『新選租銘々伝』郷里での啓之助-8

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新選組友の会主宰・大出俊幸
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今回は2018年6月1日発行の160号からの掲載です。

信州松代市 道中記
『新選租銘々伝』郷里での啓之助-8

稲葉春義 満里子

象山記念館と象山神社

 象山記念館
この寺から西方にだいぶ歩くことになるが、千曲川支流に近いところにある次の予定の象山記念館へ。さきに述べた一本の電話をこの記念館にしたことで松代市におとずれることになった館内は、象山の制作したと伝えられる遺品、遺筆などが、部屋いっぱいに展示され、とくに幕末期の悲劇で知られる人の「及門録」の大きな表示板は非常につよい印象をうける。真田宝物館の収蔵名なども展示されていると聞いていたがわからない。受付も電話をかわした人ともおもえず、ざっと拝観して次へ。

 象山神社
象山記念館からすぐの象山神社。昭和十三年 十一月三日県社(御祭神 佐久間象山)建立、ここでは、象山を「ぞうざん」とよぶ。ひろい神社は、象山生誕地旧邸跡 こうぎてい
「高義亭(こうぎてい)」(安政一年から九年間蟄居自宅)ここで高杉晋作、久坂玄瑞、中岡慎太郎などそううたる人物が訪れた建造物。また「煙雨亭(しゆうえんてい)」は、京都三条木屋町、象山最後の住居の茶室を移築した建物。当日、神社のお札所受付の人と、明石からのわれわれの話と、おたがいに話がはずみ、毎年、佐久間家の子孫のかたも参加の慰霊祭もあり、京都からくる人たちも、土地の人々といろいろな話がでることなどの話、象山の息子〝略″が新選組にいたことなどに〝びっくりした″にわれわれもおどろいて笑いあいー。かえりに前澤英雄『佐久間象山の生涯』を求める。
つぎに、神社内をあしばやにみてまわり、つぎの「松代城」=川中島合戦の海津城跡に。