ウイーン少年合唱団ー2

このコーナーは宗像信子講師(左)と安司弘子講師が担当します。

ウイーン少年合唱団ー2

宗像 信子
ウィーン旅行の1回目にウィーン少年合唱団のことを書きました。
あの時は興奮さめやらずで何の説明も無しの報告でした。
今回は気持ちを落ち着けてウィーン少年合唱団と王宮礼拝堂をご紹介したいと思います。もちろん有名な合唱団なので皆さまご存じかと思います。
ウィーン少年合唱団(Wiener Sangerknaben )は、1498年に皇帝マクシミリアン1世により、王宮礼拝少年聖歌隊として創立されました。団員から音楽家になった人も多く、ハイドンやシューベルトも団員だったそうです。
ハプスブルグ帝国の崩壊とともに1918年にいったん解散したが、1924年に復活し現在に至っています。
入団を希望する少年たちは厳しい審査の結果、6歳から14歳までの声変わりまで在団できます。
約100 名のメンバーがアウガルテン宮殿を校舎兼寄宿舎として活動しています。おそらく世界で最も有名な少年合唱団であり、歌う親善大使として日本はもちろん世界で公演していることは皆さまご存じのことと思います。
ウィーンでは9月中旬から6月中旬の日曜日に王宮礼拝堂のミサで唄っています。
この王宮礼拝堂はハプスブルグ家が13世紀後半から1918年まで約600年以上にわたって住居としてきた王宮Hofburgの一角にスイス宮Schwaeizerhofがあり、その中庭にあります。
このスイス宮は13世紀末に建てられ、王宮最古の部分に属します。
マリア・テレジアの命で王宮の警護にあたったスイス傭兵が宿営していたことからその名前がついたそうです。この門をくぐると中庭に面して王宮礼拝堂Burgkapelle’があります。
この礼拝堂は日曜日や宗教的祝日のミサには、ウィーン少年合唱団、ウィーン・フィルの選抜メンバー、ウィーン国立オペラ座合唱団、名オルガニストからなる王宮礼拝堂楽団Hofmusikkapelleによる、格式高い教会音楽が演奏されています。
今回の写真はその中庭にミサを終えた少年たちが迎えにきた家族と会っているところです。普段は寄宿生活ですが時々休暇があり、自宅に帰るようです。
その表情を見ていると、やっぱり子どもでママと会えて、とても嬉しそうないい表情をしています。
かわいいですね。