村長の一言・花見正樹

Pocket

 村長から一言

 高尾さんとは、いま82歳近い私が、40代の頃からの長いお付き合いです。
 共通の友人の紹介で知り合っての交流で、旅行や野球など楽しい思い出もいっぱい共有しています 野球では、私達は六大学野球の正選手だった男を投手に擁したにも拘わらず、私の弟が率いる花見化学と対戦して0対1で負けたことがあります。その試合で高尾さんは唯一のクリーンヒットを放ったのを記憶していますが本人は覚えているかどうか?
 その試合には、開運&心霊スポット担当の小林講師も参加しています。
その日の花見化学の祝勝会では、社長の私は負け側ですから素直に喜べずビールの泡は苦いだけでした。もっとも日頃から、ビールから{無償の愛」を感じるほど余裕も情感もない無粋な私ですから、ますます高尾さんの広い視野で周囲を温かく観る人間性の豊かさに頭が下がるばかりです。高尾さんは、その当時から毎日新聞の司法記者として活躍していて、我々仲間でも頭一つ抜けている感じでした。
 その高尾さんが頭角を現したロッキード事件では、地道な取材と鋭い筆力で大型収賄を隠した総理の悪を暴きました。その頃、私の事務所には、その総理の妾腹の次男(認知済み)が親しく入り浸っていましたから複雑な思いで成り行きを見守っていたものです。
 高尾さんの輝きを私がこの目で認めたのは、中坊公平弁護士と高尾さんの共著での出版パーティででした。この日の高尾さんは、時代の寵児でもあった中坊弁護士の派手な言動とは裏腹に穏やかな表情で我々に接していましたが、私の目から見るとギラギラとする真実追及改革革命のオーラを全身に漲らせていて、明らかに主役は高尾さんでした。
 あれから数十年、修羅場を体験してマスコミの頂点に君臨した身を野に置いて、現職中には出来なかった自由な生活、これからが東大文学部出身の高尾さんが真骨頂を発揮する黄金期なのです。
 いま私は、その高尾さんと、この開運村で共に遊べる喜びを噛みしめ、このよき交流を今後も大切にと心に念じているところです。