立春大吉。


 今日、2月4日(日)は立春、旧暦ではこの日が1年のスタートとなります。
いわば、今日から「九紫火星・戊戌(つちのえいぬ)年が始まるのです。
ところで、昨夜は豆撒きしましたか?
節分には豆を撒いて邪気(邪鬼)を払う風習がありますが、いかがでしたか?
我が家では、節分の夜には毎年、次女の差し入れの「一陽来福」の御札を丸めて居間の隅上部に、その年の吉方位である恵方(あきのかた)に向けて貼ります。今年の恵方は南南東です。
最近では関東でも、恵方巻寿司が流行ってきましたが、女性があれを頬ばっている図は何とも言いようがありません。
では、今日の立春にすべきことは、小さく手書きでもいいですから、縦書きの「立春大吉」の札を玄関の裏表に貼るのです。
最近ではこれも「決まり事」になりつつありますが、私が若い頃通っていた禅寺では昔からの風習だそうです。
なぜ節分の翌日に「立春大吉」の札を玄関の裏表に貼るかというと、この4文字を縦書きにすると、左右対称ですから表からでも裏からでも「立春大吉」です。
節分の夜に、我が物顔に居座っていた家から追い出された邪鬼が、「立春大吉」の札を眺めながら家に舞い戻ってきます。でも、家に入っても玄関ドアの裏に貼られた「立春大吉」の札を見て、「あれ? こいつは表だ」って慌てて外に出て行く、と聞いたことがあります。 ま、そんなことはどうでも、これは昔からの風習です。我が家は玄関に貼っていますが、どこでも貼っておけばいいだけで、これで1年中、幸せな気分でいられます。
これは、昔からの立春大吉縁起ですが、恵方巻縁起同様、どうでもいいことです。
なにはともあれ「立春」ですから、太陽黄経が315度のところに来た瞬間からで、今年は4日早朝の6時28分でした。
天文学ではその瞬間を立春とする定めになっていますが、毎年、すこしづつづれがありますから、数年に一度は立春が3日だったり、5日だったりすることもありますが、4年に一度リセットしますので大きくは狂いません。
占いでは平均節入り日として、2月4日の午前0時からを新年としています。
さて私事ですが、母が他界して半月、まだ、近くにいるような気がしてなりません。気を感じるのです。きっと、身近にお骨が置いてあるせいかも知れません。いまは毎朝水を上げて、位牌とお骨に手を合わせ、安心成仏を念じています。
それにしても、冬が極まり春の気が立ち始める「立春」なのにまだまだ寒さが続きます。お互いに健康第一で、風邪にも注意して明るく元気に新年度を積極果敢に楽しく過ごしましょう。
春の盛りに咲く桜でさえ今日から毎日の最高気温の合計が540度になれば、否応なしに咲く・・・春は近いのです。