3、人体医学とも関係づけられている手相-6

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 3、人体医学とも関係づけられている手相-6

   日月を陽陰とした東洋的な思想は、殿・周の時代から春秋戦国時代にかけて、自然界の現象を加えた「易」「気学」「相学」などが研究され今日に続いています。
「つれづれなるままに・‥…」で有名な兼好法師の『徒然草』に次の一節があります。「達人の人を見るまなこは、少しもあやまる所あるべからず‥‥‥まして、明らかならん人の、まどへる我らを見んこと、たなごころ(手掌)の上の物を見んがごとし」(第194段)。 『徒然草』は、南北朝動乱の頃、今から六百八十年以上も昔の作品です。聖徳太子が隋(+ずい)の国にはじめて使節を送ってから約三百年にわたって使節を送り、遣隋使や遣唐使が古代相の文化の一つである易教や、人相手相などの相学に関する知識を持ち帰ってから干数百年の年月を経て     えん      のこ
います。やがて、衰(えん)忠徹という人が書き遺した『神相全編』という書物が日本にも入って、これが東洋手相学の故郷とされています。

 現在の手相学は、パルミストリーと呼ばれ、手の型による性格診断と手のひらの掌紋(+しょうもん)による運勢と性格診断とに分かれます。

  • 五行 に対する画像結果

 西洋手相学は星占いから語られ、東洋の手相学は自然界に存在する五つの精気、木、火、土、金、水の性質から語られますが、東西
の手相による見方はほとんど変わりません。