70-高知県・朝倉神社

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心霊研究の第一人者が推す
開運スポット巡りー70

小林 永周

厄落とし、商売繁盛、金運アップ
高知県・朝倉神社(あさくらじんじゃ)

高知県高知市の西に位置する朝倉の地にある朝倉神社は、「土佐国二宮」。、木の宮様」と称される式内社です。
祭神は、「天津羽羽神(あまつははがみ)」と「天豊財重日足姫天皇 (あめとよたからいかしひたらしひめのすめらみこと)」の2柱です。
創建は古く、日本書紀によると女帝・第37代斉明天皇7年(661年)の西征伝説に百済救援のために難波宮から伊予熟田津などを経て朝倉に移ったとあり、朝倉神社後背の赤鬼山(あかぎやま)の木を切って造営したのが朝倉宮であるとする説もあります。
その斉明天皇の死後、赤鬼山の神である前述の「天津羽羽神」と共に斉明天皇の霊を「天豊財重日足姫天皇」として合祀したと伝えられているのです。
通説では、福岡県朝倉市山田の「朝倉社」との関連も、百済救援の行軍の宿営地であることからして筑紫起源説も『風土記』や『延喜式』に散見されるとのことです。
いずれにしても、当地では斉明天皇伝説が有力で、関連地名も多く、朝倉神社南方の鵜来巣山(うぐるすやま)に斉明天皇の御陵があり、朝倉神社の俗称「木の丸様」も、赤鬼山(史跡)から伐り出した粗い丸木による俄(にわか)造りの朝倉行宮を「木の丸殿」と称したとする説に由来します。
さらに、前述の斉明天皇御陵両説のある鵜来巣山には、「黄金千両漆七桶」の埋蔵金伝説もあり、朝倉神社参詣が金運や商売繁盛に寄与するとされ、同時に赤鬼山の鬼がが邪気を払うとかで「厄落とし」のご利益が得られ、七五三でも賑わいます。
文化財も多く、国の重要文化財としては、本殿に加えて棟札や建造物があり、高知県指定文化財としては有形文化財 となる尾戸焼狛犬(土佐国尾戸で産出の陶器)で作られた阿吽1対狛犬や、南北朝時代の銅造阿弥陀如来坐像などがあり、無形民俗文化財としては「朝倉神社秋季祭礼」などがあります。
江戸時代には朝倉神社を崇敬する土佐藩の第2代藩主山内忠義によって明暦3年(1657年)に本殿が、寛政8年(1796年)には第10代山内豊策によって拝殿などが再建されています。
社地は1反11代3歩、社領は2反、完工した建物の桁行は三間・梁間二間、屋根は柿葺で切妻造り、屋根の前面に軒唐破風付きの向拝一間を付す、神社本殿としては珍しい形式になる。棟には置千木3個、勝男木5本を載せる。建物周囲では脇障子や壁板には色鮮やかな絵画さらに、建造物の随所に極彩色が用いられ、全体的に華麗に彩られている神社です。

夏祭り(7月24日)には、江戸時代の絵師・絵金こと弘瀬金蔵の襖絵が公開されます。無形文化財の秋例大祭 (11月10日)では、「なんもんで(南無阿弥陀仏)」と唱えながら、手に扇子やタイコタイコを持った老若男女が踊る「なんもんで踊り」が有名で、棒振りや神相撲なども古くからの伝統芸能として奉納されています。
なお、この祭りに参加するとそれから1年間は無病息災・・・今年の秋は参加してみますか?

所在地&アクセス
高知県高知市朝倉丙2100
TEL 088-844-1360
JR四国旅客鉄道土讃線 朝倉駅から徒歩で西へ400メートル(約10分)。
とさでん交通伊野線 朝倉神社前停留場から北東へ300メートル(約8分)。
高知空港より車で約1時間(伊野ICより約15分)。