月別アーカイブ: 2011年7月

女性のための開運講座-88&新選組


  暑中お見舞い申し上げます。

  今回は、江戸時代末期の俳諧師「豊玉」宗匠の発句です。
 若い時の発句ですから出来の良し悪しはありますが、感
性はいいですね。皆さまよくご存じの方です。
 是非、誰の発句か当ててください。

 朝雪の 盛りを知らず 伝馬町
 (宗匠がまだ未成年だった頃の伝馬町の朝の雪景色です)
 山門を 見こして見ゆる 春の月
 (武蔵国高幡山金剛時にて。宗匠の菩提寺です)
 さしむかう 心は清き 水鏡
 (宗匠が京に向かう前の心境を遺したものです)
 しれば迷い しらねば迷わぬ 恋の道
 (宗匠は、恋心を振り捨てるように京に去ります)
 降りながら 消ゆる雪あり 上巳こそ
 (安政7年3月3日、桜田門に散った井伊直弼を悼んで)

 上のヒントで誰が俳諧師の名が分かりましたか?
 17歳で伝馬町の呉服屋に奉公に出て、女性問題でクビに。
 27歳で一念発起し、この句集を残して京に向かいます。
 この感性豊かな豊玉宗匠は、京で剣鬼と化して暴れまくります。
  土方歳三・・・その青春の思い出が詰まった句集の一部です。
 では、句集の内容をもう少し・・・   

 水音に 添いて聞きけり 川千鳥
 手のひらを 硯にやせん 春の山
 願うこと あるかも知らず 火取虫
 菜の花の すたれに登る 朝日かな
 人の世の ものとは見えず 梅の花
 朧とも いわて春立ち としのうち
 春の草 五色までは 覚えけり
 朝茶呑て そちこちすれば 霞なれ
 春の夜は むつかしからぬ 噺かな
 三日月の 水の底照る 春の雨
 横に行く 足跡はなし 朝の雪
 二三輪 はつ花たけは とりはやす
 玉川に 鮎つり来るや ひかんかな
 来た人に もらいあくびや 春の雨
 梅の花 一輪咲きても 梅はうめ
 あばらやに 寝ていて寒し 春の月
 今日も今日 たこのうなりや 夕けせん
 武蔵野や つよう出てくる 花見酒
 梅の花 咲くるるたけに 咲くと散る
                                 つづく
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー88 

(3) 心身回復・安眠美容コース 

 2.美人は夜つくられる-2

 トーマス・デッカーという人は「睡眠は健康と肉体を結ぶ金の
鎖である」といいましたが私は「睡眠は、若さと魅力を取り戻
す脳の宝石である」言い直します。
 したがって、充分の眠りがあれば、身体細胞の新陳代謝によ
り肌も艶を取り戻し、体力も回復し若々しい気力が充実し、瞳
も生き生きとよみがえります。
 美しさの条件を身体的に見ますと、目や髪・顔の表情・肌の
色艶・顔型・体型など様々な要因があります。その全体的バラ
ンスの善し悪しで美人という評価がくだされていますが、その
中でもとくに重要なポイントになるのは目です。
 目がきれいでキラキラと輝いているときは、心身共にエネル
ギッシュに充実しているときです。「目は心の窓」といい、目
の輝きは心の輝きであることは、古今東西ゆるがすことのでき
ない人間観察の定理です。そして、きれいな目の輝きは深い睡
眠から得られるものです。
 眠りが浅く常に睡眠不足気味の人の目は輝きを失っています。
 悩み事があったりして神経がいらだち疲れていても眠れない
という不眠症の人の目は黄味を帯びて濁って見えることがあり
ます。これは目が疲れると一時的に老化現象を起こしたときの
ように目の水晶に黄膜がかかるためで、本人も周囲全体がどん
よりと黄味がかかって見えるものです。俗という「太陽が黄色
く見える」現象などもこの一例です。
 これでは、どんなに素晴らしいプロポーションでも顔立ちが
よくても美人とは程遠い存在で幻滅です。しかも、このような
状態のときは内臓の働きも血行も悪いため身体の隅々まで栄養
素が行き渡らず身体全体の皮膚表面の細胞の新陳代謝がスムー
ズに行われず肌も荒れ、艶もなくなり、いかにも不健康という
感じが伝わってきます。
 それでも、仕事や遊びが面白くて気力が充実しているときに
は眠る間もないほど忙しいときでも、寝不足が苦にならず、目
の輝きも失せません。
 これは、眠りは短時間でも眠りの質が深いため新陳代謝効果
とバランスが機能しているからです。
 深い眠りのためには、深いリラックス状態を必要とします。
 そのためにも、日頃の悩み事などを整理し、常に快適な眠りが
得られるように条件を整えておくことが大切です。
 このように「美人は夜つくられる」のは心理ですが、もう一
つ大切なことがあります。
 眠りに入る前に希望に溢れた明日の楽しいイメージを心の中に
思い描くことで、それまでの不安や否定的な意識をすべて一掃す
ることです。
 とくに、ホルモンバランスを正常に働かせる意味でも愛情面の
プラスイメージを心に描きながら安らかな眠りに入るのは美しい
自分をつくる最良の方法です。
 女性は恋をすると美しくなります。女性は人に愛され人に褒め
られると魅力を増します。人気が出て人に注目されるとさらに自
信も美しさも倍加します。
 健康で明るく楽しい日常生活が美しさをさらに引き立てます。
 リラックス状態の中の素直な笑顔は、あなたをさらに魅力的に
美しく輝かせます。
 それら、すべてのプラス暗示に中で深い眠りに入ったとき、あ
なたは真の輝きと美しい表情で朝、目覚めるでしょう。
                       つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新選組ー異聞

  第三章 黒船騒乱

(9)うちわ祭りの夜-2

 誰もが男達に囲まれた男が斬られた、と思ったが、初老の男
は身を翻して刀を避けた。それを見た男達は汚い罵声で脅しな
がら、いっせいに刀を抜いて斬りかかった。
 歳三は湯呑を置いて立ちあがり、店の女に荷物と娘を預ける
と、迷わずに争いの中に飛び込んだ。
 手には、長床几の上に置いてあった泉州と名入りの渋団扇を
とっさに握っていた。その団扇を猫だましのように振るって、
男達の動きを一瞬だけでも惑わせた。
「おやじさん、早く逃げな!」
 ところが、初老の男は「助立ちに感謝しますぞ!」と叫んで、
敢然と護身用の脇差で男達に立ち向かう。逃げるどころか、こ
れではどう見ても自分から好んで戦っているとしか思えない。
 しかし、年齢が高いだけに、いくら攻め込んで優位に立って
いても疲れが出たら袋叩きにされるだけだ。
 これでは仲栽も出来ない。仕方なく歳三は「助成を!」と叫
んで団扇を捨てて脇差しを抜くと、積極的に参加して峯打ちで
肩口の上を叩いて二人ばかり倒した。知らぬ土地で死者など出
すと、どんな目に会うか分からないからだ。
 それでも、かなり力が入っているから打ちどころが悪ければ
怪我をする。ところが、争いが終わって倒れて呻いている六人
の男達を見て驚いた、全員が寸分の狂いもなく頸動脈を押さえ
て地面でのた打ち回って唸っている。初老の男は歳三と全く同
じ手で四人の無法者を倒していたのだ。
「お前さんたち、まだやるかね? 今度は峯打ちじゃないよ」
 静まり返っていた群衆から拍手が湧き、惨めな渡世人をのの
しって笑い者にした。六人の男達はようやく立ち上がると刀を
拾って、「覚えてやがれ」と定番の捨て台詞を掠れた声で吐き
捨ててよろよろと無様な姿で逃げて行く。
「ざまあみろ! 名主さんにゃ敵うめえ」
 群衆の声を背に六人の無法者が姿を消すと、初老の男が歳三
に頭を下げた。
「危ないところを助力頂き有り難うございます。おかげで助か
りました」
「とんでもない。余計な手出しをしまして」
 歳三がいなくても、多分、この初老の男は彼ら六人全部を倒
していたに違いない。
「お見かけのところ小間物の商いだね。よろしければ拙宅にお
寄りくだされ」
 歳三に赤飯を振舞った茶屋の女中が、盆に茶と団子を載せて
二人を呼びとめた。
「かぶと山村の名主さま。お見事でございました。粗茶ですが、
お二人さまでどうぞ」
「有り難う。頂きますよ」
 隠れていた娘が「有り難うございました」と、二人に向かっ
て頭を下げた。
 初老の男が、その肩を軽く叩いて、
「おカネ、ご両親は達者かい?」
「おかげさまで」
「気をつけてお帰りよ」
 かぶと山村の名主と聞いて、歳三は中年男の素性を思い出し
ていた。武州大里郡甲山村の豪農で、道場持ちの根岸という名
物名主がいると聞いている。
 歳三はまじまじと男を見た。村に入った強盗を退治したなど
の武勇伝も幾つか聞いた。多摩では道場持ちの剣術師範の名主
は何人もいるが、この辺りでは珍しいのだ。
                 つづく
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 花見正樹事務所 電話03-3542-1150
 ホームページ・   http://kaiundou.jp
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女性のための開運講座ー87&新選組


 台風一過、また暑い日が続きますね。
 今、私の身の上に降って湧いたような話があります。
 私の住む栗橋という埼玉県北部の小さな町は、最近久
喜市と合併しました。合併はしたものの何もない町です
から、町役人も議員も肩身が狭いようです。
 何とか町輿しをと考えても、そう簡単にいい知恵など
出るわけがありません。そこで行きつくのが「他人のふ
んどしで相撲をとる」という手です。これは本来「強い
力士の褌を借りて強がる」ですが、今は「人の好意に便
乗する」です。
 そこで、郷土史研究家の教育委員会の一人の提案です。
 地元に「もの書きらしい」のがいるから利用したら?

 そこで、早速、疑わしげに私に打診です。
「静御前の話は書けませんかねえ?」
 これで「出来ません」と言えばいいのですが、そうは
言えません。なにしろ、私の住む栗橋町は、静御前の墓
と関所跡以外には何もないのです。ここに住み着いて以
来「静御前祭り」などで世話になっています。
 しかし、静御前の墓など全国各地にあり北海道にもあ
るほどで信憑性は??です。
「静御前が栗橋で死んだという根拠は?」
「え? 小説だから何でも自由に書けるんでしょう?」
 なるほど、「もの書きは見て来たようなウソを書き」、
それをつい忘れていました。静女がここで死んだと言う
のは、静女が用いていたという「ツゲ櫛と古衣装」が動
かぬ証拠だそうです。やはり「その程度か?」という思
いはありますが仕方ありません。
 つい先日、今、HPに連載中の新選組内に静御前の墓
を書いたばかりです。商人姿の土方歳三が静御前の墓に
詣でた後、ある母子を案内して関所破りをするのです。
 これを思えば、何でも書けそうです。

 それに、義経は、私にとって書かねばならない一身上
の事情もあります。伊豆狩野川の畔に住む元校長で郷土
史家の先輩釣友から、源頼朝の挙兵までの資料を沢山頂
いていますし、私の遠祖は頼朝に滅ぼされた源系三浦一
族ですから、これもご縁です。この状況での静御前の話
・・・これは、時期は別にして乗るしかありません。

 遠い京の都から義経を追って草深い辺鄙な栗橋の地ま
で辿りついた静女は、旅人から義経の壮絶な最期を死を
知らされて、失意のまま病に倒れて貧しい農夫のあばら
屋でぼろ布団に包まれて涙をぼろぼろ流しながら逝きま
す。
 こんな月並なラストシーンはいかがですか?
       ---
 杉皮に石を置いた屋根の隙間から差す下弦の月の薄明
りが、静女の息絶え絶えの寝顔を照らしていた。恋人に
逢えぬ怒りと悔しさに涙にまみれた修羅の形相で、一声
断末魔の奇声を発した静女は、介抱する農夫の手を強く
握りしめて息絶えた。疲れやつれたとはいえ死してなお、
都一を謳われた美女の面影を凄愴な輝きに残してはいた
が、魂はすでに恋しき人の元に飛び去っているかのよう
であった。
 その能面のような死に顔を、農夫の兼吉が魂を奪われ
たかのように、握られた手の痛みも忘れて呆然と口を開
けたまま見つめていた。
      ----
 静女は哀れ過ぎます。義経には正妻として頼朝の武将・
河越重頼の娘がいます。妻女は夫に寄り添って奥州まで
行き死を共にします。そんな妻の存在を知りながら義経
を慕って野垂れ死にをする静女の悲しい心の奥底を、女
ごころを知らぬこの無粋な男に書けるのか? と、自問
自答しています。
 その前に、どっかりと新選組&戊辰戦争が立ちはだか
っています。多分、義経と静女の悲恋物語に辿りつく前
に、私が荒野の果てで雨に打たれて野垂れ死にです。

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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
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 女性のための開運講座ー87 

(3) 心身回復・安眠美容コース 

 2.美人は夜つくられる-1

 テレビ出演も地方局などに招かれると結構面白い話題
があるものです。あるとき、大阪読売テレビ製作の番組
でどういう風の吹き回しか私(花見)に声が掛かり、調子
よくOKの返事をしたらそれが日曜日、番組名もなんと、
「おもしろサンデー」といい、司会が桂文珍と由紀さお
りという異色コンビで大阪では結構人気がいいというこ
とでした。
 詳しい打ち合わせは当日で、ということでのこのこ出
かけたところ、番組は夜の生放送、当日は局製作の生番
組はそれだけ、実におうように水割りのグラスを傾けな
がらの打ち合わせということで雑談漫談冗談ばかりで放
送内容については誰も触れようとしません。
 それでも、事前に銀座サロン風景などが取材されてい
るから、その説明などするのかと思っていたら、いざ本
番、打ち合わせもあらばこそ、いきなりアルコールに弱
い体質の酒気を帯びた真っ赤な顔がライトに照らされて、
眠りについての科学的考察を語る羽目になっていました。

 なにしろスタッフ・出演者ほぼ全員が多少アルコール
入りになっていましたから顔はニコニコ、口はなめらか
思わず知らず思ってもいなかった言葉が口をついて出た
ものです。

 それで脱線、本来は眠ることでストレス解消と自説を
並べるところがたちまち美人論に突入、その根拠につい
て述べました。
 深い眠りに入ると、眠っている間に、からだの若さと
筋肉をつくるRNA・リポ核酸というアミノ酸を作って
蛋白質を合成する物質ができます。この物質が脳や体内
組織を若返らせます。
 とくに、人間の脳にはこのある種の蛋白質が絶対必要
で、これは眠らないと合成されないのです。
 そして、これが若さを保つために絶対欠かせないもの
なのです。
              つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
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 新選組ー異聞

  第三章 黒船騒乱

(9)うちわ祭りの夜-1

 上州への道中で遭遇した事件も歳三の記憶に残った。
 上州は侠客の多い土地だと聞いてやって来て、すぐ
この事件に遭遇したのだ。
 その日の熊谷宿は夏祭りの最中で、盛り場は多くの
人で賑わっていた。街道に並んだ露店に旗や幟が翻え
り、横紐に括りつけられた無数の団扇が風になびいて
いる。
「旅のお客さん、うちわ祭りの縁起ものだよ!」
 茶店の女に袖を掴まれて振り返ると、目の前に赤飯
の上に大根の漬物を載せた椀がある。
「この団扇も持ってきな」
 背の荷を降ろし、その上に笠と貰った渋団扇を置き、
山盛りの飯椀を手に長床几に座った。
 熊谷には、平安期に流行った疫病の退散祈願に京都
八坂神社を勧請したという歴史がある。それが、文禄
年間に祇園祭りから熊谷うちわ祭りとして広まり、人
々には赤飯が振舞われたとか。
 今では、無病息災・五穀豊穣・商売繁盛の祭りとし
て賑わっている。
 丁度、昼飯時で空腹だったから、四文銭を五枚置い
て、歳三はすぐ飯を箸をつけた。
「じゃあ遠慮なく頂くよ」
「これは祭りの景気付けで銭はいらないんだよ。それ
にこれじゃ多すぎて」
「そいつは、団扇代にでもとっといてくれ」
 食事を終えて、熱い渋茶を飲んでいる時、騒ぎが起
った。
 娘が掛け込んで来て歳三の蔭に隠れて震えていて、
外で何やら怒号が起っている。
 見ると、歳三のすぐ目の前の群衆の人垣の間から、
六人のやくざ者が刃物をちらつかせて、初老の男を囲
んで脅している。長脇差しを突き出して一人が喚いた。
「よくも俺らをコケにしやがったな! 名主だって勘
弁しねえぞ」
「年端もいかない若い娘にいたずらとは、村を預かる
者として許せませんぞ」
「手を握っただけで何が悪い!」
「おまえさんら、娘を裏の林に連れ込んで、みんなで
手篭めにするつもりでしたな?」
「だったらどうする! 日頃から百姓に悪知恵つけや
がって」
「博打を止めさせて悪いのかね?」
「こっちの稼ぎが減るだけじゃねえ、百姓だって楽し
みが減るんだぞ」
「都合のいいことを言いなさんな。少し懲らしめます
ぞ」
「なにを!」
 一人が白刃を振るって斬りかかった。
                 つづく
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女性のための開運講座ー86&新選組


 毎日、暑い日が続きますね。
 今日は「素晴らしき人生」という話です。
 これは私のことではありません。
 私の場合は「楽しい人生」には間違いありませんが
「素晴らしい」にはほど遠いからです。
 これは、開運村HP、日本文芸学院客員講師でお馴
染の桐山健一さんのことです。桐山さんは10年ほど
前、故井上ひさし(元ペンクラブ会長)氏から「文学
の里を地方から」と助言されて文学界に入ったという
異端児ですが、その行動力には頭が下がります。
 井上氏は桐山さんに、「文芸誌に協力して、それが
3年続けば編集長とそれを支える地域の力、5年続け
ばそれに加えてあなたの努力が報われたと思いなさい。
文芸誌を続けることは生易しいことではありませんよ」
と、言われたそうです。
 全くその通り、殆どの同人誌は短命なのです。
 桐山さんが協力する中に、宮崎県東臼杵郡美郷町の
有志で発行する文芸誌があります。「美郷文芸」と呼
ぶ80頁弱の小冊子ですが、すでに20号、よくぞ続
いたと、故井上氏も草葉の陰から拍手してくれている
はずです。
 実際、地方の文芸誌を維持する大変さは、私自身、
イヤというほど見聞きして熟知しております。
 私が文学の世界に入ったのは、今は亡き青山光二と
いう師との出会いからです。青山師は太宰治、芥川龍
之介、織田作之助、丹羽文雄氏らと交流の深い文学者
です。
 東大文学部時代から一緒に下宿していた親友の「織
田サク」が、代表作の「夫婦善哉」で世に出て一気に
一流作家として羽ばたいたのに大いに刺激されたそう
です。
 青山師は、当時の文学者としてはタブーだったヤク
ザ小説を次々に発表し、それが映画化されて話題にな
り過ぎて大衆作家のレッテルが貼られたのを、かなり
気にしていました。
 その後、褒章も得て文芸界で推奨された文人の名誉
である芸術院入りが、ある著名な老女流作家H女史の
猛反対で見送られてしまったのです。
「反道徳的社会のヤクザ小説を書く人が権威ある芸術
院会員なんて、もっての他です!」
 これが、H女史の拒絶理由です。
 この時の青山師の無念さは、身近にいる私には痛い
ほど伝わっています。青山師にとっては、大衆文学も
純文学も垣根がなかったのですから悔しいのは当然で
す。
 それからの師は、ひたすら純文学という枠内の小説
を書き続けました。その結果、91歳で書いた「吾妹
子(わぎもこ)哀し」で川端康成文学賞を得ています。
 その賞は、文学者として最高の栄誉ですから、師は
これを以って人生を全うしました。これも「素晴らし
き人生」です。
 その青山師の後継者は不肖私ですので、師の名を汚
さない作品を書かねばなりません。私も、自他共に認
める作品を遺した時「素晴らしき人生」として静かに
幕を引きます。まあ、そうなれば、というタラレバで
はありますが・・・。

 青山師の兄弟分に、やはり褒章組の元武蔵野大学理
事長で名誉教授、現代随一の文芸評論家・大河内昭爾
先生という大人物がいます。
 青山師と親しいということは当然ながら私とも親し
い仲で、私からみれば大先輩です。私も誘われて8歳
年長の大先輩の講演に同行し、温泉や美味しい郷土料
理などに便乗しています。その上、その大先輩には、
日本文芸学院の名誉学長もお願いしています。
 大先輩の講演内容は、殆どが地方で盛んな文芸同人
誌がテーマです。それが主宰者の注文ですから仕方あ
りません。
 文芸評論家で、自らも資金難に苦労しながらも文芸
誌「季刊文科」を主宰する大河内大先輩の元には、毎
月山のような文芸同人誌が送られてきます。
 そんな大先輩の元には全国から講演依頼がひっきり
なしに舞い込みます。氏は、体調が悪くて講演が中断
したら私に「替わってくれ」と言いますが無論冗談で
す。私には文芸誌について語るほどの知識も実績もあ
りません。
 しかし、文芸誌事情に疎い私にも、同人誌にはピン
キリまであることだけは承知しております。紙質、表
装、頁数、会員数、内容の質、作家層などの違いが歴
然だからです。書店に並ぶ立派な本から手刷りの小冊
子まで様々ですが、会員が多い文芸誌はそれだなりに
充分な制作費をかけて見てくれのいい本を出していま
すが、中身は外装とは関係ありません。

 文芸講演に集まる文芸ファンは、驚くほど熱心で生
真面目なのに感心します。文芸評論家の大河内大先輩
が、雨後のタケノコの如くどこにでも出てくる文芸誌
には、「稀には見るべきものもあるのですが・・・」
と認めた上で、「自画自賛」「自己満足」「内容がな
い」「文芸誌から一流の文学者は生まれない」、こん
な辛辣な言葉を教壇で鍛えた巧みな話術でひょうひょ
うと冗談交じりで話すのです。
 大河内大先輩宅に送られた数多くの文芸誌に載った
作品中、幸運にも目に止まった作品が偉大な評論家の
評を受けて雑誌や新聞に載ることになりますが、その
幸運は偶然でもあるのです。

 さて、文芸誌「美郷文芸(編集長・藤本茂氏)」を
支える桐山健一さんに話を戻します。桐山さんは日本
中を旅して歩いて、詩を書き旅日記、エッセイを書き
続けています。その作品はつねに瑞々しい感性と叙情
に溢れていて、啄木に傾倒する桐山さんの優しいお人
柄が偲ばれます。「美郷文芸」20号にも「幻想の白
い時空」「哀愁」「粉雪舞い散る那須高原」「素朴で
孤独な旅」「十勝平野の豆」「ポエニの思想」「新聞
の使命」とショートエッセイが続き、「啄木の青春に
重なる」と詩作があり、小説「ポエニの希望」で、古
代フェニキア人とレバノン海岸を舞台に遠い中東の物
語に夢を託します。それらの作品の底に流れる啄木と
共通の孤独感・・・これが桐山さんの作品を生むエネ
ルギーになっていて、人として生きる悩みや苦しみ、
その合間に垣間見る一瞬の輝きを見い出した時の喜び
が伝わってきます。それらは正しく啄木と共通のもの
でした。

 桐山さんは、かなりの歳月をご兄弟と半月交代で老
いた母親の介護生活を続けています。横浜市の自宅か
ら京都まで、毎月、月の半分を通っていられるのです。
 これは大変なことです。
 そのご自分に課せられた逃れられない宿命を、その
まま受け入れて桐山さんは決して愚痴ることがない。
その心根の優しさで詩を詠み、随筆、小説を書き続け
る・・・その底にそこはかとなく哀愁が流れるのです。
 自分が置かれた環境から心を磨いて文学を生みだす、
これこそが文学の本質だとすると、桐山健一さんもま
た「素晴らしき人生」を歩みつつあるのは間違いあり
ません。こう考えて、私は惜しげなく桐山健一さんと
「美郷文芸」に賞賛と激励の拍手を送ります。
                   
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(3) 心身回復・安眠美容コース 

 1、眠りのサイエンス-2

眠りの判定には脳波が用いられると言いましたが、脳
波の測定によって精神の安定状態もわかりますから、
ストレスの多い現代に生きる私たちのリラックス状態
や興奮状態などが脳波の測定するだけで一目でわかり
ます。
 脳波というのは、脳の二点に電極をセットして、そ
の二点間の電位差の変化を読み取ることで、脳から出
る電波のことではありません。その二点間の電位差が
ゆるやかなほどリラックス脳であることが証明されま
すが、このときの波形の状態によって次のように分類
されます。
1. ガンマ波 興奮状態の脳波
2. ベータ波 緊張状態の脳波
3. アルファ波 リラックス状態の脳波
4. シータ波 安静状態の脳波
5. デルタ波 熟睡状態の脳波
 以上の5種類の脳波の内、美容に良い影響を及ぼす
脳波は3のアルファ波と4のシータ波です。アルファ波
の内容についてはほかで説明しますので省略しますが、
眠りに入ったときは脳波はシータ波またはデルタ波に
なります。
 不眠症の脳波ではシータ波もデルタ波も継続性がな
く、やすらぎの脳波に入れないためよけいイライラし、
精神的疲労が蓄積されますから、美容上にも悪い影響
だけが残ります。眠りの形と性格についての研究はか
なり以前から進んでいますが、規則的な就寝起床時間
を守って生活できる人は、分別ある常識人で安定した
性格であり、不規則な睡眠時間の人はムラの多い性格
と言われます。
 低血圧の人は、夜更かし朝寝坊、高血圧の人は早寝
早起きタイプということもありますが、美容のために
は、まず規則正しい眠りを取ることと、その眠りを深
くすること、さらに大切なことは、楽しく快適でここ
ろよい眠りをとることです。
 こころよい眠りは、全身の細胞の若さを再生し、心
も身体もリフレッシュさせ、生きる喜び、明日への希
望を与え、さらに、あなたの魅力を若々しくよみがえ
らせることでしょう。
 したがって、よい眠りをとることは、細胞を若返ら
せ、美しさを作り出すことですから「寝不足は美容の
大敵」ということが理解されると思います。
              つづく
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  第三章 黒船騒乱

(8)賭場の喧嘩-2

 金之助と睨みあっている坊主が、右手で刀を構えたま
ま、左手で懐中から十手を取り出した。
「ご用だって言ったな。それじゃあ二人とも、大人しく
お縄につくか?」
 歳三に衣類をぼろぼろにされた髭面の用心棒が喚いた。
「もういいだろう。お互いに無駄死にはしたくない。
親分も手を引いてくれ」
 用心棒が刀を鞘に収めて歳三に近付いて来た。
「弥太郎さんとやら、おまえさん、ただのムジナじゃな
さそうだな?」
「うるさい。おれはムジナじゃない。ただの小間物屋だ」
「そうか? おれは菱山の佐太郎というケチな野郎だ。
そこの法印さんに雇われてる」
「なんだ、浪人じゃねえのか?」
「ま、武士の真似ってとこかな」
 少し髪の伸びた坊主頭の法印が顎をしゃくった。
「手入れなら、二人をしょっ引くところだが、今日は見
逃してやる」
 金之助が嘲笑った。
「坊主に博徒に岡っ引き、三足のわらじか? その上、
にせ浪人? 全く呆れた連中だな」
「この野郎、いい気になりやがって。にせ浪人のどこが
悪い!」
「まあ待て、佐太郎、わしらは縄張りと賭け金さえ取り
戻せればいいのだ。こいつらにも用はない」
 金之助が居丈高に威張った。
「ならば、おれの勝ち分だけでも返せ!」
「分かった。それで水に流そう。定吉、金は抑えたか?」
 法印が定吉という子分を呼んで命じた。
「こいつの勝ち分を返してやれ」
「へい」
 さすがに博徒は話が早い。盆茣蓙を襲った直後に金函
を抑え、金之助の駒札も数えてあった。
「十五両とニ分二朱ですが、寺銭は二両ほど引きますか」
「随分と稼いだな。巻きあげた残りの銭はいくらある?」
「ざっと百両ってとこです」
「なら、寺銭は要らん。そっくり返してやれ」
 金之助は、その金を横柄な態度で受け取り、懐中から
巾着を取り出し無造作に詰め込んだ。
 法印が、今度は金之助を誘った。
「おまえさんは、いい度胸で腕も確かだ。うちに草鞋を
脱がねえか? すぐ幹部だぜ」
「うるせえ。たかが博徒のくせにでかい口きくな。おれ
は博打は好きだが博徒にはならん」
「まあ、そういうな。関東取締役の御用をつとめる法印
の仙之助だ。気が向いたら寄ってくれ」
 法印が、定吉という子分を呼んで命じた。
「こちらの弥太郎さんにも、五両ほどくれてやれ」
「わらじ代なら1分もあれば」
「いいんだ。これだけ腕っ節の強い若い衆はそうはいね
え。楽しませてもらった分だ」
 子分の定吉が目の前で粒銀などで数えて五両、歳三の
前に出した。
「そいつは境内を血で汚した掃除料で寺に寄進してくれ。
てめえらの顔はしっかり覚えた」
「覚えてどうしようというんだ?」
「いずれ、出番が来たら声を掛けるさ」
「出入り(争い事)なら手伝うぜ」
 歳三は、さっさと荷物を担いで立ち上がった。
(石田散薬があれば、こいつらの傷も早く治るのに)
 歳三は腹の中で、そんなことも考えている。金之助が
あわてて声をかけた。
「弥太郎さんとやら、もしも歳さんに会ったら、鍬次郎
からよろしくとな」
「鍬次郎? 分かった伝えておく」
 そういえば、金之助から鍬次郎に改名していたと聞い
ていたのを歳三は忘れていた。歳三はもう後は振り向か
ない。だが、仙之助と鍬次郎、髭の佐太郎の名もしっか
りと頭に刻み込んでいた。
                 つづく
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女性のための開運講座ー85&新選組


 毎日、暑い日が続きますね。
 東電さんと菅政権のちょっとしたヘマによる節電騒
ぎで、熱中症の人が続出しています。
 私もこの年での熱中症、自分でも呆れています。
 その症状と周囲への影響、応急処置について考えて
みました。猛暑の夏でもあり、最近はその熱中症のお
かげで熟睡も出来ません。
 熱中症とは幾つかの症状の総称ですから、何か原因
があるはずです。そこで考えてみました。
 ふつうの熱中症は、発汗や循環機能の異常で体温調
節に失敗して発症します。その結果、眩暈(めまい)
がしたりだるかったりで不調になり死に至る場合もあ
るのです。熱中症になると、体内の水分や塩分のバラ
ンスが崩れ、めまい・けいれん・吐き気・頭痛などを
感じ、熱疲労、熱けいれん、熱失神、熱射病(日射病)
などの症状が現われます。
 私の場合は、それらの症状とは全く違うようです。
 しかも、はっきりした自覚症状もないままに、ずる
ずると症状が悪化しているのです。それにしても熱中
症には再発性がある・・・これをすっかり忘れていま
した。しかも、以前、熱中症を経験した人は、その後
も熱中症になりやすい、との説もあるようです。

 熱中症を防ぐために、水分補給で脱水症状を避ける。
 汗を大量にかいた後に水ばかり飲んで、塩分の補給
をしなかった場合に起こる塩分やミネラル不足による
「熱けいれん」、これらは私には関係ありません。
 灼熱の河原歩きで直射日光にさらされ末梢血管の拡
張による血圧降下での眩暈(めまい)失神による熱射
病、これも母親の介護で鮎釣りでを休んでいる今年の
私には無縁です。
 熱中症以前の頭の回転の悪さ・・・これは幼児期以
来ですから仕方ありません。

 私は新選組の史跡を追い求めて取材するうちに、慶
応4年(1868)戊申(つちのえさる)年1月に勃
発した鳥羽伏見の戦いから函館戦争に至る戊辰(ぼし
ん)戦争における土方歳三の役割について興味を抱く
ようになりました。戊申戦争は元新選組副長・土方歳
三の壮烈な戦死によって完結しているからです。

 京都市左京区黒谷町にある紫雲山金戒光明寺は、新
選組発祥の地です。この黒谷・金戒光明寺に本陣を構
えた京都守護職・会津藩主松平容保に、浪士組の芹沢
鴨と近藤勇が招かれ、京都治安に励むように「新選組」
の名を賜わった記念すべき地でもあります。幕末の京
都は西国各藩の脱藩浪士による暗殺や強奪が日常化し、
手のつけようのない状態になっていたのです。

 文久2年(1862)、14代将軍徳川家茂は京都
の治安維持に京都守護職という役職をつくり、親藩で
強力な武力を有する会津藩主松平容保(かたもり)に
役料5万石・金3万両を与えて一方的に任命したので
す。
 松平容保は、三代将軍家光の異母弟の藩祖・保科正
之の「将軍家を補佐せよ」の家訓(かきん)」を守って
家老達の猛反対を押し切り、この重い使命を受けるこ
とに決意したのです。
「薪を背負って火の中に入るようなもの」と反対した
筆頭家老の西郷頼母は、藩主の決意の固いのを知って
それに従い、藩士を集めて「君臣共に京の地を死に所
となすべし」と覚悟を訓示し、家臣一同死を覚悟して
京都行きを決定しました。
 これにより会津藩主松平容保は正規家臣軍一千余名
を率いて威風堂々の行軍が1里(4キロ)も続き、街
道の両側に人垣をつくる京都の人々の歓迎を受けて、
京都三条大橋まで出迎えた京都所司代・京都町奉行所
の役人を始め大勢の出迎えを受け、本陣となった黒谷
金戒光明寺に収まり、家臣団は周辺の宿坊に分宿した
のです。

 私はある日、会津喜多方市居住の親類の老郷土史家
からこんな一言を聞きました。
「鳥羽伏見の戦いでな、花見一族からも戦死者が出て
るだぞ」
 まさか? の思いはありましたが調べてみました。
 その結果、4万坪にも及ぶ広大な京都黒谷の金戒光
明寺の敷地内、山側北東約300坪内に明治40年建
立の「会津藩殉難者墓地」があり、鳥羽伏見の戦死者
を含めて京都に来て亡くなった352霊を祀る慰霊碑
があり、その中に「会津藩士花見某の墓」とある供養
塔があるのを知りました。
 しかも、その供養塔建立の発起人に、会津戦争に参
加した母方の奥会津桧原湖畔の砦を守る穴澤一族の名
があることは以前から知っていましたから、父方母方
共に戊辰戦争で戦ったことになります。これでは他人
事ではなくなります。
 我が家は静岡県三浦半島三浦一族の神官の出ですが、
会津武士として戦った事実を知ったことによって、い
よいよ戊辰戦争への熱中度は抜き差しならないものに
なって来ています。
 冒頭の熱中症・・・それは、この新選組と戊辰戦争
絡みに熱中するのが私の病状で、この症状は約10年
周期で訪れます。前の10年は鮎釣り、その前の10
年は・・・あれ? 健忘症も心配になりました。
                   つづく
 ーーーーーーーーーーーーーー
 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー85 

(3) 心身回復・安眠美容コース 

 1、眠りのサイエンス

 一昔前のことですが、私の開発したリフレッシュカプセル
という音楽を聴いてくつろぐフード付きチェア―が話題にな
りましたが、日本テレビの「11PM」という深夜番組の取
材に来た芸人が肝心の体験レポート中熟睡状態に入って、同
行のディレクターに起こされ、話題になったことがあります。
 NHKの「科学ドキュメント」という番組の取材でも、外
国のテレビ局の取材でも同様のことが起こっています。
 穏やかな音楽を聴きながらリラックス状態に入ると、日頃
の緊張から開放されて心が落ち着き、疲労感もあって脳が休
息状態に入って仮眠状態に入り、それが深まると熟睡状態に
入るものと思われます。
 そのために、私としては、アイディアや集中力開発とスト
レス解消のために考えたリフレッシュカプセルが、眠るため
のシステムとしてマスコミに紹介されてしまったのです。

 最近の日本人の平均睡眠時間は7時間半に近付き、年々減
少傾向にありますが、学生を含む今の若者の平均就寝時間が
ついに0時以降になってしまいました。これでは平均睡眠時
間が減るのは仕方ないことです。その上、勤労者の平均睡眠
時間は男女を問わずついに7時間を切ってしまいました。
 これは、住宅事情の変化で通勤時間が長くなったことと、
多様化しつつある複雑な現代社会に生きる以上は止むを得な
いことかも知れません。

 そもそも眠りとはどのようなことなのでしょうか?
 目を閉じて寝息を立てている状態が眠りだとすると、これ
は眠ったふりも出来ますから本物の眠りではありません。
 眠りのメカニズムが最近になってようやく解明され、脳波
の測定と眼球の動きと筋肉の緊張のほぐれる状態によって眠
りの深さまでが判定できるようになっています。これですと、
狸寝入りはすぐバレてしまいます。
 本来の睡眠は、覚醒時に消耗された体内物質を再生または
回復し、生命維持に必要な健康を取り戻すための修復タイム
として必要なものです。
 化学的にいえば、睡眠時には、カテコールアミンというス
トレスや病気に強いアミノ酸の一種が睡眠中の脳内で再生さ
れています。アミノ酸は約20種ほどがあり、それぞれが活動
していますが、その中の一つには快感を生じさせる脳内麻薬
を作り出す作用をするものもあります。
 睡眠時に活性化するアミノ酸類は、細胞の老化防止・肌や
髪の若返り・脂肪分を燃焼させ・脳を活性化させ・成長ホル
モンの分泌を促す効果などがあります。その結果、充分な睡
眠を得たあとは疲労もとれ、気分もさわやかで心身ともに活
気に満ち溢れ、美しく変身することが出来ます。
              つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新選組ー異聞

  第三章 黒船騒乱

(8)賭場の喧嘩-1

「殺っちゃえ!」
 叫んだ男が刀を振るって飛び込むと、体を交わした金之助
がその男の頬を切った。
「いててて」
 血が噴き出す頬を抑えた男を、尻から蹴飛ばしたから前に
のめってガマガエルの姿勢になる。
「そこでガアガア鳴いてやがれ!」
 血を見たやくざ者が夢中で金之助を襲うが、ケガ人が増え
るだけで旗色がよくない。それでも、まだ喧嘩場を離れたの
は三人だけだから囲みは殆ど減っていない。
 突然、金之助が歳三を見て怒鳴った。
「そこの旅人。もしかしたら石田村の歳さんじゃねえのか?」
 金之助の視線が歳三に向いた一瞬、そこに隙が出来てヤク
ザ者が一斉に斬りかかった。
 金之助がどこか斬られたらしいが浅手らしく、まだ余裕が
ある声で叫んでいる。
「歳さんなら助っ人してくれ。赤の他人なら手出し無用!」
 こうなれば見て見ぬふりは出来ない。
「おれは弥太郎、歳などという男は知らんが加勢してやる!」
 荷物は欅の根元に置き、歳三は道中差しを振るって喧嘩の輪
の中に飛び込んだ。
 そこからは修羅場だった。白刃が舞い悲鳴が上がり、倒れた
男達がだらしなく悲鳴を上げてのたうちまわっていて、足元の
怪我人が邪魔になる。それを蹴飛ばして歳三も暴れまわった。
 何人倒したか? いくら文右衛門から貰った脇差の切れ味が
よくても、血糊が乗ってからは斬っても斬っても相手が倒れず
数も減らない。ふと見ると、用心棒らしい浪人風の髭男が刀を
抜いている。
「面倒くせえ! 頭は誰だ。おれとさしで勝負しろ!」
 歳三の申し出に、相手がすぐ反応した。
「よし。てめえらニ人にこっちも二人だ」
 頭を丸めた得体の知れない中年坊主と、ふてぶてしい髭面の
用心棒が前に出た。
 面白くないのは盆茣蓙で丁半博打を開いていた黒駒一家の面
々だ。
「冗談じゃねえ、こっちの喧嘩だ。余計な手出ししねえでくれ」
「うるせえ、黒駒のチンピラは引っ込んでな。こいつらを片付
けたらケリをつけてやる」
 賭場に殴り込んだ時の名乗りから、三井一家の代貸と用心棒
らしい。この一言で他の男達は三間ほど後に下がって脇差を納
め、遠巻きにして様子を見守っている。斬られた男達もさほど
致命的な傷は負っていない様子で、何人かは姿を消したが布を
裂いて傷口を巻いたりして再び戦闘に加わる気のありそうな気
骨のある男もいた。
「おれが浪人を仕留めるから、歳さんは坊主をやれ」
「いい加減にしろ、おれは弥太郎だ。おめえは坊主、おれが用
心棒をやる!」
「小癪な!」
 髭の用心棒が、斜め袈裟がけに歳三の肩を狙って長刀を振る
ってきた。その鋭い剣風を飛び退って避けて反撃し、乱闘が始
まった。歳三以外はそれぞれ、互いに多少の掠り傷は負ったが
致命傷には至らない。歳三には相手を殺す気などないのだから、
どこかで手打ちにしなければならない。
 だが、相手も手強いから下手に弱みを見せると斬られること
になる。 
「手入れだぞ!」
 大声で叫んだ歳三は身を翻して欅の下に走り、荷を担いで周
囲を見回すと、祭りの神社での賭博は許されても白刃は御法度
だから、盆茣蓙を開いていた黒駒一家はたちまち逃げ散って姿
を消した。だが、三井一家と名乗った博徒連中は、「手入れ」
と聞いても動じる風もなく逃げ出す気配もない。
                 つづく
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 毎週土曜日の10時過ぎは電話での山口放送出演
です。 携帯電話ですから、どこにいても「銀座」からの
放送になります。
 以前は銀座4丁目に事務所があったことで、今でも番
組では「銀座の花見さん」です。
 当時は人生相談、結婚相談所、自己啓発・占い教室な
どをしていました。それがある日、執筆業への職業替え
を図って築地に都落ちしたのです。
 なのに番組側担当者の意向で、相変わらず「銀座」な
のです。皆さん、山口から東京に来ると、築地に来て寿
司を食べていますから、皆、百も承知なのです。
 今ではこちらも開き直って、銀座ぶって語っています。
 例えば「今日の銀座はどうですか?」と知ってて聞い
てくることがあります。
 すると、築地のビルの窓から下を眺め、場外市場に出
入する仲買人や買物客の雑踏を眺めて「銀座の人混みは」
などと実況します。でも、長靴姿で立ち働く男達は無視
します。
 さて、27年余の長寿番組で土曜の午前中束縛される
不自由さ、想像つきますか?
 海外国外を問わず、でも健康に注意し節度を守り品行
方正、おかげで不良老人にもならずに済んでいます。
 今週のラジオでの人生相談は早速、開運村ホームペー
ジお休み処の「悩み相談ルーム」に載せますので是非、
ご覧下さい。
 この土曜日は家で仕事の予定でしたが、刀剣商で歴史
研究会を主宰する友人が「刀剣について」の講演をする
と聞き、番組終了後に急遽その会に参加すべく、母親の
介護を老妻に任せて事務所に出て来ました。
 ところが、どんな嗅覚か鮎釣り仲間から電話があり、
数年前まで恒例だった8月の鮎釣り行脚の打ち合わせで
暑気払い昼食会をしようというのです。結局、寿司屋に
出掛けての遅い昼食から午後まで居座っての鮎&節電談
議で、刀剣の講演参加はキャンセルです。
 節電談議には訳があります。
 以前、釣り雑誌の「つり人」に五木村「川辺川ダム反
対」の記事を連載しました。
 おかげで、人吉市や熊本県庁まで動かしての大騒動と
なったことがあります。
 地元の依頼で釣り人社の社長が熊本県まで出張して、
講演する騒ぎになり、結局、五木村の川辺川ダムは中止
になっています。
 ダムが出来れば水流、水質の変化で日本一の大鮎は育
たない、それが私の反対理由です。

「え? 鮎のためにダム反対? 大洪水で住民が大勢死
んだら花見さん、責任とる?」
 いえ、とりません。しかし、日本有数の清流で尺鮎が
育つ・・・これだけで1シーズンに延べ5万人が全国か
ら川辺川と下流の球磨川に訪れたら、航空会社、鉄道、
旅館&ホテル、ガソリン、温泉、飲食店、釣具屋、タク
シー、レンタカー、土産、おとり鮎屋、川下り観光業・
・・、ありとあらゆる業種が潤い、その経済的効果は大
変なものです。
 川辺川ダムを作れば、これはなくなります。
 と、思ったのですが、今回の原発事故ですから鮎どこ
ろではありません。
 そこで、今度は揚水ダムによる水力発電の推進キャン
ペーンを始めます。
 これは今、福島県の会津大川で始めていますが、夜中
に川の水を人口の山上湖に汲み上げて、昼間に水を落と
して発電するものです。これですと水質も水位もさほど
変わりません。ただ、政治家の間で利権の発生が極めて
少ないために議会では大きな賛同を得られません。
 五木村などは本体の工事前に住民への保証や地盤検査、
道路工事などですでに数千億円が消えています。
「返せえー!」と叫んだところで合理的贈収賄や賠償金
で失せた金は戻りません。
 昔、土地が痩せて農作物もなく貧しい農家が娘を子守
に売った哀しい歌が「五木の子守唄」です。その村の家
々の今は個別に1億円(噂です)保証で、電化生活と家
族別自家用車暮らしの贅沢三昧を味わった人々の暮らし
は今後どうなるのでしょう?
 昔、千葉県五井市の貧しい漁師さんは、埋立の漁業補
償をたっぷり頂き近代住宅に住み、元漁師で無職のオヤ
ジさん達は下駄ばきのまままタクシーに乗って、毎晩の
ように千葉市内の歓楽街に通って「五井さん」と呼ばれ
てモテモテ、3年で全財産を食いつぶして借金暮し、離
婚家庭が続出し自殺者も出ました。その「五井さん」の
教訓も「五木村」の人は知りません。
 群馬の八ツ場ダムも各地の原発補償でも「五井さん」
と同じ轍は踏ませたくないですね。
                   つづく
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー84 

 恋愛・結婚、さまざま模様・美しくなる秘訣

(10)心の美人度で自分の美しさを再確認-2。

 あなたの心が素直にプラス暗示に変わることからスター
トし、常に誰からも注目され、好かれていると確信し、楽
しい気分で笑顔の多い毎日を過ごすことで自信を持ち続け
ることができればますます美しさに磨きがかかり、魅力的
になります。
 人生相談をしていて幸せを感じるのは、絶望のふちにお
ぼれ、暗く沈んだ顔色で救いを求めに来た人が活路を見い
だしたときの輝きを見ることです。
さらに数年を経て、目の前に現れたときの別人のような明
るくさわやかな笑顔、そのときこそ、人生相談一筋に生き
てきたことに喜びを感じます。
そして、女性の場合は特に、幸せが身体全体から溢れるよ
うなとき、例外なく美しく輝いているものです。
 開運道の相談室には様々な職業の人たちが出入りしてい
ますが、その中には元ミス日本の経歴を持つ女性もいます。
 当然、一般的にいえば日本一美人だったという過去の栄
光を背負っているわけですから、今でも美人なはずですが、
誰が見ても、ごく普通のちょっときれいなお姉さんという
感じなのは、栄光の輝きがすでに色あせたからとも言える
ような気がします。
 と、なると、ごく普通の女性がいい恋愛をしたり、何か
で成功したりして自信満々になった瞬間には、ミス日本と
同じ輝きを周囲に見せていることになります。
 美人というと芸能界やモデルなど派手な職業を想像しま
すが、本当の美人というものは心が美しくなければなりま
せん。これが開運道の考え方です。
心の美しい女性は、地道に自分の好きな趣味や学問を学び
続け、愛情面でもまっすぐ好きな人に向かってひたむきに
愛し愛され相思相愛の道を進みます。
 それに反して心不美人は、熱しやすく冷めやすく移り気
です。一般に趣味技芸や学びごとといえば、華道、書道、
茶道、日舞、絵画、各種楽器、ダンス、英会話など語学、
各種スポーツ、文筆などですが、これらの一つをマスター
して着々と自分を磨いていくことが出来れば、それと比例
して自信もつきます。
 あるいは、「話し方教室」や「マナー教室」などで学ぶ
手もありますね。
 その上で、笑顔とユーモアを絶やすことがないようにす
れば好感度も抜群ですからモテて当然、モテれば愛情ホル
モンの分泌も盛んになり、体内の脂肪を燃やしますのでス
リムで美しい体になってきて当然です。
 あるとき、開運道の相談室に某雑誌社の取材があり、前
述の元ミス日本の女性を含む数人の会員が集まったときに
写真を撮りました。それがその雑誌に掲載され、間違って
彼女と隣り合わせに座ったOLの女性が元ミス日本だと紹
介されていました。
 それからは冗談で、元ミス日本に間違えられた女性会員
を人に紹介するときに、その掲載写真を見せながら「ほら、
ここに記載された通り、この人が元ミス日本です」と言う
と、そのOLは、口では否定しながらもまんざらでもなさ
そうでした。
 たぶん、掲載では単純な間違いだったのが、本人にして
みれば、元ミス日本と間違えられたのは、自分の方が美人
だったからだと思っていたのかも知れません。その後の彼
女は周囲が驚くほど美しくなりましたが、その思い込みこ
そ本当のイメージコントロールなのです。
 あなたもご自分をミス(ミセス?)日本以上の存在とし
て変身してみてください。
 この思い込みだけで、美しく輝くのは間違いありません。
 それを信じるか信じないかは、あなた次第です。
        この項終わり・・・次回をお楽しみに
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新選組3部作」
を執筆中です。その内容を先にお届けします。
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  第三章 黒船騒乱

(7)祭りの賭場-3

「丁半、揃いました!」
 中盆が賽の入った壺を振ろうとした瞬間、二十人近い喧
嘩支度の渡世人が脇差を抜いて駆け込んで来て、盆茣蓙を
蹴飛ばして客を脅し、白刃を振り回して暴れ始めた。大柄
の坊主頭が怒鳴った。
「ここは今日から三井の卯の吉一家の縄張りだ!。お客さ
んご一同には、お騒がせて済みません。どうぞ、速やかに
御引き取りください。やい、黒駒勝蔵一家の下っ端ども、
大怪我をしたくなければさっさと消えやがれ!」
 本来、博徒の喧嘩は死人を出さないのが鉄則だから、相
手を嚇して逃がすのが最善なのだが、相手があることだか
ら本気になると殺し合いになる。なかなか思い通りにはな
らないものだ。
 床几を据えて酒を飲んでいた黒駒一家の用心棒が、あわ
てて酒腕を捨てて刀を抜いたが遅かった。 殴り込み側の
用心棒らしい髭面の浪人風の男に一刀を浴び、それを避け
損ねて左腕を浅く斬られて低く呻いてよろめきながら逃げ
去った。これでは用心棒の名が泣く。
 追い出した三井側の浪人風の用心棒はふてぶてしい顔で
刀を収め、何事もなかったように懐出をしたまま目前の博
徒同士の争いを眺めている。用心棒が相手の用心棒に勝て
ば仕事は一段落なのだ。
 多勢の賭場荒らしに対抗して、黒駒一家の代貸しと中盆
の兄いや下っ端など六、七人が脇差しを抜いて応戦したが、
衆寡敵せずたちまち手傷を負って追い立てられている。
 盆茣蓙にいた客はあわてて逃げ出して、残ったのは歳三
と金之助だけだった。
 歳三はその光景を、五間ほど離れた欅の大木の根元まで
下がって腰を降ろして眺めていた。彼等も行商人姿の歳三
を、素人衆とみたから誰も相手にしない。だが、大工の金
之助は立場が違う。
 なにしろ勝ち癖に乗って荒稼ぎ中に邪魔が入り、山と積
んだ駒札も換金できずにただの板きれ、大金稼ぎなど絵に
描いた餅に過ぎなくなった。虫の居所が悪いから怒り狂っ
た。駒札を集める掻き棒を手に立ちあがり、その棒でどち
らに味方するでもなく片っぱしから殴り始めた。殴られた
博徒も痛いから怒る。脇差や丸太で反撃し、いつの間にか
両方の博徒が金之助を囲んで殺気だっている。
「こいつから血祭りにしろ!」
「出入りの続きは、こいつをやってからだ」
 金之助はとみると、薄気味悪い笑みを浮かべて棒を構え
て立っている。元来が武家の出であちこちの道場で鍛えて
いるから剣術の腕は確からしい。それでも二十五,六人相
手では勝ち目はない。
 すると、突然、金之助がその板切れを投げ捨て、懐から
匕首を取り出し、素早い動作で博徒の囲みの輪に飛び込み、
多勢の白刃を掻い潜って瞬時のうちに二人の男の腹部と胸
を刺し、刀を奪って輪の外に逃げ、匕首は鞘に入れて懐中
に収めて立ち直って周囲を睨んだ。
                 つづく
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