与えられた人生を!  新海富美代

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与えられた人生を!

新海 富美代

大寒を過ぎ一年で一番寒い時期寒中です。その寒中の中 厳冬の東北を初体験して来ました。JRで年に何度か企画している”大人の休日パス”冬バージョンの3泊4日の東北の旅です。
東京から新青森へ。甲府は勿論関東が乾燥注意報が出ていて甲府などは、超乾燥。そこから、別の世界の雪国へ。気管支の弱い私は防寒着の他マスクもホットマスクを付けて完全装備にて 青森市内に降り立ちました。海のない山梨においては 海の幸が何よりの好物なので、昼ご飯には好きな魚の刺し身を載せて頂く”のっけ丼”を美味しく頂き、上機嫌にて、話題の”五能線”に。
「しらかみ号」に乗り、青森の日本海側を堪能。途中駅「千畳敷駅」にてJR東日本のサービスを頂き、その場に10分間停車して散策する時間を頂けました。外は雪交じりの冷たい風が。夕方近くもあった為、辺りは薄暗く、黒々とした海には荒々しく波が岩に打ち付けており、車内から一歩外へ出ると、冷たい雪交じりの風が顔に当たり肌を刺す痛みを味わいました。
風の凄さに耐えきれず早々に車内へ。以前初夏に一度来た事がありますが、全く違う様子にビックリしました。
荒々しく岩に打ち付ける波が強く印象に残りました。海沿いのホテルに一泊しましたが、夜も海風が強くホテルの窓に打ち付ける風はすさまじく、ガラス一面が雪に覆われていました。
翌朝、秋田に向かう予定が五能線が強風で、電車が止まり、バス代行になりました。
バスにて進んで行くときに、全く前が見えない”ホワイトアウト”を人生で初めて体験しました。まだバスの中なので良かったけれど歩いている時に遭遇したら、と思うとゾッとします。
秋田では雪ではなく、冷たく強い風に悩まされた一日でした。なので、夕飯の”きりたんぽ鍋”が一層美味しく感じました。
最終日は秋田乳頭温泉に向かいましたが、田沢湖駅から乗り合いバスに乗り辺り一面の雪・雪・雪の純白の世界、雪の回廊を走るような気分も初めての体験でした。乳頭温泉・休暇村に到着し、レトロな”乳頭の湯”と“田沢湖の高原の湯”で温泉三昧、身体の芯より温まりゆっくりと身体を癒してリフレッシュさせて貰った旅でした。 辺り一面の雪世界でしたが、雪は全ての物を覆い隠して真っ白に”吉兆”の雪とも言われると聞いたことがあります。今回の東北の旅で私の心を真っ白な雪で清め、新たな出発を応援してくれている様に思えました。又、厳寒の東北で生活している方々の大変さも知り、東北だけでなく、どの土地々でもそこに生きる厳しさは必ずあると思いました。
生まれて与えられた人生を、与えられた場所で生きていく事は楽しくもあり、厳しいことでもあると感じました。そんな事を思い感じていたら、田沢湖駅の公衆トイレを帰り際お借りしましたら、こんな言葉がトイレに書いて貼ってありました。”与えられた人生を生きぬこう”と、田沢湖ロータリークラブからのメッセージでした。
心と身体のリフレッシュの為に出掛けた東北の旅で、色々と経験体験し感じた事はありましたが、結論的には このメッセージを頂き気づかせて頂く旅だったかもしれません。
これからも”与えられた人生を生きぬこう”をお手本として頑張っていきたいと思います。