大型連休の功罪・・・


 4月28日(土)から5月6日(日)までの9日間は世間でいうゴールデンウイーク、あなたは如何お過ごしですか? 大型連
ゴールデンウイークという呼称は元来が映画館が大入り満員配収増の映画業界用語で、命名者は映画の黄金時代に活躍した元大映の松山英夫取締役です。そのネーミングの響きが受けて徐々に世間に広まり、今では4月末から5月初旬にかけての大型連休を特定する固有名称となっています。
その大型連休が訪れると、それを待ち望んだ家族連れがいっせいに内外の有名観光地、温泉、テーマパーク、故郷などを目指して混雑承知で殺到、飛行場、新幹線、幹線道路などあらゆる交通関係機関が麻痺寸前、人々は50キロ渋滞なども我慢して家族サービス、よく遊びよく食べよく買い物をしてお金と体力を使い果した上で疲れ切って帰宅、疲労度と浪費度が高いほど満足感も高いという意識調査も聞いたことがあります。
私はというと、昨日の28日(土)はラジオもあり仕事日で、今日29日(日)は我が家で長女家族二人の退院祝いで賑やかでした。明日はまた別口の子や孫が現れれば行動予定は、相手があることですから想像もできません。
ところで大型連休が終わったところでいっせいに発生するのが五月病です。
五月病という言葉はご存知ですか?
4月の入学、進学、就職、転勤、転職、転居、環境の変化などを緊張しながら乗り切った人が、この大型連休で心身共に精一杯の緊張から解放されて伸び伸びと過ごした後、連休以前の緊張感のある生活に戻れずに起こる軽い心の病いです。
最近では、この五月病が主婦や独身女性にも蔓延しているのです。
この大型連休中は移動も助手席、上げ膳据え膳で料理も作らず美味飲食、すっかり主婦の仕事から解放されています。
それが連休後は一転して予算節約の上に主婦業とパート、まるで天と地の生活に心がついていけず、楽しかったはずの大型連休がかえってストレスを招いてしまって五月病の予備軍入りです。
かといって、世間の家族が楽しく行楽やイベントでお祭り騒ぎなのに、何らかの事情で何事もなく家で過ごさねばならない場合も問題が残ります。それが家庭内不和、とくに夫婦間が不和だったりすると悲劇です。勤務先が休みでは会社に出ませんから昼も夜も一緒ですから、9日間の間には必ずトラブルが起こり、それは連休終了後もシコリになってストレスが残ると五月病です。
五月病は正式な病名ではありませんが、環境の変化に適応できず,焦やストレスを感じたり、気持ちが落ち込んだり、無気力になるなどの総称です。、原因は、極度の緊張からの解放,環境の変化への不安、目標や希望の喪失などです。
通常は一過性で夏になれば治りますが、自律神経失調症やうつ病にまで陥ると、下痢や吐き気など消化器系の症状 がみられる場合は要注意、回復には時間がかかります。
ところで、ストレスという言葉の命名者はどなたかご存知ですか?
カナダの病理学者であるハンス・セリエ博士で、私はその孫弟子にあたります。
ハンス・セリエ博士の日本人高弟は二人、藤井尚治医師と杉靖三郎博士で、私は藤井尚治医師の弟分兼弟子です。
藤井師の指導方針は、カイロプラクティク(脊椎矯正法)に漢方を採り入れたストレス診療法で全てが斬新でした。
私は昭和49年に、親しかった藤井先生の助言で銀座で「ストレス解消サロン」を開きました。
病気治療ではなく、医事法に触れない予防医学内のアルファー波活用療法で、会員過多の混み過ぎ閉鎖です。
今でこそストレスという言葉は誰でも知っていますが、当時はまだ知名度もなく、占いで人を集めての悩み相談と抱き合わせで藤井先生からの受け売り説明で、ストレス問題に対応したものでした。
そこで、ストレスが少なければ人は100歳まで生きることを確信し、民間人では最初の「100歳寿命説」をマスコミに発表してけっこう大騒ぎになったことがあります。
なのに、ストレス学の権威である藤井尚治師が76歳で惜しまれて他界しました。師は超ヘビースモーカーで、師の経営する銀座内科診療所の室内は、紫煙でメガネが曇るほどでしたから無理もありません。師はまさしく医者の不養生でした。
藤井尚治師のおかげで私は自分なりのストレス対峙法を確立しつつあります。
そこで近々、築地サロンを「ストレス解消サロン」にも対応し、ストレス対策の普及ボランティアを考慮中です。
そのノウハウは何もかも揃っていますので、五月病対策に間にあうように急ぎます。
もちろん、健康な人も大歓迎、癒しサロンでストレスをスッキリ排除してください。
これでまた将来の「100歳超え健康人」がまた増えそうです。