月別アーカイブ: 2015年6月

夜に想う


築地の月1 (2)

 ようやく不要になった旧事務所の撤退を無事に終えました。
 引っ越しには、精神的にも肉体的にもかなりのエネルギーを要することも久しぶりに体感しました。
 それでも、無事に引っ越しから片付けまでを終えると、肩の荷が下りたような安堵感がで心が安らぎます。
 しかも、今回の引っ越しは終活のための事業整理を含むだけに、過去への惜別と達成感という矛盾した感情もあって思いは複雑です。
 同時に、これによって得た自由を生かして雑務を減らし、執筆活動に専念できそうにな開放的な気分になっています。
 これで取材活動の時間がとれるとなると、地方新聞社顧問という肩書を生かして再びマスコミの特権を生かす気にもなっています。
 マスコミといえば、いま大きな問題が生じています。
 6月25日に開かれた自民党文化芸術懇話会で出た若手議員の「新聞社不要」発言が今、大きな問題になっています。
 たしかに一部マスコミの行き過ぎた報道やでっち上げ記事には辟易しますが、それでも{新聞社を潰せ」は言い過ぎです。
 では、どんな発言だったのか? その2,3を報道された範囲内で列記してみます。
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。政治家には言えないことで、安倍晋三首相も言えないことだが、不買運動じゃないが、日本をあやまつ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」
「以前、福岡の青年会議所理事長の時、マスコミをたたいたことがある。日本全体でやらなきゃいけないことだが、スポンサーにならないことが一番(マスコミは)こたえることが分かった」
「沖縄の特殊なメディア構造をつくったのは戦後保守の堕落だ。先生なら沖縄のゆがんだ世論を正しい方向に持っていくために、どのようなアクションを起こすか。左翼勢力に完全に乗っ取られている」
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ますはずだ」
 以上の発言がテレビや新聞で流れたのを見聞きした人も多いと思います。
 ネット社会の発展やテレビの普及で若者の新聞・書籍離れが急速に落ち込み紙媒体の市場は年々縮小の一途を辿り、つい先日も書籍取次大手4番目の栗田書店が倒産したばかり、中小出版会社や書店の倒産などは日常茶飯的に発表されていて少々のことでは誰も驚きません。ただ、自分たちが批判されて状況が不利になると新聞不要を声高に叫ぶ、こんな卑劣な人物が国会議員なのですから情けないものです。
 私は時々これからどう生きるべきかを自問自答します。これでいいのか? 悔いがないのか? いつも答えは「後日に!」です。
 それにしても、築地のサロンからみた夜景はいつ見ても優雅で穏やか、心が癒されます。
 

我が家の父の日


945魚 (2)

 父の日、これは我が家では死語に近い言葉です。
 我が家の場合、母の日にはカーネーションやケーキ持参の4人いる子供達家族が集まって賑やかですが父の日は閑古鳥です。
 辛うじて末娘だけが毎年しゃれた衣類を贈ってきますがあらかたが私には派手すぎてお蔵入りです。
 私の隠居仲間に聞いても皆同じようなもので、父親とは現役で稼いでいるうちが華で、隠居後は居ても居なくていい空気のような存在か、粗大ゴミのような邪魔な存在であるのは確かなようです。第一、母の日に対して父の日は「バラだよ」と言ったら、「庭に咲いてるよ」と言われるのがオチです。
 七五三、子供の日、成人の日、母の日、父の日、勤労感謝の日、敬老の日と、世代別に祝えるように一通りは揃っていますが、この中でもっとも軽いのが父の日です。
 父の日とは、アメリカで先にあった「母の日」に対して、父親に男で一つで育てられた兄弟が、その父が死んだ野で、父の誕生月である
六月の第3日曜日に教会で感謝の祈りを捧げたのをきっかけに「父の日」もあってもいいだろう、と、ついでに出来たおまけの記念日ですから、やはり添えものには間違いありません。
 ま、正式な記念日でもありませんし、子供が父親に感謝するだけなら個人的なものですから国が強制しても有効とは思えません。
 ところで、父親を日常的にパパと呼ぶのは英語圏だけかと思ったら、台湾でも父親をパパ(八八または爸爸)と呼び、8月8日が父の日になっています。徐々に世界各国で「父の日」も認められるようになりましたが、その地位は「母の日」に比べて格段に低く、「母の日」から「国際女性デー」に輪が広がったにに比べて「国際男性デー」など全く考えられません。やはり「母は強し」です。
 当然ながら我が家も、もうすぐ101歳になる意気軒昂な母に続いて代々女系家族であるのはもう100%決まりです。


カニー1

 お元気ですか?
 今回も引っ越しに関する私的な呟きです。
 前回からは荷物の移動は進んでいますが、まだ全体の1割も終わってはいません。それでも今回は一歩前進です。不動産屋と部屋の持ち主への解約手続きが終了、返却引き渡しは6月30日と決まりました。そうなると、引っ越し業者を探さねばなりませんし、電話の移転も急がねばなりません。
  その前にまず、設置場所に問題のある大型コピー機(キャノン製)をどうするか? 買取済みですから廃棄もできます。A4のコピー機でしたらブラザーの普及機がサロンにもあります。しかし、大きな地図や貴重な資料などどうしてもA3は必要です。仕方なく、そのままコピー機は移動して使用することにしました。説明書には、移動して新たな場所に設置する場合はメーカーに相談をとあります。
 そこで、早速、キャノン社に電話しますと、たまたま数年前に新人研修で先輩のお供で私のところに出入りしていた青年が、一人前になっていて臨時の担当を引き受けてくれたのです。しかも、引っ越しをサポートする社内の新事業部があるというのです。そこで、そこの専門家とやらを連れて来てもらったのですが、さすがに引っ越しのアドバイサー、その知識の豊かさには驚きました。その専門家のアドバイスで、大ゴミで捨てられる燃えないゴミも選別でき、故障で捨てずに残っていたパソコンやワープロ7台で、データ保存の必要・不要の選別など細かいアドバイスに加えて、引っ越し業者に不要物品の廃棄まで請け負わすなどで、6月23日(火)の数時間で、引っ越し、廃棄、整理まで全てが一気に出来るようになりました。
 その引っ越しの下請け業者が下見に来るのが6月15日(月)です。
 キャノン、ニコンを始め、カメラメーカーは全て本業(花見化学)の取引先ですが、まさか、カメラのキャノン社に引っ越し専門の新事業部があるとは知りませんでした。したがって、その引っ越し費用もキャノン社の売り上げになるそうで、コピー機だけを単独で移動設置するだけだと5万円程度なのを考えると、移転、廃棄処分までを一括してくれれば、当方としては願ったり叶ったりで経済的にも精神的にも負担は軽くなります。もう何の心配もありません。キャノン社もよく考えたものですね。
 とはいえ、書類や資料の山に埋もれて、捨てる捨てないで葛藤する我が心根の卑しさにはほとほと愛想が尽きました。ここは大幅な断捨離を! これは前回と同じです。頭では分かっているのですが・・・

断捨離は無理かも?


花見正樹

 お元気ですか?
 この度、今まで仕事に用いていたセントラル東銀座10階の事務所を閉じました。
 と、過去形に表現しましたが、実は賃貸契約は解約しましたが荷物の整理はまだ中途半端なのです。
 とりあえずダンボールに30ケほどの本や書類、コピー&FAX機、机やディスクトップな、オーディオなどが居座っています。
 それを、会員や隠居の溜まり場に用いている本願寺前の築地サロンや自宅に、といっても物理的に置き場所がなくもう無理なのです。
 自宅の書斎は、入り口と窓を除いて四面が天井まで棚いっぱい本の山、あの東北大地震ではそれが全部倒れましたから壮観でした。
 猫の額ほどの庭にはイナバの1間半物置があって過去の自著書籍や制作した音楽DVDやビデオ類など不用品でいっぱいです。
 そこで、辿りついたのが、娘が主張する今はやりの断捨離です。
 山下なにがしという女性が書いた「断捨離、の本は、300万部も売れたそうです。
 私らの世代は、物を大切にする、ことを教えられて育ったのに、今は整理して身辺をきれいに片付けるのが文化らしいのです。
 娘に言わせると、断捨離とは単なる片づけじゃなくて、モノへの執着を捨てて身も心もスッキリさせることだ、そうです。
 確かに、雑然と積み上げた本の山がなくて、気持ちのいい空間で過ごせたら健康にもいいような気がします。
 そういえば、我が家の書斎や倉庫にある本やアルバム、レコードなどのうち本当に必要なものは多分約10%、90%は不要です。
 ただ、それぞれに未練があるのは想い出が詰まっていたり、必要な時に手元にない不便さを考えてしまうからです。
 だから、なかなか捨てられないのです。
 今、私は男の平均寿命を迎えていて人生も土壇場、もう後がありません。
 断捨離と土壇場、何となく似たような響きがありますね。
 土壇場とは文字通りで、土を盛って築いた壇の上に罪人を横たえたり座ったりさせて斬罪の刑を執行した刑場を意味し、転じて、今では、どうにもならない最終場面や決断を迫られる場面に用いられるるのは、誰でも承知のことです。
 当然ながら、何となくこの土壇場を感じながらの引っ越しですから全く気乗りしません。
 とりあえず、サロンに荷物を押し込んで断捨離はそれから・・・ますます道遠しです。
これからも宜しくお願いします・・・花見 正樹
 
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