創作シャンソンとフランス版『くらしの窓』-4

 幸福を売る男

        芦野 宏

 Ⅲ 新たな旅立ち

2、お茶の間にシャンソンを

 創作シャンソンとフランス版『くらしの窓』-4

 『くらしの窓』は帰国してから少しずつ私の負担を軽くしていただき、北原三枝さん(故・石原裕次郎氏夫人)、丹阿弥谷津子(故・金子信雄氏夫人)にも司会の面で協力していただいた。
そして四年目に入ったとき時間が一〇分延長されて四〇分になったが、月曜日は私、火曜日から金曜日までは岸洋子、坂本博士、ペギ一葉山、ダーク・ダックスの皆さん、全員歌手の方々に司会を分担していただき、好評のうちに四年間で番組は終了した。
 この番組が始まって二年後の六四年に、NHKから引き抜かれたアナウンサーが民放で初の朝のワイド番組『木島則夫モーニング・ショー』の司会をされ、やがて他局では、まずはその左後にこれもNHK出身の『小川宏ショー』などが始まった。今でも民放各局は朝の時間帯でしのぎを削っている。『くらしの窓』は現在お茶の間にあふれている朝のワイドショーにヒントを与えた、いわば元祖だったと私は自負している。
 (注)
 「芦の会」がまとめた『芦野宏シャンソン三〇年史』にNHK広報番組担当の栗原紀子ディレクター(当時)が一文を寄せている。
 「……『くらしの窓』はちょっとお酒落な教養番組で『こんにちは奥さん』の先駆となった番組でした。……歌手や俳優も含めて芸能人が素顔で茶の間に話しかけ、自分のスタジオに招いたゲストにイン タビューする、今では珍しくないこの種の芸能人司会役も、実は、私の知る限り、芦野さんが日本で最 初の番組司会者です。
 芦野さんの飾らない司会ぶりは、美しいシャンソンと共に番組を見られた全国の、特に家庭の奥様方に爽やかなショックを与えたようです。……」

 昭和三十八年年三月「吉展ちゃん誘拐事件」が起きた。事件は長期化し、四十年に芦野宏は「かえし ておくれ今すぐに」(藤田敏雄詞、いずみたく曲)を放送とシングル盤で訴え続けた。

 芦野は四十四年にNET(現・テレビ朝日)『東京のこだま』のレギュラーとして再び歌と司会を担当。

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2020年 3月ライブスケジュール
※変更になる場合がございます。ご了承ください。

日 時 開演時間 出 演
3月1日(日) 11時~/14時~ 岩崎桃子      ピアノ:大美賀彰代
3月7日(土) 11時~/14時~ 山添恵子      ピアノ:江口純子
3月8日(日) 11時~/14時~ あみ         ピアノ:今野勝晴
3月14日(土) 11時~/14時~ 小林美恵子    ピアノ:大美賀彰代
3月15日(日) 11時~/14時~ 宮崎名緒子  ピアノ弾き語りライヴ
(日本シャンソンコンクール2018グランプリ受賞者)
3月20日(金) 14時~ のど自慢vol.26 ピアノ:大美賀彰代
3月21日(土) 11時~/14時~ 桜井ハルコ    ピアノ:日野香織
3月22日(日) 11時~/14時~ MIKAKO     ピアノ:大美賀彰代
3月28日(土) 11時~/14時~ 秋山美保      ピアノ:大美賀彰代
3月29日(日) 11時~/14時~ 山添恵子      ピアノ:日野敦子

2020年3月21日(土)
桜井ハルコ
バースデイ・ライヴ
ピアノ:日野香織
時間:第1回公演/11:00~、第2回公演14:00~
会場:日本シャンソン館2Fシャンソニエ「ヴェルメイユ」
料金:入館料 大人1,000円、小人(中学生以下)500円
    ライヴ料 500円
どなたでもお聴きいただけます。どうぞお出かけください♪
2020年3月20日(金・祝)
日本シャンソン館
のど自慢 vol.26
参加者募集中
ご案内:日本シャンソン館館長 羽鳥功二
ピアノ:大美賀彰代
司会:飯塚裕美
時間:14:00開演
参加費:一般4,000円/友の会会員価格3,000円
会場:日本シャンソン館2F シャンソニエ「ヴェルメイユ」
主催:日本シャンソン館
★どなたでもご参加いただけます。
★歌唱曲はシャンソンに限らせていただきます。
★楽譜をご持参ください(お一人一曲)。
★当日の午前中に譜面合わせを行います。
★最後まで思う存分歌って頂けます。

<お問い合せ・お申込み>
 日本シャンソン館事務局
 TEL:0279-24-8686 FAX:0279-24-1919
 営業時間 9:30~17:00(水曜日休館)
*クレジットカードのご利用はできません。

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