土方歳三と榎本武揚の出会い・最終回

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新選組友の会ニュースでは、新選組に関する記事や会員の投稿文などを掲載しています。
その中には、一過性で忘れ去られるには惜しい記事や随筆もあります。
それらの力作を多くの人に読んで頂きたく、随時掲載して参ります。
新選組友の会主宰・大出俊幸
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今回は、平成十七年九月発行115号から抜粋しての掲載です。

未公開資料、平家文書が語る
土方歳三と榎本武揚の出会い
永吉治美

三、史料が語るもの-1

土方は維新の時代を幕末の京のみならず箱館戦争まで駆け抜けた。
流山で縛に就き、その生涯に終止符を打った盟友近藤勇に遅れることおよそ一年、土方もまた箱館で散ったが、その一年は土
方にとって新たな一枚の絵のような観がある。その象徴とも言えるのが、土方が得た新しい人間関係である。彼を評価し、信頼
し共に戦った戦友という新しい人間関係……。
明治になっても多くの人々の思い出の中で、土方歳三が生き続けた所以であろう。
終わりに、史料解読でお世話になりました高幡不動尊貫首、川澄祐勝様、古文書を読む会会員、島内嘉市様。写真の現像にご
協力下さいました殊式会社コニカ様。そして、代々平家に伝わる貴重な史料とお話をご提供下さいました平拙三様に心より感謝
申し上げます。