私の寿命活用法

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人生を楽しくたたむ開運法
「有難う、楽しかったよ」と笑顔で別れを!
270209
その1、私の寿命活用法
月日の流れは速いもの、”光陰矢の如し”はまさしく実感です。
”少年老い易く”、野山を駆けめぐり川で魚獲りに興じた悪ガキだった私もすでに79歳になりました。
”学成り難し”、全くその通りで、何の言い訳もありません。無為に年を重ねました。
日本人男性の平均寿命は80、21歳(女性は86、61歳)、あと1年が私の本来の寿命です。
ただし、80歳まで生きると平均余命が約8歳(女性は11、5歳)ありますので、1~9年間が私の持ち時間となります。
最短の1年と最長の9年では、計画も生き方も楽しみ方も大きく変わります。
あと1年の場合は、この夏あたりまでに仕事も交友関係も浄く幕引きをして、悔いのないようにしなければなりません。
いや、夏までだと初秋の大鮎釣りが出来ませんから、秋まで延長して11月に整理することにします。
あと9年生きるとしたら、まだ今のペースでのんびり推移しても大丈夫ですが、自信はありません。
そこで、平均寿命と平均余命の折衷案を考えました。
すべての社会的な行動を、4・5年後に打ち切ることにします。
この一文を見た人は、私に多少でも利用価値があると思われましたら、この期間に私をフル活用してください。
そのかわり、どのような交流があろうと2019年の夏までです。
この文章を見ることのない友人知人には、口頭で伝えることにしています。
ところで、運勢学でみた私の天運は、100年年運表では83歳、これから見てもあと4年はあります。
と、いうことはあと4シーズンも大鮎を釣るチャンスがあるのですから心が躍ります。
右脚ブロックという心臓病を抱えながら駆け抜けて来た人生も、この鮎釣りが済んだら幕引きにします。
鮎の釣り人は、土手に咲く真っ赤な曼珠沙華の群落を見て落ちアユの季節が来たのを悟って一人涙するものです。
熊のような髭だらけで真っ黒に日焼けした大男が、土手に停めた4駆の運転席で目頭を拭っているなど絵になりません。
私は、今までに何度も同じようなシーンを見てきました。これは他の趣味でも同様のケースがあるような気がします。
1年で寿命が尽きるために”年魚”とも呼ばれる鮎は、曼珠沙華が咲く頃、三々五々海に落ちてゆきます。
これを機に激流から鮎の魚影が消え、翌年の晩夏の大鮎の季節まで虚しく寂しい空蝉の気分で過ごさねばなりません。
そして今、まさに私にとってその季節、ならば初夏の若鮎で・・・その気がないから困っているのです。
鮎の解禁は6月・・・私は鮎釣りシーズンの終期になってから竿を磨いて大鮎釣りの準備を始めます。
あと一尾、たった1尾でいいから尺鮎(30・3センチ)を! これが唯一の具体的目標です。
なにしろ、ここ4,5年は29センチ止まりで悔しい思いをしていますから心は逸っています。
なんだかチグハグな人生ですが、これはこれで楽しいのですから仕方ありません。