沖の島(宗像大社)世界遺産へ



「沖の島世界遺産へ」
福岡県宗像市の沖合60キロにある沖ノ島(宗像大社沖津宮)が世界文化遺産に登録される見通しとのことです。
6日(土)のテレビか新聞の夕刊でこれを知った人も多いと思います。
私は、毎週土曜日のY放送ラジオを終えてから、これをテレビで知りました。
もう少し早く知っていれば、自分の番組でこれを話題に話せたのに残念です。
何を話すかって?
本HP「歴史の舘」で「歴史こぼればなし」担当の宗像善樹講師の著書が近日発刊だからです。
◎宗像善樹著『史料にみる 宗像三女神と沖ノ島傳説』右文書院刊
5月末~6月初旬発売の上記「宗像大社」本の「あとがき」を、私が書いて著者に送ったばかりなのです。
その一部を下記に・・・
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この度、宗像善樹様が、長年に渉って蓄積した史料を駆使して、ご縁のある宗像大社の歴史や伝説を一冊の書籍にまとめてご出版されましたことを心からお慶び申し上げます。本書は、神代の時代から続く宗像大社、宗像三姉妹の謎を見事に解き明かしています。
宗像善樹氏は、文章力の確かな作家として既に何冊も著書を世に出し、その博識で温厚なお人柄から各団体の顧問や役員を頼まれることも多く、その一つに都内武蔵野市を中心に活動中の「幕末史研究会・代表幹事」があります。その会の会長で坂本龍馬研究の第一人者でもある小美濃清明氏と、本書出版元の右文書院・三武義彦社長、それに私は30年来の仲間です。そのご縁で、三武氏と私は、宗像善樹・信子(咸臨丸軍艦奉行・木村摂津守ご子孫)ご夫妻と知遇を得、本書が右文書院からの出版となりました。三武氏は、自ら作品の隅々まで目を通す出版のプロで、小美濃氏や私も安心して世話になっています。

さて、ここでは、私が体験した宗像大社のご利益について触れます。
私の若い頃、本業(H化学)の製品説明と拡販、趣味の雑魚釣りを兼ねて、全国各地を出張巡回していた頃、Y電機をはじめ優良会社が目白押しの北九州地方にも度々出かけていました。都内から車で千キロ以上を夜から走り、週末現地着で余裕の時間を直方の遠賀(おんが)川、宗像町の釣(つり)川などで雑魚釣りで過ごします。その釣川の土手には約三百本の桜並木が咲き誇り、その川沿いに宗像大社の広大な敷地があります。占いに凝って、神社とみれば「祐気取り」で参拝する癖のある私が、軽い気持ちで立ち寄った神社が「宗像大社」でした。その翌日、黒崎のM金属を訪問した時、私の名刺を見た社長が「姓名判断」で私を占い、私も占いが好きだと知ると大いに歓待して頂き、指示通り翌日もお伺いすると、商談も上限でまとまり、改名の名まで頂き、いま使用中の名もそれです。その後の私の人生は紆余曲折はあれどほぼ順調、交通安全以外にも事業運など全てが上昇しました。これもひとえに宗像大社のご利益と信じます。
以上から著者と読者、本書に拘わった関係者全員が宗像大社の恩恵とご利益に預かって幸多き今後をお約束して、あとがきとします。

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しかし、私は、宗像大社の話になっると、何となく言葉に詰まります。
理由は? 実は、宗像神社がかくも世界文化遺産になるほど凄いとは全く知らなかったからです。
私は九州の河川でしたら、北九州の遠賀川から宮崎県の五ケ瀬川まで釣り歩いていますが海釣りはしません。
今は大鮎専門ですから毎年、熊本県の球磨川以外は行きませんが、この当時は雑魚(オイカワ、ウグイ、アマゴ等)釣りで、旅行中は釣ってすぐ放流ですから魚体も傷みません。
遠賀川から宗像町(今は市)は隣町ですから車で20分の至近距離にあり、どちらも魚影は濃く、けっこう楽しめました。
この話は、初めて私が宗像市(当時は宗像町)を訪れた時のことです。
当時の私は、気学の生かじりで「祐気取り」気分で、釣場近くに神社があると柏手を打って「よく釣れますように」でした。
遠賀川では伊豆神社か八幡神社、釣川にきたらまず地元の神社に詣でねばなりません。よく釣れる場所はかなり上流でした。
たまたま出会った地元の人に「この辺で神社は?」と尋ねると「左岸の道を8キロほど下ると宗像大社が見える」とのことでした。
川沿いに5キロほど降ってやっと神社が見えましたので参拝をして、また上流に戻って夕方まで釣りです。
泊りは、翌日の関係で黒崎の宿を予約してありましたから、そこで宿の番頭に宗像まで行った話をしたら大社の話題が出ました。
そこで、参拝をしたと言ったのですが話が噛みあいません。どうも、私の参拝したのは違う神社だったようです。
その時、初めて宗像三女神の話も聞いたような気もしますが、すっかり忘れていました。
ともあれ、その翌日は仕事であちこち電話連絡後の訪問でしたが、どこへ行っても商談がまとまらず、絶不調でした。
がっかりして宿の夕食後、番頭に聞いた宗像大社を拝むべく、気晴らしのドライブです。三原松原を右に見て鐘岬まで出て、西に傾く夕日に照らされる玄界灘の雄大な景色の中に浮かぶ大島などを眺め、番頭に教わった通り、松原海岸沿いに車を西に走らせて、釣川河口の橋を渡って左折して川沿いに数分、やがて、宗像大社らしき鬱蒼とした森に囲まれた神社を見つけました。とりあえず南側の正門側に廻って、がらんとした駐車場に車をおいて駆け込み参拝です。月曜でしたから人影もなく売店も閉まっていましたが、鳥居を二つくぐって池越えの橋を渡って門を潜ると本殿でした。そこで、とりあえず参拝はしましたが、遠い昔のことで記憶もあいまいですが大きな神社でした。
ついでに前日参拝した神社にも寄ってきました。なんと宗像大社とすぐ近くで「宗像護国神社」、立派な神社で、私が間違えるのも無理ありません。
宗像大社参拝の翌日からは「あとがき」に書いた通り絶好調、それから半世紀、ご利益の有効期限はとうに切れています。