歳三忌レポート-3  久保和也

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その中には、一過性で忘れ去られるには惜しい記事や随筆もあります。
それらの力作を多くの人に読んで頂きたく、随時掲載して参ります。
新選組友の会主宰・大出俊幸
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今回は、平成十七年九月発行115号から抜粋しての掲載です。

歳三忌レポート-3

久保和也

加藤福太郎書簡について・1講演会の資料として配付されたものに書簡の全文が掲載されている。これは、当時室蘭警察署に勤めていた加藤福太郎(多摩出身)が、歳三の幼馴染みであった平作平の息子忠次郎に頼まれ、歳三の埋葬地について調査した結果を忠次郎に送ったものである。
この手紙を読むと、歳三が多くの人に愛されているということがよくわかる。文中には、碧血碑は歳三のために建てたといっても過言ではない、という談話もある。泣けてくる名文だと思う。
また文中には、すでに実行寺(現・函館市船見町)が碧血碑での供養祭を行っていることが明記されている。これは、現在も毎年六月二十五日に行われているものだ。
会津から帰ってきた歳三の愛用の鎖推子、天然理心流の木刀、石田散薬と一子相伝の話など、興味深い話の連続で講演は終
了した。
講演終了後は、歳三縁(ゆかり)の方、新選組隊士御子孫の方、研究家・執筆者の方々が挨拶をされた。ここで話される内容がまた興味深いものであるが、ここでは割愛する。
そして抽選会へ。様々な関連グッズ・本(絶版本であることが多い)・牛額草などの景品と抽選番号が、大出さんによって発表される。隊士の名前のはんこは、毎回人気の景品である。「次、芹沢鴨のはんこ」で会場から笑いが起こるのは、もうお約束事。
ちなみに私は牛額草をゲット。ちゃんと育てるととても繁殖するらしく、嬉しくもあり怖くもあり。
この講演を聞いて土方愛さんの本を買われた方も多く、講演会終了後に即席のサイン会が行われた。私も買ってその列に並んだ。
この後、高幡不動駅前の居酒屋で二次会が行われ、私も参加させていただいた。そして新宿へ出て、夜行バスで大阪へと帰る。
牛額草をどこかに忘れた事に気がついたのは、次の日の朝のことであった。