世に出てきた新選組の冊子、史料集-3

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 謹賀新年
本年も宜しくお願いします。
2019年元旦 大出俊幸

新選組友の会ニュースでは、新選組に関する記事や会員の投稿文などを掲載しています。
その中には、一過性で忘れ去られるには惜しい記事や随筆もあります。
それらの力作を多くの人に読んで頂きたく、随時掲載して参ります。
新選組友の会主宰・大出俊幸
新選組に興味のある方、友の会入会希望者は下記をご覧ください。
http://tomonokai.bakufu.org/
今回は、平成十七年九月発行115号から抜粋しての掲載です。

世に出てきた新選組の冊子、史料集-3

伊藤 哲也

 年末になり、大河ブームも終盤にさしかかった時、日野ふるさと博物館で山崎丞が書いたといわれる『取調日記』が展示され
た。新選組最盛期の史料であり、書き足しはあるが慶応元年六月頃のものであろう。
『取調日記』が活字化されるとは思わず書き写すことに集中していたことも懐かしい。「徳川慶喜」放送頃から近世史学会の
学者たちも新選組について多くの方々が発表等に加わっている。
大河ブームでは数多くの史料が世に出たが、会津戦線においても個人所有の古文書の中で一行のみ新選組についてふれられて
いる未発表史料が数多く存在する。図書館のデーターライブラリー化により平日しか入館できないものの史・資料を多く保存して
いるところや遠距離ながら貴重な史・資料を所有しているところもこの世には存在する。地方誌も無視は出来なく、白河小峰で
は『新選組戊辰戦争奥州白河口』という冊子が出版されるまでにおよんだ。東京二十三区だと金子家史料や寿徳寺冊子など一読
の価値のあるものは数多い。小島資料館の冊子もマイペースながら読み応えはある。
また、新選組隊士の甥が総理大臣を務めたことまでわかった今日現在である。原敬のように東軍慰霊祭を行なったかまでは不明
であるが。
実際には、商業誌に史料が発表されたのみだけではなく地方誌や個人所有の史料を始め、図書館においては中には一人の人物、
事柄のみで一部屋使用している史・資料もある。維新期の戊辰戦争を追っていくと必ずや新選組や関わりのある事柄が出てくる。まだまだ世の中には数多くの史・資料が現存しており今後の追及課題でもあろう。

この項終わり