土用の丑の日に

暑さに負けないように、夏の土用にはウナギを食べるのが江戸っ子の習わしだったそうですね。

今ではすっかり高級品となり、庶民の楽しみとは言えないかもしれません。

それでもこの時期は、ウナギ専門店はもとよりスーパーから飲食店まであらゆるところでウナギを前面に出してきます。

先日どじょうを頂きましたが、やはりここはウナギを、というわけで、友人と鰻ランチ。

そうしょっちゅう食べるものでなし。

せっかくなので国産鰻を炭火で焼いてくれるところへ。

愛知産のウナギ。美味しく頂きました。

それにしても、暑さが尋常でない日が続いています。

皆様におかれましてもどうかお体気を付けて、お過ごしくださいませ。

小暑から大暑へ

酷暑、と言った方がよい暑さが続いていますね。

小暑から大暑へ。梅雨が明けて暑さが本格化する季節です。

この花は「コウショッキ」と呼ばれる真夏の花で、本来ならば梅雨が明けてしばらくすると蕾が次々と開いていくのですが……。

今年はすでに満開。

隣にある百日紅もすでに花開き始めました。

残念なことに、紫陽花はすっかり日焼けて枯れてしまいました。

自然は頑張っているなと思っていましたが、花の咲く時期がこうもずれて来ているところを見ると、やはり彼らにとっても今の気候は厳しいのかなと思わざるを得ません。

さて、本当の夏はこれからです。

どうなる事やら……。

菖蒲華(あやめはなさく)

いよいよ関東も梅雨入りしました。

が、暑いです。

アヤメも良いけれど、南向きの紫陽花はすっかり枯れかけています。

梅雨寒という言葉は、いまや死語ですね。

さて、夏を前にウナギを食べて精を付ける、日本ならではの季節の風物詩。

今年はちょっとひねって、どぜう(どじょう)を食べてきました。

 

ウナギと並び、昔からスタミナをつけるものとして好んで食べられていたどじょうです。

こちらもご多分にもれず、手に入りにくくなっているようですが、まだいまのところ大丈夫かな?美味しく頂いてきました。

「まる」と言って、どじょうをそのまま鍋に入れて甘じょっぱいタレで煮て食べるのがスタンダードだったはずが。

最近は骨が嫌がられるとかで「ひらき」にしている方が好まれるそうです。

 

そこで、鍋はひらいたどじょうで。

お味噌汁は「まる」そのままのどじょうで頂きました。

白い甘味噌でどじょうの臭みも全くなく最後まできれいに飲み干しました。

 

これで梅雨の間のしばらくは元気に過ごせそうです。

梅子黄~うめのみきばむ

本来なら、しとしと降る雨が続き、そろそろ梅雨本番……のはずですが。

首都圏関東に至っては、未だ梅雨入りせず。

雨になると豪雨。お日様が照れば酷暑。

予想していた事とはいえ、今年もまたおかしな天候のまま夏を迎えるのですね。

今週辺り、梅雨入りするのでしょうか?

さて、今日6月16日は、72候の「梅の実が黄ばむころ」です。

梅酒や梅干しを作るための梅の実を収穫する季節ですね。農作物の出来に影響が出始めているようですが、梅の実はどうでしょう。

我が家の紫陽花も、北向きであまり日が当たらない所の木は何とか保っていますが。

南向きの木はあまりの日差しの強さに、まるで梅雨が終わり夏本番になったかのように、花弁が乾いてきてしまいました。

ミツバチの分蜂も今年は回数が多いとか。

自然は正直ですね。

私たちも少しづつ少しづつ、暑い地球に順応していくのかしら?

自然がどう変化しようと、何とか折り合いをつけて生きていく、人間ってすごいなと、つくづく思う今日この頃です。

第二十三候 紅花栄

↑写真はちいさなかたつむり。

実際に咲くのはもう少し後のようですが……。

小満の第二候

「紅花栄」に入りました。

紅花はその名の通り紅をとる花ですが、咲き始めはきれいな黄金色。

受粉すると赤くなってきます。

先端から少しずつ赤くなるため「末摘花」とも呼ばれています。

「源氏物語」に出てくるのあのお姫様の名前ですね。

今年は大河ドラマで「紫式部」をとりあげています。

源氏物語が大好きなのでとても嬉しく、毎週楽しみにみています。

さらに……。

私が仕事にしている東洋占術にもとても関係の深い平安時代が舞台。

観ないわけにはいきません。

庚申の夜の虫のお話など、暦の言葉もふんだんに取り入れられていて

中々どうして、です。

先日暦講座を開講しました。

伝えたいことがいっぱいでアッという間の2時間でした。

次回は9月に予定しています。

本の出版も同じころかな?それまでもう少し、忙しくなりそうです。

次回は梅雨に入る頃にまた。

立夏・次候~末候へ

今年は風が強い日が多い気がします。

もともとこの時期は風が吹く季節ですが、ここまで強風の日が多いとは。

やはり気候がおかしくなってきているのでしょうね。

先日、港区でミツバチの引っ越し(分蜂というそうです)がニュースになっていました。

自然界が少しずつずれて来ている中で、こんな形でも自然の営みが報じられると少しホッとします。

それにしても、都心のど真ん中、それも歩道橋の枠で一休みをするとは何とも粋な女王バチ。

早く住みよいところが見つかると良いですね。

七十二候では、5月10日に土の中からみみずが顔を出し

5月15日はタケノコが生え始めると言います。

季節に沿った自然の流れ。滞らずにつないでいって欲しいものです。

牡丹花咲く~第18候

5月に入りました。

GWの真ん中、今日はあいにくの雨模様で気温も低いようです。

立てばシャクヤク、座ればボタンの言葉通り、

すらっと伸びるのがシャクヤクで、こちらは草。

横に広がる低木がボタン。

どちらもボタン科の植物ですが違う品種です。

いずれにしても、この季節に美しい花で楽しませてくれることに違いはありません。

大輪の牡丹芍薬が終わると、次は紫陽花の出番です。

実は……。先日来我が家の紫陽花にちょっとした異変が。

まだ4月も始まったばかりというのに、次々と蕾が出てきていました。

可愛い赤ちゃんの様な蕾ですが、それにしても早い。

今はもう今にも咲きそうな勢いです。

いつもはGWが終わり、ひと段落したころに気が付くのが常でした。

この頃の気候変動に、草花たちも戸惑っているのかもしれません。

30度に近づいたかと思えば10度近くまで下がる今日この頃。

人間だってたまったものではありません。

皆様、どうかお身体ご自愛下さいませ。

女王殿下のお印

春に3日の晴れ間なし、とは昔から言われ、この時期の天気の落ち着かなさを表しています、が。

それにしても落ち着かなさすぎますね。10度近くも気温が上下するなんて。

私たちの身体もですが、植物も困ってしまうでしょう。

ラベンダーはここ数年、4月に入ると一斉に開くようになりました。

だんだん早くなっているような気がします。

近所のお家に咲いている「モッコウバラ」が満開です。

モッコウバラと言えば、アメリカに行かれてしまったお姫様のお印(おしるし)ですね。

原稿書きの合間に、彬子女王殿下が書かれた「赤と青のガウン」というエッセイを読んでいます。

英国には行ったことがありませんが、行ってみたいと思わせてくれる、とても楽しく読みやすく、これだけ人気になるのがわかる本です。

彬子女王殿下のお印は「雪」

妹殿下は「星」だそうです。

必ずしも植物ではないのですね。

今日の首都圏は冷たい雨が降っています。

次の機会には、きっと初夏の風が吹いていそうです。

では。

虹始見(にじはじめてあらわる)

4月に入りまして、清明の末候、第15候「虹始見」になりました。

夏に近づき、虹が現れてきますよ、という候です。

今年は桜の開花にも翻弄されましたが、暑さも含めて夏もどうなる事やら……ですね。

先日の春の嵐は、結局花散らしの雨になり、すっかり葉桜になってしまったものの。

まだまだ場所によってはきれいに咲いているところもあり、暖かさのせいで菜の花の開花も早くて美しいコラボレーションを楽しむことができました。

桜と菜の花といえば、埼玉幸手市の権現堂堤が有名ですが。

我が家の近く、見沼田んぼでもこんなきれいなコラボをみることができました。(手前のガードレールがちょっと邪魔ですが)

桜を見ると、また一年頑張ろうという気持ちになるのは何故でしょう。

来年もまた、この花を見に来たいと思う、不思議です。

気が付けば桜の話題が続きましたが、「理桜」ゆえ……ご容赦を。

「桜始開」さくらはじめてひらく・と読みます。

第11候 3月25日です。

いつもより早く開花するかと思いきや、天気が逆戻りしたせいですっかり遅くなった今年の桜。

この週末も、気温ばかり高く花の見ごろは未だのようでした。

この写真は近所のお寺にある「枝垂れ桜」です。

ソメイヨシノは一枝に数輪しか咲いていないものばかり。

「花見」ではなく「枝見」の皆様でどこもかしこも大混雑。

コロナ禍が終わり最初の春ということもあり、人出はここ数年で最高潮だったようです。

今週一週間、ゆっくりと時間をかけて開いていくのでしょうか?

満開はちょうど入学式の頃になりそうですね。

今週は雨の予報も出ていますが、花散らしの雨にだけはならないで欲しいと思います。

桜の木の下でランドセルを背負って記念写真。

やっぱり桜、ですよね。

次の週末はきっと見ごろでしょう。