無償の愛をつぶやく Ⅲ
高尾 義彦
新開が 夏を運んで ハワイから
(2019/07/14)

「高尾義彦のニュースコラム」は一面に。一回目が掲載された「日刊サン」が届いた。日本の新聞よりほつそりしてやや縦長の16ページ。ハワイだから常夏は当たり前だが、盆踊りのイベント案内も。日本の新聞から転載のスポーツ・芸能欄などが目立つ紙面。
メロン四個 喜びという 気持ち込め
(2019/07/12)
四の数字に喜びの意味をかけて、と徳島の高校同級生、川人喜代子さんがメロンを贈ってくれた。お中元の季節、仕事をしていた頃に比べ、贈る先も贈られることも少なくなつたが、友達同士のやり取りは嬉しい。メロンは北海道からも。京都からは老舗の漬物。
やぐら立っ 念仏踊り 近づいて
(2019/07/11)

普段は道路となっている佃島の広場にやぐらが立ち上がった。13~15日は都無形民俗文化財指定、佃の盆踊り。子供と大人の時間に分かれ、最終日には仮装した踊り手たちが登場し、知り合いの酒屋の女将さんも加わる。目の前には昔ながらの駄菓子屋さんが健在。
阿波踊り 一か月前 汗流す
(2019/07/13)
昨年は主催方式が原因のごたごたで、観光客が減った阿波踊り。今年はその反省から有名連の協力も得て、実行委員会方式で立て直し、開催は8月12~15日。すでに徳島市では、練習の三味線やぞめきのにぎわい、と故郷便り。露骨に商魂たくましく、は勘弁して欲しいが。
藍色の 髪と梅酒と鹿服(あらたえ)と
(2019/07/15)
「大嘗祭と阿波忌部」 の講演会が昨夜、目黒で。忌部研究者、林博幸さんの話など。参加した女性の一人は徳島産藍で髪を染め、懇親会では梅酒。吉野川市美郷の梅酒はふるさと納税の返礼品人気1位。今日は鹿服を織る原料の麻の刈り取りが美馬市木屋平で。
(注)上の鹿服(あらたえ)とある鹿の字は、正しくは鹿の上に文の字が小さく乘っている文字です。


直木賞候補の原田マハ著『美しき愚かものたちのタブロー』を読み、4年前のフランスヘの旅で訪れた現地の情景を思い浮かべた。松方コレクションの歴史をフィクションもまじぇて綴った小説。国立西洋蕎館で開催中のコレクション展に、「睡蓮、柳の反映」も。
月島草市が6、7の土日に。通称もんじや通り、西仲通り商店街に100を超す露店が並ぶ。この地域に住み始めた30数年前は、植木など「草」 の名にふさわしい店もあつたが、最近は子供や若者向けの露店が多い。草市が終ると、佃島名物の念仏踊り(13~l・5日)。
近くのマンションの植栽にヤマモモがある。しばらく前まで赤い実が木の下に落ち、時々、作業員が掃き集めていた。ヤマモモは徳島県の木に指定され、その実は食べられるが、東京では知らない人が多い。植栽の手入れのため、ほかの樹木も含め前刀定の鉄が。
徳島に住む川人喜代子さんから玉萄黍が送られてきた。高校の同級生。早速、緑色の皮をはいで、ゆでる。お礼の電話で友達の消息など。高校時代に私が作った詩を憶えている下級生がいる、と教えられ、ん?
夏のパリ 抱えて帰国 まずは寿司
梅南裂いて青い電車がやってくる
中角栄元首相がロッキード事件で逮捕された七月二七日を連想する人は、ほとんどいないと思うけれど、三八年前のあの夏の朝、東京地検前で現認した光景が浮かんだ。
自宅に近い佃公園は「桜の季節が終わって、ツツジと菖蒲が主役に。池とベンチもあり、近くに住む人たちが、ちょつとおしゃべり。
母の十三回忌も過ぎて、花を贈ったり声をかける人はいない。母から子へ、子から孫へ、孫も母親になつて、それぞれに母の姿がある。長い時間のつながりの中で、一人一人の幸せを願う。まだ二歳前後の頃、母と一緒に撮った写真を飾り、時々、手を合わせる。
ベランダのさくらんぼの木に紅い実が二つ。連れ合いが声を上げた。十七年前に門前仲町の植木市で買って、連れ合いが水やりを続け、毎年花は咲いたが、実をつけたのは初めて。コーヒーの濾しガラを与えたせい?
北鎌倉駅近くの浄智寺境内で野外パーティー。新聞社同期で鎌倉通信部が最後の勤務地だった吉野正浩さん主催。俳句ポストに、酔いに任せて。パーティーには瀬祭など持参。参加した若い女性記者との世代の差は大きく。
佃小学校の桜が自宅マンションの階段に散り始めた。出勤時、玄関前で管理人の深井さんに「大変ですね」。玄関先には入学したばかりの一年生も含め、傘をさした小学生一〇人ほどが母親達に見送られてにぎやかに。
木更津の義姉夫婦から、蕨、筍、蕗。昨日は茨城県竜ヶ崎の桜吹雪のゴルフ場でプレー。お花見など夜の飲み会も多く、疲れ気味の身体に、自然の恵みが有難い。
ハモの漁獲高で実績のある徳島県小松島市がふるさと納税の返礼品として、期間限定でハモを追加した。納税額減少に歯止めを、と。本来の趣旨から外れた競争が全国で過熱しており、良識の範囲で、と願う。