神奈川 鎌倉・明月院

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開運スポット巡りー49

開運、子授け、蓄財の寺

神奈川 北鎌倉・明月院(めいげついん)

鎌倉の「あじさい寺」で知られる明月院は、長谷寺、成就院と並ぶ鎌倉三大あじさい寺でも最も著名なお寺です。
6月は鎌倉が一年の内で最も混雑する時期と言われますが、その一因は明月院を訊ねるあじさい見物の大勢の観光客にあります。
鎌倉幕府が開いた古都の山あいの古刹・明月院の広大な庭に、梅雨に濡れたあじさいの花はやはり絵になります。
明月院へは北鎌倉の駅から歩いて10数分、南の建長寺方向に向かって線路沿いの道を左に折れ、途中、葉祥明・美術館を左に見て、緑濃い北鎌倉の風情を愉しみながら歩くとすぐ明月院に着きます。
明月院は、臨済宗建長寺派の寺院で、山号は福源山、本尊は聖観世音菩薩。応永元年(1394)、関東管領であった上杉憲方が創建した寺として知られます。

6月になると、明月院への参道は、あじさい見物の観光客で長蛇の列が出来、鎌倉石が敷き詰められた山門から方丈に通じる参道に茂るあじさいの群れに写真を撮る人達でいっぱいになります。
明月院のあじさいの特徴は「明月院ブルー」と呼ばれる「ヒメアジサイ」の鮮やかな空色にありますが、他の種類のアジサイも見事な花を咲かせています。しかも、同じ時期には、方丈の裏にある菖蒲園に咲く菖蒲の花も見ごろなのです。
明月院は臨済宗建長寺派寺院で、北条時宗が建立した禅興寺の塔頭であり、開基は上杉憲方、開山は密室守厳です。
境内を埋める数千本のアジサイは見事なもので、アジサイ寺の名に恥じない名刹です。
古色蒼然とした階段を登って境内に入ると、竹林や庭園などもあり、月の広場と呼ばれる周辺は秋になると紅葉スポットとして人々で賑わいます。
庭内には、抹茶や和菓子などを頂ける「お休み処・月笑軒」があり、こちらで一休みしながら紅葉を楽しむのも癒しのひと時になります。その上、接客を含めて仕事に携わっている女性が一様に品が良くて美人、これも明月院ならではの接遇法なのかも知れません。

さらに風情のあるのは茅葺屋根の開山堂で、この手前に佇む「花想い地蔵」共々、こちらも紅葉の季節には特に絵になります。
しかも、名月院はアジサイ、紅葉、菖蒲だけではありません。見事な竹林があり、さらに梅があるのです。
総門や開山堂など境内のあちこちに梅の木があり、初春には紅白の梅の花を楽しめるのも明月院ならではで、とくに寒い季節に咲く明月院の蠟梅(ろうばい)も梅ファンの間では有名で、この明月院の蠟梅が大好きというマニアもかなり存在します。
しかも、暮れから正月にかけても水仙の花が見ごろですから、名月院を訪れる人たちは1年を通じて楽しめるのです。
明月院は、鎌倉三十三観音と鎌倉二十四地蔵霊場、鎌倉十三佛霊場などの札所としても知られ、縁結び、子授け、蓄財にご利益があるとされています。

本堂の方丈の間からは「悟りの窓」と呼ばれる丸窓を通して庭園を見ることが出来ます。ここからは、初夏の緑、秋の紅葉、それぞれが見事なもので、何を悟るかは本院次第です。
境内の入口に架かる茶々橋の畔にウサギとカメの像があり、これも何やら「悟り」の境地に無縁ではなさそうです。
6月の公開時間は、8:30~17:00で、6月以外は、9:00~16:00です。

所在地
〒247-0062  神奈川県鎌倉市山ノ内189
0467-24-3437
JR横須賀線北鎌倉駅から南東に徒歩で約10分。