水辺に近づかない。

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濁流の球磨川
ひどいことになりました。
「関東・東北豪雨で3人の死亡確認、豪雨災害の死者は7人に」
なかには豪雨で道路が冠水したため車ごと流され、逃げ損ねてて死亡した人もいます。
ドア上まで水がくると水圧でドアは開かず、電気系統が壊れると窓ガラスも開かず、車にとじ込まれたまま浸水か水没、酸素不足も死因になります。
今回の鬼怒川決壊は専門家によると、決壊現場の水位が堤防より高くなって、あふれた水が堤防の外側の土を削ることで堤防の強度が弱まって水圧に耐えられずに決壊する「越水破堤」が起きたとのことで、いかにも自然の猛威だから仕方がないとの見解です。
東北大地震のときも同様、想定外の天災だから仕方ない・・・これが行政の基本姿勢です。
今回は、避難情報が遅れた地域があったことから、一部の住民からは行政を糾弾する動きもあるようです。
勿論、避難勧告が出ても、事態を甘く見て素直に避難しない人もかなりいます。
避難勧告を受けてからは、逃げて助かるも、逆らうか無視して被害に遭うも自己責任で決めるしかありません。
九州球磨川の激流での大鮎釣りを生き甲斐にする私の場合は、死ぬも生きるも自己責任ですから常に細心の注意は怠れません。
逆説的ですが、水難事故を防ぐには着衣のまま水辺に近づかないこと、着衣のまま泳がないこと、理由は衣服が水を含んで重くなって水中での抵抗が増え体力の消耗が激しくなって溺死の原因になるからです。衣類を身につけたまま流されたら、泳がず暴れず顔を上げて流されながら岸に近づく努力をするか、何か捕まる物を探すか大声で助けを呼ぶようにする。 水死にいたる行為に多いのは多いのは魚釣り魚捕りによる、舟の転覆や川流れで、毎年数百人がそれで命を落とします。
最近、海釣りはライフジャケットの着用が法令で義務づけられていますが、川釣りはまだそこまでの規制はありません。
水死は辛く苦しいものです。
なにしろ、水が口や鼻から呼吸器系に侵入し、肺に水がたまって気道がふさがれると呼吸が出来ませんので、苦しみながら窒息死することになります。これを水難事故での溺死といいますが、水を相当飲みますから腹が膨れて皮膚が紫色になり顔が真っ青、心臓麻痺での水死の場合は水を飲みませんからきれいな死に顔です。大鮎が掛かって激流に足を取られた瞬間に心臓麻痺・・・そんな都合よくなりません。渦巻く流れに二転三転、必死で足場を探りながら岸に近づこうと必死でもがきながら水を飲んで呼吸が出来ずに溺死・・・その手にはしっかり竿が握られ、その先にはオトリ鮎と掛かったばかりの大鮎が暴れている。そんな状況をよく夢にみます。
私は夢占いの著書もありますので、大鮎を釣り上げるのは願望達成の吉兆、溺死は風邪に注意の凶兆とみて、節制しなければ、と考えます。
まさか、その夢が現実となる「正夢」にはなるまいとは思いますが、最近、どういうわけか正夢が多いので要注意、自重します。
死は天意ですから逆らえませんが、まだ死にたくはありません。