占いの歴史ー14 納音について

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占いの歴史ー14

納音(なっ ちん)について

 前回は、平安時代の高名な陰陽師・安倍清明が占いに用いた生年の十干十二支別納音を記載しました。
この一覧表によって本年2019年の己亥年は、納音の「平地木(へいちぼく)」であることが分かります。
平地木は、華やかさには欠けますが平穏無事を意味しますので。各人個々の納音の特徴の影響もありますが、無茶のない限りは安全です。
まず、前回の「村長の占い豆知識」であなたの納音をお調べの上、次回掲載の「内容一覧表」で照合してください。ご自分の意外な一面をしることになるはずです。それが、納音から見たあなたの性格の長所と欠点です。
なお、明治3年(1882)12月3日生まれの俳人・種田山頭火は、海運出身の占術家なら瞬間的に、西暦から60の倍数を引いて残った数から3をひくだけで19と干支数がすぐ出ますので、種田山頭火は単なる筆名で、納音は19・壬午(じんご・みずのえうま)の楊柳木 (ようりゅうぼく)、種田山頭火の名は「種田楊柳木」でもよかったこと理解できるはずです。
納音の持つ意味などは次回に一覧表を出しますので、ここではご自分とご家族の納音を前回の「納音表」から求めておいてください。
気学九星術では、この納音は用いませんが、推命系の占術では用いることがありますので知っていると役立ちます。
納音は、読んで字のごとく、「始メタことが無事に納まる」という終結状態を意味します。
納音は、音が納まる、物事が 終わる、という意味から後天運を見るのに用いられることがあります。
「納音する」という表現は、自分の納音に対して、十干は同じで、十二支だけが180度相反する「対冲の凶」である場合に用います。
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、例えば、私の生年納音は、12・乙亥の山頭火ですが、十干の乙はそのまで、十二支が正反対に位置する巳(み)になる42・乙巳(きのとみ)の・覆燈火(ふくとうか)になります。、
この42・乙巳(の・覆燈火が、命式内に表れる後天運の大運、年運、月運、日運などに出た時に、「年干支が納音する」といい注意が必要になります。
では、どのような災いがあるかといいますと、環境の悪変化、周囲の人間関係の悪化、仕事の停滞、親しい人との別離、孤立などです。
これを防ぐためには陰陽師の念力や神通力に加えて危機回避の対応策が必要とされ、それに優れた術者が安倍晴明だったのです。
この納音は現代でも使いこなすことが出来ます。例えば私(花見)は、12乙亥・山頭火で、本年の令和元年(2019)は36・己亥の平地木(へいちぼく)で、十干では木剋土(もっこくど)で殺気(-1点)ですが、十二支が「方合の吉(+3点)」で得点は+2点です。デス・コネクション
これを読み解くと、山頭火の私はれ姿勢に頭を冷やして闘争心を収めて、平地木の持つ「平凡ながら穏かで恵まれた環境」で過ごすことになり、無時にまた一年老いを重ねることになります。
もちろん、安倍清明の占いの本質は、納音ではありませんが、ひとまず次回は納音の特質について述べます。楽しみにお待ちください。