月別アーカイブ: 2017年2月

僕の日記帳


僕の日記帳

六月十八白 僕の誕生日

僕が生まれたあの時は 別に野心はなかったが

産湯につかるあの気持ち なんとも言えなくよかったぜ
満五歳の宮参りの日に

五つのときの宮参り 靖国神社でだだこねて

賽銭あげずに貯金して 今まで続いたマネー・ビル

小学校三年生 初恋の日記

小学校の三年で 女の先生に恋をして

手紙を書いて打ち明けて 後で呼ばれて立たされた

中学生ニキビの日記帳

鏡を見つめてニキビとり中学二年のその頃は

ギターを弾いて慰めて今まで歌い続けてる

昭和三十八年一月九日

こうして朝から歌ってもなんだかちょつぴり物足りない

朝飯ぐらいはしみじみと早く行きたい女房のところ

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私のピアノ

私のピアノ

私のピアノは 不思議なピアノ

生まれた日から いつも一緒で

悲しい時は 泣いてくれるし

嬉しい時は 笑ってくれる

私のピアノは 歌が好き

ワルツやタンゴ ルンバ ボサノバ
l
世界のリズム 何でもこなす

踊り出すのさ あの足取りで

私のピアノは 旅が大好き

一人で空を 飛んでゆ l≦のさ

エッフェル塔を 見下ろしながら

セーヌまたいで シャンゼリゼまで

パリのホテルの 素敵なサロン

おめかしをして 出かけたピアノ

衣ずれの音 ざわめきの中で

夢を叶えた 私のピアノ

私のピアノは 不思議なピアノ

生まれた日から いつも一緒で

悲しい時は 泣いてくれるし

嬉しい時は 笑ってくれる

いついつまでも 私のピアノ


水戸の梅

 水戸の梅

 

ぼくの母さん 水戸生まれ

水戸の名物 梅の花

それに因んで 名は梅子

若いころには鷺を 鳴かしたこともあるそうな
その名のどとく忠実に

うめよふやせよ 七人も

子供ができた 末の子が

今ここに居る この私 歌が好きなの 親ゆづり
うた
むかし詩の大すきな

梅のつぼみも 年をへて

梅干しふうになったけど

いついつまでも 梅の木は 丈夫で枯れずに居て下さい


人魚の泪


人魚の泪

月の光をあびて 砂浜に散る真珠は

人を恋した人魚の なげきの泪

満月の入江の岩陰 聞こえる歌声

波にはかなく 消えゆく

若い一人の漁師は 砂浜に散る真珠を

拾いあつめて いつも 大事にしてた

春の日の優しい光にまどろむ漁師は

可愛いい 人魚と出会った

はじめて知った恋は あまりにもせつなくて

どんな綺麗な花より 美しかった

愛しても叶わぬ恋だと知りつつ漁師は

大事な真珠を渡した
月の光をあびて 砂浜に散る真珠は

人を恋した人魚の なげきの泪

満月の入江の岩陰 今でも聞こえる

哀しい 恋の歌声