月別アーカイブ: 2014年8月

崖下の家


お元気ですか?
 記録的な豪雨による広島県内の土砂災害は多くの死・行方不明者を出して、その被害は未だに拡大し続けています。被害に遇われた方々には
ただただ哀悼の意を表し心からのお悔みお見舞いを申し上げます。私は広島の隣県である山口県のKRY山口放送で出演中だけに、今回の豪雨は気になって仕方ありません。自分の番組のラジオでもキャスターとの最初の会話は、まず天候と各地の被害状況からです。それによっては知人への災害見舞い電話やメールを急がねばなりません。
 今朝の情報では、雨は止んでるとのことで一安心、これで救出活動が再開できます。テレビに映し出された安佐南地区の被害現場を見ますと、山のすぐ下に新築の家屋が沢山並んでいて、これ以上、豪雨が続いたら山の地盤が緩んでいるだけに土石流の幅が広がってまだまだ被害が出る可能性があ
るのは一目瞭然です。山から離れた平地に住む人は、なぜ山の下に家を建てるのか不思議かも知れませんが、先祖代々山と共存して生活する人にとっては何の問題もないのです。
 この山の下の家のテレビ画面を見て、私は瞬間的に奈良県吉野の山の中腹の長い歴史のある屋敷を思い出しました。そこは、私の尊敬する人の一人である福西さんという人間国宝級の和紙づくりの名人の家で、つい先日訃報に接して大切な人を一人づつ失ってゆく悲しみを身に沁みて感じているところでした。仕事は優秀な息子さんが継いでいますので心配はありませんが、南朝保存会などの昔話が聞けなくなるのも寂しく、それも心を痛める一因になっています。
 以前、東京の某デパートで江戸文化展の折り、吉野葛を用いた和紙の制作実演をされた折り、たまたま同名の小説(吉野葛・川端康成)を愛読していて和紙に興味があるという女優の左幸子(故人)さんを引き合わせたこともあり、左さんと吉野の福西家にお邪魔する約束でしたが、
これも残念ながら左さんの早逝で実現できずに立ち消えになりました。
 この福西屋敷横に湧き出る石清水を一升瓶に保存すると、その水は1年過ぎても2年過ぎても淀みも水苔もなく透明なままなのです。飲んで
みると美味、やや酸性でミネラルは豊富な山の水そのものです。こんな素晴らしい水と吉野の山で育てた葛を用いて透いた和紙だからこそ、手
触り、書き味のよさ、和紙の温もりが生まれるのです。
 この福西邸の北側は垂直に近い山が迫っています。いわば、屋根の上は山の崖なのです。だからといって、この家でいくら山災害の恐ろしさを語って移転を勧めても無駄です。跡を継いだ息子さんも腹の座った方ですから、多分、言葉も親譲りです。
「我が家の歴史は、この山と共に生きてますので動く気はありません」
日本全国には多くの山を背にした家屋があります。でも、いつ訪れるか知れない災害のために転居する勇気と余裕はなかなかあるものではありません。せめて、一刻も早く災害を予知して避難勧告を出し、人命だけでも失うことのないような公的災害予防システムの完備を提言して警鐘とします。

100歳の可能性


お元気ですか?
またもや西日本への集中豪雨の週末で新幹線も一時不通、九州、四国、中部地区では洪水による被害や土砂災害での家屋倒壊などで死者も出て
います。このブログで連載中の小説の舞台になる京都府綾部市も由良川という暴れ川をもつだけに福知山市の惨憺たる状態をテレビニュースで
知って、知人も多いだけに心配でなりません。
 由良川は日頃はおとなしい清流で美味しい鮎が獲れる川でも知られていますが、護岸が低いこともあって豪雨になると荒れ狂ったように激流
が渦を巻いて小石まじりの濁流で沿岸を襲います。
 それにしても今年の気象は以上です。例年の8月の雨量をたった一日二日でオーバーしてしまいます。 これから本格的な台風シーズンに入るとどうなるか?
 早く異常気象が終息してこれ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。私自身はもう今年の大鮎釣りはなかば諦めかけています。これでは日本三大激流の一つ、九州球磨川の大鮎釣りも無理です。竿も仕掛けも用意して手ぐすねひいて待ってはいても水量は減らず、一度下流に流された鮎は、餌になるコケをも流されて上流に戻る体力を失っているからです。以前にも同様の年がありました。いくつかの台風が収まって川がようやく落ち着いたところで、大鮎がいるとの情報で出かけたところ、たしかに30センチ近い大鮎は釣れるのですが、痩せこけて身もぶよぶよ食べても美味しくなかったのを記憶しています。
 清流の大岩を縄張りに、岩に付着した新鮮なコケをたっぷり食べて精悍かつ丸々と太った28センチ以上の大鮎こそが、激流釣りを楽しみに
1年を待つ私たちの闘う相手なのに、その鮎がいない年もあるのです。
 こんな年が1年あると、自分の寿命が3年も4年も知事待ったような落胆感で仕事にも熱が入らなくなります。
 趣味=大鮎釣り=生き甲斐=仕事=健康=寿命、単純明快な方程式で、このリズムの狂いはそのまま実生活に反映するのは過去の生活習慣から
割り出しても明らかです。
 高校野球の熱戦を見ても上の空、執筆生活にも大きく影響しています。ところで先週の日曜日、母の100歳祝いのパーティが無事に開催で
きました。豪雨の中での地元の温泉施設でのお祝い会でしたが、終了時には雨もやみ、身内ばかりの参加者約40名は大満足の一日でした。
 元気で杖なしでの100歳・・・近くて遠いのか? 遠くて近いのか? 今年、大鮎が釣れるようだと100歳も可能な気はしますが・・・
 では、暑さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に・・・

母が100歳!


お元気ですか?
 台風11号が接近中の10日(日)、我が家は大イベントです。母がこの日、満100歳の誕生日を迎えるのです。
 男ばかりの兄弟5人(兄は他界で現在は4人)の身内40人余が集まって、近くの温泉でお祝い会を開きます。こじんまりと、のつもりが、会場側が母の名入りの祝100歳のタレ幕を用意するとか母の郷里からも身内の参加とか徐々にこじんまりさが消えつつあり、大ケーキや花束、ビンゴの景品が山ほど運ばれて来たり、どうなることか主催者の私としては嬉しい心配も浮かんでは消えています。
 それにしても、兄の死に落胆した母親が狭心症で倒れて以来、入院生活の挙句、医者にも見放されて冥界入り寸前に我が家に来て5年、要介護度5の酸素吸入点滴生活から、要介護度1の杖なしでも歩ける(見栄もあります)状態の今、誰もが奇跡といいます。新聞や週刊誌は読むし、針に糸を通して縫い物をしたり、いや、して見せるのです。デイサービスでのお出かけもおシャレになりました。
 私自身は仕事も何もかも捨てるつもりで共同生活はしていますが、けげんな顔の市役所の職員の質問にも答えようがありません。
 元文芸春秋社社長の知人が出版を勧めるのですが、これは無理です。苦労談はありませんから、目次も本文もまとまりません。
 本は白紙、私の執筆は一行で終わりです。
「ほったらかし・・・」
 これ以外に表現のしようがありません。もちろん、動けない本人に代わってあれこれ身の回りの世話はしますが、母の意志に反することはせず、したいようにする・・・結果的には「お節介なしのほったらかし」で、これが良かったような気がします。
 母の尊厳を傷つけない・・・これ以外には考えたこともありません。母はもともと控えめで謙虚な人でした。それだからこそ我慢が
得意で、それを兄嫁は知らずに一生懸命介護に力を入れ過ぎたものと考えると、ふと母は重病人を演じていあたのではないか? と疑
問を感じるのです。だとしたらすごい役者です。医者を騙し身内を騙し、葬儀場まで探させたのですから・・・その芝居も終わって、
今度は元気者を演じています。
 さあ、これがいつまで続くか?
 次回のお祝い会は、満105歳と決めましたが、それまでこっちが持つか? そこで考えました。私も見栄を張って元気者を演じよう・・・こうなれば母と私の騙し合いです。ともあれ感無量、今夜は眠気の吹っ飛んだ状態で、数時間後のお祝い会での母を想像しながら嬉しい気持ちでパソコンに向かっています。
 では、暑さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に・・・

豪雨被害、お見舞い申し上げます。


お元気ですか?
 7日は立秋ですが暑い日が続きますね。
 週末、11号を追い抜いて先に日本に上陸した台風12号は予想以上の猛威を振るっています。千ミリを超える雨量を記録した高知をはじめ豪雨の襲来で九州四国各地の河川が溢れ、被害が続出しています。
 道路で乗用車が水没していたり床上浸水どころか家屋が水中にあったりと悲惨な状況がニュースで報じられています。避難勧告を受けた人も60万人、心からお見舞い申し上げ、早く雨が止んでくれることを願っています。しかも、気象予報によると大型台風11号が接近中とのこと、くれぐれもご注意ください。
 さて、最近、遅まきながらフェースブックというNET上の交流サイトに本格的に参加しました。かなり以前、お弟子さんが参加させてくれたのですが書き込み方も知らず、殆ど放置状態でした。それが、この7月に掲載方法を教えてくれた人がいて毎日、日替わりで簡単な占いを載せています。
 と、いっても文章は、開運村ホームページの表紙上部に掲載中の12支占いと同じものですが・・・違っているのは、写真を同時掲載していることです。
そこで自分でも驚いたのは、いつもは気にもならないサロンの窓から眺めたさまざまな風景の変化です。南を眺めると、東京湾を行き交う船舶や小舟の様子やレインボーブリッジの景観があります。東北方面を眺めると東京スカイツリーで、ライトアップした夜景などはいい絵に撮れます。
 これからは、サロンから撮った写真を中心に日常の出来事を掲載してゆくつもりです。
 もしも、この一文に目を通された方ですでにfasebookにが参加の方は、花見正樹 に友達申請をお願いします。
 私はすぐ承認しますので、このブログからと書き込んで頂ければ必ずご返事しますので交流の輪が広がると思います。
 では、暑さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に・・・