって・・・


清流1 (3)

 お元気ですか?
 私はこの季節になると週末はアウトドアー、昨日の土曜日は栃木県の山間の清流でたっぷり遊んできました。
 あと数日で鮎解禁、そのためにも足腰は鍛えておかねばなりません。
 日本中を騒がせた伊勢志摩サミットがテロにも遇わず無事に終わりました。警備に当った全国の警察関係者も政府はじめ国民を含めてホッとしたところです。議長国としての安倍首相の立場では、いかにも日本が世界経済に主導権をもって立ち向かうような形づくりを狙った感はありますが、結果的には各国の思惑がバラバラで何の成果もなかったように思えます。
 安倍首相は議長国提案で一方的に、世界はリーマンショック並みの危機に陥る可能性がある、と言い出して経済問題でサミットの主導権を握ろうとしましたが各国首脳の同意を得られませんでした。安倍首相の狙いは、自分の提案を参加各国代表が賛同して一気にサミットの成功を得ることにあったのは明白ですが、足元の日本国内の景気がイマイチでは積極的な財政出動も出来ませんから、どうしても口先ばかりになってしまいます。しかも、参院選も近づいて選挙対策で打ち出した増税延期案で財務省ともギクシャクですから足元がぐらついています。
 アベノミクスの失敗で国の経済がガタつき出したのに焦った安倍首相は、サミットの冒頭に「世界の経済的危機」などと言いだしたのですが、サミット参加国代表全員に「自分の国のことは自分で」と、突き放されてしまったようです。ともあれ、世界の財政政策については日本側からのお手盛り提案はスッキリしない形で終り、サミットの成果をいくら安倍首相が叫んだところで国民の耳には届きません。
 それよりも経済問題では国内が大事で、この月末に閣議決定されると見られる、東日本大震災復興、子育て支援、介護支援、介護離職者解消、教育、研究開発投資等の生産性向上策、観光の基幹産業化、農林水産業の発展、東京五輪対策、地方創生などへの大型財政予算600兆円の出所の方が気になります。
 ところで今回のサミット、唯一の目玉は何といってもアメリカのオバマ大統領の歴史的な広島訪問に止めを刺します。だが、問題はあります。
 アメリカの言い分は、あの原爆投下が戦争集結を早め、多くの兵士の戦士を救った、だから「あれは正しかった」、です。だとすると、どの戦争も民間人を含めての大量虐殺は終戦を早めるために許される理屈になります。
 謝罪しないという条件で広島訪問を決断したオバマ大統領が、黙祷をさた後で一言「済まなかった」と詫びたらどうなったか?
 二発の原爆で長崎・広島と民間人を大量殺育をしておきながら一言の謝罪もなく、原爆のない世界へと演説しながらも自国では万を超す原爆を保有しているのですから説得力がありません。それを被爆国日本で語るのですから大したものです。もっとも、任期終了間近のオバマ大統領の成果なき政治生活に花を添えた広島訪問であるのは間違いありませんので武士の情け、「広島にようこそ」です。
 やはり、歴代の大統領が避けてきた原爆による死者の霊に祈りを捧げたオバマ大統領の勇気は、素直に評価すべきと考えました。
 聞くところによると、伊勢志摩サミットに出席の各国代表が胸につけていた地元真珠業界製作の金枠に真珠入りブローチ(約14万円)が問い合わせ殺到で嬉しい悲鳴とか。それだけではありません。サミットの夕食会で出された地元大田酒造の「半蔵・純米吟醸酒」が、それをNETで知った人達から注文が殺到してこの半蔵ブランドだけで1日で1年分が完売、生産が間に合わず出荷停止、これはもう蔵元にとっては予想外の大化けで嬉しい悲鳴です。この大化けは多分、この酒の命名の原点・伊賀忍者の頭目、服部半蔵の成せる業かも知れません。
 それにしても、外務省が紹介したサミットで提供された飲料・軽食のリストには38社の飲食物があるのに、半蔵・吟醸酒のダントツでの一人勝ちとは解せないもの、創業124年目で初めての満塁逆転の大ホームランといったところでしょうか。
 さらに、各国首脳にプレゼントされた万年筆の件です。熊本県伝統工芸の肥後象がん模様入りプラチナ社製万年筆で約3万円の品に問い合わせが殺到、象がん職人の手仕事が間に合わないそうです。
 もう四半世紀前の昔話ですが、パイロット社が某国大統領就任祝い特注品を制作したことがあります。その時の担当重役が創業者一族の重役で、試作品に私のを作ってくれました。象牙の印鑑で内緒で親しい人で操業⒮たに同様の万年筆をぱいり
で製造には3カ月かかるため「どう対応すればいいのか付き銀製名入り金ペンでデザインも素晴らしく私も大いに気に入って愛用しましたが数十年を経て今はお蔵入り、どこに仕舞ったかも忘れています。
 さて、今日の夜は昔なじみの元関脇・舛田山こと千賀の浦親方の定年祝いパーティ出席で浅草ビューホテル行きです。
 発起人の一人がこれまた親しい富家孝医師(新日本プロレスドクター他肩書多数)ですから行かないわけにはいきません。

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