泉のほとりで
四葉のクローバーを見つけました
白いみず鳥と白い雲だけが
水の上を走っています
私はとても淋しかったけれど
今日もひとりぽっちで
泉のほとりを散歩していたのです
杜のむこうではお祭りの花火が
上がっているのに
小さな舟は私を迎えに来てくれません
まだ早春の風がつめたいので
白いオーバーの襟を立てて
いつまでもここで待っていましょう
四葉のクローバーを摘みながら
泉のほとりで
四葉のクローバーを見つけました
白いみず鳥と白い雲だけが
水の上を走っています
私はとても淋しかったけれど
今日もひとりぽっちで
泉のほとりを散歩していたのです
杜のむこうではお祭りの花火が
上がっているのに
小さな舟は私を迎えに来てくれません
まだ早春の風がつめたいので
白いオーバーの襟を立てて
いつまでもここで待っていましょう
四葉のクローバーを摘みながら
雨 降 り
白磁の壺に
紅の小枝を活けました
外では
誰かを待つような
静かな雨が降ってます
春の足音を聞きながら
田舎への手紙を
書いているのです
寒 い 夜
もうぢき 春がやってくる
夕方なんかなんとなく
あまくて泣きたくなる様子
そんな空気が匂います
電気スト-ブの赤い火は
ちっともうれしくないけれど
消してしまうとさびしくて
やっぱり寒い夜でした
もいぢき春がやってくる
よおくみると分かります
銀座の柳が細い芽の
頭をちょっぴりだしてます