第９０回開運エッセイ
皆様お元気ですか？
クリスマスの行事も終わっていよいよ年の瀬、お正月の料理の献立をかんがえたり、初詣でや初ショッピング、誘われコンサートなど多種多忙、大したことはないのですが何かと心せわしい日々が続きます。
しかも、オミクロン㈱などという邪魔者まで心の隅では気になりますので、この年末に何をし残しているのか、その本質がまるで見えなくなっているのです。
何はともあれ、２０２１年はあと数日で幕を閉じ、また新たに希望に溢れた１年が始まります。
「紅白」や「ゆく年くる年」「除夜の鐘」や「年越しそば」とひとそれぞれに１ねんを無事に終えます。
これから寒さも厳しくなりますが、くれぐれもお体大切に・・・
よい御年をお迎えください。
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第２章 いい結婚・悪い結婚。
６、理想と現実の差を理解するー２
前項からつづく
男性が医大生、女性は外国留学卒、万博コンパニオン経由の国会議員秘書で、将来の院長夫人確定ですから、貧乏学生への交際期間６年余の月々のお小遣いも惜しくはありません。
相手の男性がようやく念願の医師免許を取得、両親も一族も大喜びということで故郷に錦を飾る事になりました。
男性は北陸地方の海に面した町の小規模総合病院院長の長男で実家を継ぐべく、恋人同伴で故郷に凱旋です。 ところが両親は、息子の帰宅は大歓迎ですが、その嫁は、父親のロータリークラブ仲間の娘をと、親同士が約束していて、息子から電話で聞いていても、嫁になどとは夢にも思っていません。
女性側もその空気を察して帰京後思い悩みますが、彼の決断で結婚へと踏み切りました。
。不満だった両親も息子の強い意志に押し切られて、息子の帰郷２ケ月後に結婚式となりました。
なにしろ、父親は田舎の名士ですから息子の結婚式も派手で、現地の温泉ホテルの経営者も父親とのゴルフ仲間大サービス、二日間続きの大宴会、新婚の二人はハネムーンでヨーロッパ（新型コロナ以前の話です）に向かいます。で、めでたい話はそこまでです。
帰国後、それまでは名前で呼び捨てだった彼の名を、精一杯努力して「さん」付けで呼ぶ新妻に、義母からダメ出しが出ました。
看護婦や患者の手前もあるから、夫を名前で呼ばずに、「○○先生」と呼ぶようにとのこと。さらに、追い撃ちで、「言葉遣いが悪い」「朝が遅い」「服装が派手」「掃除が雑」「親に対する態度が悪い」、得意の料理までけなされて「洋風から和風に」、などと総攻撃を受けたので、自衛本能で少々反撃をしたところ、姑根性丸出しの義母が鬼の形相で倍返し、これで新妻は成す術もなく呆気なくノックダウンです。
夫は最初のうちこそ妻の肩を持ちましたが、病院内の激務に忙殺されて妻の愚痴には上の空、やがて相手にもしなくなりました。
この新婚夫婦が破局を迎えたのは結婚式の日から数えて２３日目、女性側から離婚を申し出たので慰謝料も何もありません。ハネムーンが９日間だったので、新婚生活はわずか１４日間、挨拶回りも済まないうちに本人から飛び出た形での離婚劇ですが、真相は旧毛の嫁いびりに耐えられずに叩き出されたのですから不憫です。
それにしても、６年余の熱愛期間中、学生の彼を多額の資金援助をしながデートを重ねて将来の夢を育てた結果がこの離婚騒ぎ、そのとき男性が身を艇して積極的に彼女をかばったらまた局面は変ったのに、とも思えます。
それと、こんな家から早く離れて良かった、という見方も出来ます。
この離婚事案は、相思相愛の恋愛から結婚に進む場合でも、今まで以上に、お相手の誠実さ、生活習慣、趣味、環境、経済、教育環境などを冷静に知ることが大事であることを教えてくれました。
この項つづく
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