女性のための開運講座ー66&新撰組


 今日は、もったいない話です。
 最近、時間があれば・・・と思うことが時々あり
ます。これは、若い時には全く気がつかなかった思
いです。
 時間は誰でも1日は24時間、1年は12ケ月で
365~366日です。季節も春夏秋冬、四季それ
ぞれの季節の移り変わりを体感しているはずです。
 にも拘わらず、どうも時間や季節は年齢に反比例
して短縮されているように感じます。光陰矢のごと
し、と言いますが月日の流れは瞬時に移り変わる早
回しの活動写真と同じです。
 私ごとで顧みますと、70代に入ってからの晩年
は振り返る間もないほどの高速老化です。「これが
人生の終盤か?」と、事実をそのまま受け入れるだ
けで時は過ぎています。
 これは、大悩生理学で考えて記憶力の問題と断じ
て間違いないと思います。記憶力が正常な若年期と、
もの忘れが激しい老年期では、日々の記憶がまるで
違います。
 例えば、若い時は楽しいことは1年でも2年でも
克明に覚えています。ところが、年老いた今、昨日
のことすら忘れていることが多いものです。
 それが顕著なのは約束忘れです。
 つい最近までは(と言っても10年ぐらい前)口
約束でメモをとる習慣はありませんでした。
 ところがもういけません。
 ある日、床屋で頭を刈っていた時、携帯が鳴り、
あわてて出ると釣友の抑えた怒り声です。
「約束を30分超えたから我々は帰るよ!」
 しまった! 仲間と鮎釣りの打ち合わせでした。
 その失敗が10年ほど前のことでした。その後の
ことは記憶にありません。もちろん、釣果もです。
 ましてや、昨年のように解禁日の鮎釣りだけで鮎
と無縁では、鮎の姿すら忘れます。
 手帳持参でメモをとるようになったのは、それが
きっかけです。
 マスコミに首を突っ込んでいると、連日のように
報道内覧会&記者発表会の案内が届きます。
 最近、到着の内覧会に3月14日(月)の「幕末
の絵師狩野一信・増上寺秘蔵の仏画{五百羅漢}」
がありました。会場が両国の江戸東京博物館ですか
ら常設展、企画展で充分に楽しめます。
 当日開催中の企画展は「芝増上寺~秀忠とお江の
寺」も魅力的です。江戸東京博物館の学芸員には東
易サロン(開運道の前身)の会員もいますので、こ
ちらからも案内があり、時々出掛けています。
 はて、ここで何となく最近も行ったことがあるよ
うな気がして手帳を眺めました。
 なんと、この2月の始めに大河ドラマ関連で「江
姫たちの戦国・・・」とかの特別展に出掛けたばか
りで、その前は昨年夏の「龍馬展」でしたが、すっ
かり記憶から消え去っていました。
 これでは美術展も映画もコンサートも、グルメも
四季の美景も記憶が残らないのです。
 これでは、それらを記事にも小説にも出来ません。
 まったく、もったいない話です。
             
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 さて話題を変えて、女性のための開運講座です。
 これは、恋愛、結婚、再婚に役立つ開運法です。
 途中からご覧の方は、遡ってご覧になってくだ
さい。勿論、男性が見ても役立つはずです。
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 女性のための開運講座ー66 

 恋愛・結婚、さまざま模様
 美しくなる秘訣

 2、心のバランスを取り戻す方法-1

 音楽が人類の文化に貢献しているのは、誰もが認
めるとして音楽が私たちの日常生活に及ぼす影響は
測り知れないほど大きなものです。
 人は楽しい時は音楽、淋しい時も音楽と常に音楽
なしではいられません。船が難破してラジオもテレ
ビもない無人島に漂着したとしても、食が満たされ
れば木の幹を叩いたりして、知っている限りの歌を
うたうでしょう。音楽はその上手な利用法によって
は心の栄養素とも、薬とも、美味なるご馳走ともな
ります。
 古代の音楽は呪術や宗教的儀式と結びついて発展
してきましたが、原始社会では音楽を治療時に用い
たという記録があるそうです。
 現代の音楽はすでに原始時代の音楽とは根本的に
違いますが、美しい音楽は感受性を育て勇壮な音楽
は元気を生み、穏やかな音楽は心を落ち着かせます。
 音楽が生理学的に血圧・心拍・・呼吸などに影響
を及ぼして人それぞれに強く影響することは当然と
しても20年の歳月、音楽を用いた人生相談兼ストレ
スか解消サロンを開いている私にとっても、不思議
なほど音楽と性格の相関関係の深さにはいつも驚か
されています。
 人それぞれの性格によって好きな音楽は異なりま
すが、自然の音や景色の好みにも生まれた環境によ
ってか後天的にか、波の音が好きだったり、谷川の
瀬音が好きだったりと差が生じます。面白いのは自
分の最も好きな美しい景色を思い浮かべてください
と言うと、海の景色と思う人と高原や湖の景色を思
う人とがはっきりと分けられることです。
 この場合、海の景色を思う人は孤独に弱く、山の
景色を思う人は孤独に強いというデータが出ていま
すが、自然音の場合も同様でした。かもめや波の音
を聞くとリラックスする人と、小鳥やせせらぎ、あ
るいは虫の声と言う森の音を聞いてリラックスする
人とに分かれます。
             つづく
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 書店発売中の「坂本龍馬異聞」に続き「新撰組
3部作」を執筆中です。その内容を先にお届けし
ます。
 ホームページでも挿絵入りで連載を始めました。
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 新撰組ー異聞

 第二章 勝太の心象風景

(11)くされ縁ー1-2

 勝太は義父の周助から、日野の佐藤彦五郎道場で
教えているという歳三のことは聞いていたから驚か
ないが、歳三の木刀を見て「オヤ」と思った。勝太
の木刀と同じ試衛館独特の太い樫の木刀だから、義
父が与えたのか? 木刀の頭の部分に「義」の一字
が刻まれている。ただ、かなり乱暴に使われている
のは木刀の瑕や凹みを見れば分る。こいつは相当に
修行を積んでいるに違いない。 
 二人は防具の隙間から遺恨の恨みの目で睨みあい、
稽古が始まった。 
「土方歳三、一手、願います」
「おう!」
 型通りに挨拶をした途端、勝太が構える前に歳三
が激しく打ち込んで来た。勝太に攻める間を与えま
いと凄まじい勢いで攻めまくって来る。その勢いは
尋常ではない。
 だが、勝太には余裕があった。歳三の突きを身を
かわして避けながら歳三の頭を狙って打ちこみ、歳
三が横に逃げたところをすかさず逆胴で攻め、それ
を避けられると小手を狙う。激しい一進一退の攻防
の中には、柳剛流で習ったのか歳三の脛斬りが何度
かあり、その都度、勝太は軽く足を背後に曲げて避
けたり跳んだりして頭を狙ったが、これも決まらな
い。
 こうなると、手段を選ばぬ天然理心流、決着を早
めるためには奥の手を使うしかない、と勝太が思っ
た瞬間、まるで、それを待っていたかのように歳三
から先に打ち込みながら身を寄せて接近戦を仕掛け
て来た。
 勝太も逃げず鍔攻め合いになったところで歳三の
得意技の蹴りが出た。それをわざと受けた勝太が面
の中でニヤッと笑い、低い声で「おあいこだぞ!」
と、歳三の前垂れの防具の上から急所目がけて右膝
に力を込めて蹴り込んだ。「ウッ」と歳三が呼吸が
詰まって前屈みになって隙が出来た頭上に、勝太の
木刀が防具を砕く勢いで炸裂した。これで歳三の意
識が飛び、激しい音を立てて昏倒した。

 この夜の酒宴は盛り上がった。
「カツさん、急所蹴りは卑怯じゃねえのか?」
 濡れ手拭いで頭を冷やしながら不服顔の歳三が口
をとがらせた。
「武士が卑怯という手は必殺技になる。誰も使わん
からな」
「なるほど、天然理心流は噂以上に凄いな」
「やってみるかね?」
「おまえさんには教わらん。正式に弟子入りするな
ら大先生がいい」
「好きにしろ。ところで、木刀の頭の義の字はなん
のまじないだね?」
「あれは、我が家の家紋みたいなもんさ。ま、おま
じないかな」
「そうか。なにか意味があるかと思ったんだ」
「強いて言えば{義に生きる}、これかな」
「なるほど、いい心がけだ。義に生きて義に死ぬ、
これはいい」
「悔いがなければな」
「義に生きて悔いなし・・・か?」
「ま、どっちでもいいや」
 歳三が、照れたように話題を変えた。
「おれは、あんたを若先生とは呼ばん。カツさんで
いいか?」
「いいさ。おれもトシさんでいくからな」
「いや、年下の弟弟子だから呼び捨てでいいさ」
「じゃあ、トシ、仲直りだな」
「カツさんの力は認めたが、まだ負けたとは思って
ないぜ」
「いいさ。同門になれば勝ち負けなんかどうでもい
いことだ」
 勝太が飲み干した大盃に酒を満たして手渡すと、
一気に歳三が飲み干した。
 これで二人の遺恨は霧散し、言葉もなく兄弟分の
約束が固まった。
                 つづく
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 では、次回をお楽しみに・・・・
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