いよいよ「縄文幻想」へ


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 松岡隆一画伯の「冬景色」です。

お元気ですか?
今週の開運村HPは、この十月にお亡くなりになった「松岡隆一画伯」追悼号です。
魂の画家・松岡画伯は、秋田県鹿角市花輪の画家で、私の尊敬する人の上位に位置する人で、私の小説「縄文幻想」の生みの親でもあり、1章から10章までの扉画も提供して頂いております。生前、これを上梓する約束をしながら当時一緒に企画した市長が県議に転出したこともあって、出版が中断したままになっていました。

 ところが、地元で下記のような美術展が開かれました。
これは大変、尻に火が点くとはこのことです。

 文化の杜交流館 コモッセ > イベント情報
花輪市民センターまつり
メイン展示「松岡隆一画展」

~小説「縄文幻想(花見正樹著)」扉画
~第一章から第十章まで一堂に展示~
以下省略
開催施設 文化ホール
開催期間
平成28年10月28日(金)~30日(日)
開催時間 9時~19時 ※最終日は16時まで
参加費(入場料)無料
お問合せ先
花輪市民センター TEL:0186-23-3351
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 これでは、NET上だけの公開では松岡画伯の霊が納得しません。早く書籍にしないと不義理を重ねることになります。
早速、時間が出来次第、20数年前の作品に手を入れて、全国書店発売に向けて鋭意内容の手直しを始めることにしました。
なにしろ、私が長編の舞台にしたぐらい気に入った鹿角地方ですから、今でも知人の消息なども気になります。
私が今書いている戊辰戦争によると、旧幕府軍の南部藩に属して、新政府軍側の秋田藩と死闘を繰り返した鹿角市周辺の人々は、明治維新の廃藩置県によって秋田藩に併合され、大変辛い思いをしています。
ではなぜ勝ち組の秋田が、鹿角を欲したかというと、その立地条件の良さ、住みよさ、豊かさにあると言われます。
「加賀の銭谷五兵衛か、花輪の佐藤屋庄六(別称・奈良家)と言われたほどの豪商がいて、しかも鹿角地方には豪商五人衆が共存して栄えた時代もあるのです。なにしろ、尾去沢(おさりざわ)鉱山をはじめ金の出る山が幾つもあり、緑も水も豊かで縄文人以来栄えている土地なのです。縄文時代、土地が豊かで獲物も豊富だったこの地方には、あちこちに小部落があり、それが年に一度か二度、全員が集まって先祖供養の祭祀を行った・・・その宴の跡が日本一の大湯の環状列石(ストンサークル)です。ここが私の小説の舞台です。
今でも年に一度、夏の週末二日間、各地から大勢の人々が集まって「縄文祭り」で賑わいます。
私は、松岡画伯とのご縁で小説「縄文幻想」を書きました。
その縄文祭りの夜、その祭りの取材に来た民放の局アナが何者かに誘拐拉致され行方不明になります。
20数年前、折しも某国の悪辣な拉致事件頻発の時期で、国際的にも危機感が募る時代でした。これを今の時代に直してみていいかな? と思案しつつ心は100%、出版に向っています。乞うご期待です。
お気が向きましたら「花見正樹作品集」から「縄文幻想」をご覧ください。