かかりつけ医、主治医選びのポイント-3

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「富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第7章 信頼できる医者の探し方、選び方

かかりつけ医、主治医選びのポイント-3

(7) 土日や夜間も診療してくれるのはいい医者なのか?
患者にとっては、診察時間外でも無理を言えば診察してくれる、夜間でも応じてくれる。
あるいは、土日も営業している病院はありがたい。
しかし、ワークライフバランスなどと働き方が見直されている現在、そこまでする病院、医者にはなにかほかの理由があることも考慮すべきである。たいていの病院は、診療日は通常木曜日を除く月曜から金曜、それに土曜日の午前中となっている。そ、れ以外で診察をしている医者は、おカネがほしいか評判がほしいかのどちらかを疑う必要がある。
たとえば、地方でよく見られる傾向だが、その医者が市長選、県議会議員などを狙っているとしたら、熱心に住民サービスをすることで、「患者思いのいいお医者さん」という評判が立つのを狙っているかもしれない。
休む時間、寝る時間を惜しまずに働けば、地元での評価も高くなるし、それとともに収入も増えるので一石二鳥である。医療はボランティアではないので、疑ってかかることも必要だ。
(8)ネットの書き込みや近所の評判で選んではいけないネットでの書き込み、近所の評判はあてにならない。前述したように、一般の名医に対するイメージと、本当の名医とのギャップが大きすぎるからだ。評判で信用していいのは、医療関係者の間での評判である。ある医者がどこの医学部の出身、以前にどこの病院で勤務していたかなどがわかれば、それをもとに関係者の話を聞き出せれば、そのほうがはるかに信憑性が高まる。