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{富家孝著・SB新書「死に方」格差社会より}

第7章 信頼できる探し方、選び方

これからは「主治医をつくれ」と国が提唱-1

第1章で述べたように、厚労省は「看取りの場所」を「病院」から「在宅」へ転換させることを決め、その壷として、2014年から「主治医制度」を打ち出した。
これにより、これまで「かかりつけ医」(ホームドクター)を持つことせ提唱してきたことと合わせて、私たちの医者へのかかり方が変わろうとしている。
簡単に言うと、まずは普段は「かかりつけ医」に診てもらう。近所の町医者や病院の医者から、私たちはかかりつけ医を選び、そこで診てもらう。かかりつけ医揮いわば「ホームドクター」なので、健康に関しては日頃から相談しておく。
そして、なにか不調が起こり、治療や検査の結果、専門的を治療や手術が必要とされたら、いわゆる大病院である大学病院、専門病院、地域の拠点病院などを紹介してもらう。
そして、ここで「主治医」が決まる。
主治医とは、あなたの疾患の治療方針に関して全般的な責任を負う医師のこと。担当医とも言えるが、患者の体や健康状態に関しては、主治医が哀して面倒をみる。
つまり、「かかりつけ医1大病院1主治医」というコースをたどって、はじめてあなたなたのである。
巨かかりつけ医」 「主治医」 と開いて、「そんなお医者さんは持っていない」 という人も多いと思う。しかし、今後はそのような医者を持っていないと、いざというときに困ることになった。
というのは、国の政策の方向は明確で、端的に言うと、「ちょっとした症状では、大痛院の外来に直接来るな」ということだからだ。さらに言えば、「かかりつけ医を自分でつくり、普段はそこで面倒を見てもらえ」ということを意味する。