音楽法話コンサート

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音楽法話コンサート

新海 富美代

先日全国各地で音楽法話活動を展開する臨済宗妙心寺派僧侶による音楽法話コンサートに行ってきました。この音楽法話バンドとのご縁は10年ほど前になります。地方新聞のお知らせコーナーに音楽法話バンドの記事が載っており希望者は入場無料で事前申し込みのみでOKとの事だったので、私は早速連絡先の甲府市内の臨済宗妙心寺派のお寺に連絡させて頂き、初めての音楽法話コンサートを体験させていただくことが出来ました。そのコンサートは2年おきになさっているようで私が初めてご縁を頂いた時は2回目のコンサートのようでした。演奏なさったのは遠くの県などからも来られた僧侶様5名で、その内の一人がその時連絡させて頂いた甲府の臨済宗妙心寺のご住職小澤泰崇様でした。甲府で行ったその時のコンサートはやはり小澤様が中心となって企画されたようです。そしてそれぞれ5人の方々のところにも行ってコンサートをされているという事でした。
音楽法話コンサートは音楽を通して仏教の教えを説いたり、心の持ち方や生き方等を僧侶様が語りその伝えたい事を曲にし、ピアノ・ヴァイオリン・ギター・パッカションに合わせてしっとりと歌って下さいます。時には烈しく力強い曲もあります。2時間半のコンサートが終わる頃には、心も癒され心落ち着き穏やかな仏様の御心を頂いたように幸せな気持ちになります。私はこの感動が忘れられず入場整理券を送って下さった小澤泰崇ご住職に感謝のお手紙をお出ししましたら、有難い事に小澤ご住職様からも心温まる返信のお手紙を頂き一層感激しました。そしてこの素晴らしい方とのご縁は現在に至っております。2回目のコンサートより回を重ね、今まで甲府でも5回開催されました。
皆さんに感動を与えて下さったのか、回を重ねる毎に入場者が増えて今では会場に入りきれないくらいの方が来られています。私も勿論毎回毎回楽しみで、開催される事が決まると必ず小澤ご住職様の方からお知らせを頂きコンサートに行かせて頂いております。本当に有難い事です。人の心に感動を与えて下さるのを人は求めていると思います。本当に回を重ねる事に入場者が増えていきました。
しかし始めての開催から10年が経った時に、メンバーの僧侶様がそれぞれ重積を担うお立場になられたので、このコンサートも開催が厳しいとの事で、10年で一区切り付けるという事になっていました。ところが皆さんからの要望が強かったのか、その2年後の今年6月2日に今回は5人の僧侶様は全て揃わず3人での僧侶様とお手伝いの方が加わり開催される事となりました。私としては前回で一先ず終わりと思っていましたから、今回も小澤ご住職からご案内のお知らせを頂いた時は驚きと嬉しさで一杯でした。今回は「祈り」”瞳閉じたら風の、星の、歌が聞こえる”というテーマでコンサートが開かれました。皆さんも私同様に今回のコンサートは思いもよらない開催に喜んだ様で会場一杯の入場者でした。余りにも早くから開場を待たれる方が多く、開場時間を繰り上げてのコンサートとなりました。
コンサート内容もテーマが「祈り」ですから亡き人を思い出し思ってあげる様な曲でした。実はこのコンサートに私は一緒に連れて行ってあげたい富山の大親友がおりました。彼女は昨年10月に思いもよらない潰瘍性大腸炎をこじらして短い間に最愛のご主人を亡くして悲しみにくれていました。是非彼女に聞いて貰い心を癒して欲しい!と思ってお誘いしましたが、ご主人の月命日と重なり来る事が出来ず残念でしたが、様子を教えてさしあげました。彼女はとても喜んでくれました。今回の2時間半のコンサートは「良かった!!」の一言です。とっても心が幸せになりました。
毎回毎回ご案内頂いたりコンサート終了後にお礼のお手紙を差し上げるとお忙しいご住職様がご丁寧に優しく温かい言葉のお手紙を私に下さる事に本当に嬉しく有難くご住職様に感謝の気持ちでいっぱいです。良い方とのご縁を頂きました。ありがとうございます。