香梅と 書初めの筆走らせて 河彦

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住専、豊島、司法改革-4

中坊公平さんの三回忌
=「人生八馨」一五年
夏季号・第三巻より

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「しだれ藤 中坊さんの三回忌 河彦。
中坊さんが生前に用意したご夫婦の墓は、JR奈良線玉水駅近くにある。朝、弁護士、元銀行員、警察・国税関係者、元記者計一四人で墓参り。マイクロバスで京都市内に移動して、中坊さんの旅館、御殿荘で三回忌。奥様と娘さんを囲んで、思い出話とそれぞれの決意」
これは、豊島訪問の約一か月前の今年五月九日、京都に出かけ、中坊公平さんの三回忌に出席した際、自分の俳句ツイッターに書き込んだ内容。昨年の五月にも、一周忌に合わせて京都府一井手町のお墓を訪れ、線香をあげて冥福を祈り、今回は二度目の墓参り。参加した一四人は、元新聞記者を除くと、中坊さんが整理回収機構の社長として住専の債権回収に全力を挙げ、その後、司法改革の推進にあたつて、側近として活動を支えた人たち。
最高裁事務総局の局長や東京高裁幹部も参列。
弁護士一九年目という、参加者の中では若手の弁護士、川村百合さんは、司法改革に込められた思いを中坊さんから数年前に聞いた縁で、初めて参加した。
墓前には 「顕正院巌馨隋順公道居士」と記載された記帳用の和綴じの冊子が用意され、最初のページのトップに香川県・豊島の安岐さんや中坊事務所の事務方を長年、支えてきた高津功さんの名前が、昨年八月三日の日付で記載されていた。高津さんは月命日の墓参りを欠かさず、記帳名簿によると、安岐さんも直近の命日に訪れている。
中坊さんの実家は、墓地からそれほど離れていない玉津国神社から坂道を下ったところにあり、いまも 「中坊」 の表札がかかる。敷地は葡萄畑なども含めて四〇〇坪ほどあるだろうか。無人だが、庭などもきちんと手入れが行き届き、この目はさくらんぼが紅い実を着けていた。神社の脇には枝垂桜の大木があり、昨年は野生のサルが訪問客を驚かせた。
一行はマイクロバス二台に分乗して、京都市内に向かい、一時間余りで、いまは中坊さんの娘さんが経営する左京区の旅館「聖護院御殿荘」へ。三回忌の食事会が開かれた大広間には、笑顔の遺影のほかに、中坊さんの活動を記録した十四、五枚の写真が飾られた。

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 香梅と 書初めの筆走らせて
(2017,01,03)
北野天満宮。主に子供たちを対象に書初めの場が設けられ、筆と半紙を買って飛び入り。菅原道真にならって、「香梅」の二字を即興で。書道クラブ新年会に向けて、宿題の手本を師匠の友野浅峰さんから貰って、一念発起。

 

清水に キモノレンタル初詣
(2017,01,03)は、レンタルキモノの看板。着付けしてもらったばかりの着物姿で清水の舞台に立つ若い女性たち。デザインも色もいかにも安っぽいが、外国人観光客も含め、これも古都の記念か。自撮り姿も。