月別アーカイブ: 2016年4月

泉のほとりで

そんじゅ泉1小

そんじゅ泉ー2小

泉のほとりで

四葉のクローバーを見つけました
白いみず鳥と白い雲だけが
水の上を走っています
私はとても淋しかったけれど
今日もひとりぽっちで
泉のほとりを散歩していたのです

杜のむこうではお祭りの花火が
上がっているのに
小さな舟は私を迎えに来てくれません
まだ早春の風がつめたいので
白いオーバーの襟を立てて
いつまでもここで待っていましょう
四葉のクローバーを摘みながら


雨降り

そんじゅ3

雨 降 り

白磁の壺に

紅の小枝を活けました

外では

誰かを待つような

静かな雨が降ってます

春の足音を聞きながら

田舎への手紙を

書いているのです

 

 


寒い夜

 

     寒 い 夜

 もうぢき 春がやってくる

 夕方なんかなんとなく

 あまくて泣きたくなる様子

 そんな空気が匂います

 電気スト-ブの赤い火は

 ちっともうれしくないけれど

 消してしまうとさびしくて

 やっぱり寒い夜でした

 もいぢき春がやってくる

 よおくみると分かります

 銀座の柳が細い芽の

 頭をちょっぴりだしてます


二月の詩

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2月の詩

二月の詩

春がそこまで やってきて

グレイのコートを脱がないで

マスクもとらないで

待っているようなきのう今日
柳が小っちゃな芽をつけて

ツバメが飛んでこないので

道ゆく人のスカーフに

ウインクしている午后でした