月別アーカイブ: 2016年12月

 お正月

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 2017年

 新春のお喜びを申し上げます。

 お正月

鳩時計も

 ダンロノ火モ

 燃えてイルンダゼ

 リリリリリイントベルガナル

 サット椅子カラ立チ上ガル

 サテコソ待ッテル

 オ客サマ

 ネコヲ膝カラ「ニャン」ト捨テテ

 玄関ノ戸ニ手ヲカケル

「ナーンダ郵便カ」

ダアレモコナイオ正月

 ソレデモ僕ハ寂シクナインダ

 ダレカガキットドコカデ

 ボクヲ淋シク待ッテテクレルカモ

 シレナイモノネ

 


ミスター・ガーリック

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 ミスター・ガーリック

ミスター・ガーリック 孤独な紳士 それでも元気者

 ニンニク好きなジェントウルマン 外国暮らしが身にしみて

 パリで覚えたカタツムリ 上海料理のあの味も

 それがなければ物足りない

 今じゃチラチラごま潮の シルバーグレーとなったけど

 これを食べてりゃ大丈夫

 ミスター・ガーリック 友達じゃないが それでも恋をする

 初めの彼女はデパートの 漬け物売り場のお嬢さん

 有楽町でお茶飲んで 宮城広場を散歩して

 やさしく抱いて頬寄せて 恋を語ったそのとたん

 彼女たおれて救急車 今日もはかなく男泣き

 ミスター・ガーリック「まあ、くさいわね」さみしいピエロ

「ニンニク食べるのやめなさいよ」それでも

「まだこりないの」 恋をする それでも

「まだこりないの」 やめられない

「もう絶対だめよ」 やめられない

「せめてトウガラシかコショウぐらいならネ」

 ミスター・ガーリック それからあだ名を変えた

 ミスター・ペッパー 「なかなかいい名だろう」

「あなたはもともとダメなのよ」「ハッ、ハイ」


小さな王女さま

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 小さな王女さま

金ぴかの馬車に乗って

 お城に向う王女さま

 おじいちゃまは専属のギョ者

 手綱さばきも鮮やかに王宮へ御案内する

ここはチュルリー公園

 ルーブルの宮殿には鳩の門番が並び

 馬車のお帰りを待っていることだろう

 ポーレットフランソワも

 セバスチアンもフランシスも

 みんな羨ましがるに違いない

 日曜の朝

 金ぴかの馬車に乗って

 お城に帰る小さな王女さま


十二月の詩

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 十二月の詩

「ボク ユキダルマデス」

「クリスマスノバンハ ヨッパライガ

マチヲヨゴスカラ ホウキヲモッテマス」

「ボクノボウシハ オナベデス」

「マフラーハ ボウヤノデス」

「ソシテホウキハ アシノサンノダイドコロ
カラモッテキマシタ」

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クリスマスは

 子供タチト一緒ニ

 スゴシタイトオモッテイマス

        ヒロシ

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冬がきた

 

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冬がきた

冬がやってきた

 大きらいな冬が

 どうして冬なんか来るのだろう

 寒くて風が吹くなんて

 僕はちっとも嬉しくないな

 でも仕方ないよ

 冬には冬でいいところもが又あるんだもの

 えんがわの日だまりであみものをしている

 おばさんがそう云いました

 僕はガラス戸越しに葉っぱの

 ちっともない木の林をみながら

あの梢の先に冬がとまっているのかなと

 思っていました

 郵便屋さんがむこうの道を

 自転車で走ってゆきました