右脳・左脳のバランスを整える-1

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第28回 開運エッセイ

大原 裕美

右脳・左脳のバランスを整える-1
(開運道式自己啓発法より抜萃)

 会議などで優秀に思えながらも、ありきたりの発想ばかりを並べ立てて、新鮮味のない意見や常識論だけを述べている人は、ほとんど左脳型人間の部類に入る人たちです。左脳型人間の特長は、よくメモをとり、言われた仕事やノルマはこなすがノーアイディアのマニュアル万能タイプです。これは従来の管理型タテ社会方式の企業
には、なくてはならない存在でしたが、個人の才能や個性が重要視され、急テンポで変容をとどけている現代社会では、ちょっとしたことで脱落しかねません。
計算力や暗記は抜群なのに、調査レポートや作文などが苦手だという人も左脳型タイプです。
右脳型人間は、一般にはチャランポランな存在のように思われますが、いざとなるときちんとした仕事をしますし、日常生活に必要なことは結構きちんとインプットしているものです。
右脳型の大きな特長はイメージ力が豊かなことです。「海を想像して下さい」といっただけで、空の青さや雲の形、水平線に航海する白い船、空を横切る銀色のジェット機のきらめき、岩礁に砕け散る白い波あるいは砂浜、浜辺に遊ぶ人の姿と次々に映像がまぶたの裏のスクリーンに浮かぶことで、それは限りなく創造性を刺激する
ものです。
音楽、絵画、小説、映画、劇作など創造性を必要とする芸術はほとんどが右脳のもつひらめきや感受性からスタートして、左脳のもつ構成力によって完成されてゆきます。