66-奈良県 洞川温泉・龍泉寺

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心霊研究の第一人者が推す
開運スポット巡りー66

小林 永周

難病回復、健康祈願、願望達成
66-洞川温泉・龍泉寺

関西のパワースポットNO1といわれる龍泉寺は、奈良県吉野郡天川村洞川(どろがわ)にある真言宗醍醐派大本山のお寺です。
大峯山寺の護持院でもあり、白鳳時代(700年頃)に役行者(えんのぎょうじゃ=役小角)が大峯山修行のとき、麓の洞川で岩場から流れ出る清涼な水が泉となるのを見つけ、泉の畔に八大龍王尊をお祠りしたのが、龍泉寺の始まりと伝えられています。
その冷たい水の湧き出る岩の洞口を「竜の口」といい、龍王尊の住む泉との意味から、龍泉寺と名付けらたようです。
なお、この「龍の口」から湧き出る霊水は万病に効くということで、水を求める人も多く、病気快癒のお礼での参拝客の多いのも龍泉寺の特徴です。この霊水は「ごろごろ水」とも呼ばれ、日本名水百選にも選ばれています。

水にも大自然のパワーが凝縮されています。
その水を口にすると病気がなおる不思議な水として

修験道中興の祖である聖宝理源(しょうぼうりげん)大師によって再興、修験者の霊場となりました。
ご本尊は弥勒菩薩(みろくぼさつ)で、山号は大峯山、近畿三十六不動尊霊場第31番の札所です。
龍泉寺の境内にある「龍の口」と呼ばれる流水は「清めの水」とされ、修験者の水行場とされています。
洞川から大峰山(山上ヶ岳)に登る修験者は、宗派を問わず龍泉寺で水行の後、八大龍王尊に道中安全を祈願してから登山するなど、龍泉寺は大峯山山上ヶ岳への出発点ともなっています。
伝承によれば、龍泉寺建立後役二百年頃、寺から1kmほど離れた地に雌雄の大蛇が住みつき、近隣の人々や寺人をも襲ったために修験者が寄りつかなくなり、龍泉寺も衰退した時期があります。それを聞いた修験道の祖・聖宝理源大師が真言の力をもって大蛇を退治して龍泉寺を再興したとされます。
明治時代になって山上ヶ岳の蔵王堂(大峯山寺)の護持院となり、今ではご本尊の弥勒菩薩の他に、役行者、聖宝理源大師、弘法大師、不動明王が共に本堂に祀られています。
昭和21年の大火で消失した建物は、昭和35年に伽藍の復興もなり、龍王の滝も整備され修験者の道場として復興しています。
境内の本堂前の柵内に置かれた丸石は「なで石」といわれて、好意を持って撫でてから持ち上げると軽く、憎らしく感じて持ち上げるとやけに重い不思議な石です。そこで、この石を用いて、願いごと祈願が行われます。
願いを念じて「なで石」を持ち上げ、軽く感じたら願望達成間違いなし、重く感じたら願いは叶いません。是非一度お試しください。
龍泉寺の境内から裏山にかけて見事なモミの木が繁茂していて、この森が奈良県の天然記念物に指定されています。
さらに、龍泉寺の自然林にはモミ以外にもツガやスギ、イタヤカエデやトチノキやブナなどに加え、スズタケ・カヤ・イヌガヤ・クロモジ・アワブキなど沢山の種類の樹木がみられます。