私の崇敬する神社と宮司さん。

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私の崇敬する神社と宮司さん。

新海 富美代

 私には崇敬している神社があります。私の父親の時からお世話になっております。私が35歳の時に父が亡くなりその後、母を見ながら跡取りとして過ごしていく中で人生の歩みを神社の宮司様が色々と導いてくれました。父が亡くなってから宮司様が毎月1日に神社で朔日詣りを執り行っています神事を案内して下さり参拝させて頂いております。
神殿に上り神事を受け宮司様のお話をお聞きしています。朔日詣りに参加して今年の2月で27年お詣りさせて頂いております。その間にお聞きした沢山のお話は頭の中の何処かに入っており、今の日々の暮らしに大変役立っております。日頃から先生とお呼びしておりますこの神社の宮司様とは、私の父の頃からのお付き合いですから本当に長い年月が経っていると思います。
私の人生の中での人生をプラスに導いてくれた何人かの方々のお一人として、尊敬し信頼している方でもあります。今日はその先生についてお話をしたいと思います。先生は趣味として若い頃から物書きをされて小説を書かれて時々発表していました。「紀智之」というペンネームもお持ちです。今までも何度か本を出されましたが今回は先生の集大成として今まで書き留めてきた作品を10編で構成した連作短編集「身延線ものがたり(または再会の物語)」を刊行されました。私は昨年12月の朔日詣りで先生から頂きました。本を読みなれていない私にとっては厚い本で読みごたえのある本ですが、内容的には私の好きな内容の本でしたので暮れの忙しい生活で夜になると時間を作り、毎夜その時間が楽しい時になり私としては珍しく一気に読みました。先生も自宅近くを通る身延線は、幼い頃から変化を見つめてきた愛着のある存在の様です。幾つかの短編も先生がハッピーエンドが好きということもあり結末は光があるものもあります。先生は身近な身延線をテーマに自分の創造を広げて夢のある世界を書いた様です。甲府駅を始めとして10個の駅にまつわる話になっています。常日頃宮司というお仕事柄色々な事例を見たり聞いたりしてそう言った事なども短編集の中にありこう言った短編集は先生にだけしか書けないかな?と思ったりします。私はこう言った内容のお話は大好きです。なので珍しく一気に読み上げたのかもしれません。
今回は紀智之「身延線ものがたり」の本も紹介したかったですし、本の内容を盛り上げてくれた挿絵も素晴らしく5月10日から13日まで甲府市内のギャラリーで作品展があり私は12日に見に行ってきました。挿絵を見ながら再度「身延線ものがたり」を思い出し見に行った日には先生もお見えになっておられました。不思議に先生を見ると元気を頂いたり気持ちがすっきり爽やかになります。私も先生みたいに人様に元気を与えてあげたり気持ち良くさせてあげられる人になりたいと思いました。挿絵の原画を見る事が出来たり先生に会えたりと嬉しくて気持ち良く楽しい一日となりました。母の日に良いプレゼントを頂きました。