かかりつけ医、主治医選びのポイント-2

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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第7章 信頼できる医者の探し方、選び方

かかりつけ医、主治医選びのポイント-2

(2)診察の際にメモをとって医者の態度を見る               “
医者の手前、メモを取るのは失礼ではないかと思う人は多い。しかし、これは余計な遠慮であって、メモを取られる以上、医者は真剣に話さなければいけないと思う。言葉も選ぶ。そうした医者の態度で人間性はわかるものだ。
(3)説明が下手、愛想が悪いということだけでは判断しない
馬鹿丁寧にやさしく説明してくれたからといって、それであなたのことを真剣に診ていてくれるとはかぎらない。愛想のよさも同じだ。それこそ、何十人、一何百人と患者を相手にしてきた医者は、それなりのやり方で患者と接している。愛想のよさよりも、たとえ愛想は悪く朴納でも、こちら側を向き、あなたの目を見て話してくれる医者のほうが信頼できる。
(4)その病院の職員、看護師の態度を観察する。その病院の医者がどんな人物かは、病院職員、看護師の態度を見ればわかるものだ。職員や看護師に信頼されていない医者は、患者からも信頼されない。職員や看護師が医者の言うことをよく聞き、てきばきと仕事をしているかどうかを見るべきだ。
また、職員の格好がどうかも判断の基準になる。たまに、個人病院で白衣を着ていない職員を見かけるが、これは白衣を支給されていないのかもしれず、その病院の医者がケチで、経営状態が悪いのかもしれない。
(5)規模に比べて診療科目が多い病院は信頼できない病院経営は厳しい。そのため、患者獲得のため、できもしない診療科目を増やして対応しようとする医者がいる。また、専門外の医者に平気で対応させている病院がある。日本の病院は、どんな看板を掲げてもいいことになっているから、患者数を増やしたいためにだけ、やたらと多くの診療科日を掲げる病院がある。しかし、医者の専門など、患者側にはわからない。その医者の専門がなんなのか、必ず聞き出すことだ。
(6)最新設備がありすぎる病院への疑問「あそこの病院は最新設備が整っているから、いい病院だ」と亭っ人がいるが、そのような素人考えは危ない。問題なのは、そうした最新設備を医者が充分に使いこなせているどうかということだからだ。たとえばCT検査のやり過ぎについてはすでに述べたとおりだ。病院経営に頭がいっている医者は、導入した高額の医療機器を前に「どうしたら、早く元がとれるだろうか」と頭を悩ませている。
これがわかるのは、「念のために検査をしておきましょう」というセリフだ。